『辺境のラクエン』はオリジナル小説中心サイトです。
基本傾向はファンタジーでコメディ。しかし、偶に路線を外れることも……。

2/4
我ら、真なるものと戦うぞ組合　第二部
第二十六話　『春過ぎて、ミサンガ』　更新しました。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
　一瞬、何を言っているのかわからなかったが……よく見ると、辰巳さんの首筋に果物ナイフが突きつけられている。それを握った手は、ぼくの肩越しに後ろへ伸びていて……
「そんなに、わしのことが気に食わんかのぅ。わしは勇夜と仲良くしたいだけなんだがのぅ」
「……蛇のスープはあっさりしていて美味いぞ」
　終君が、珍しくちょっと怒ったような声を出していた。それが後ろから不意に聞こえたものだから、背筋に戦慄が走った。この重低音ヴォイスには、未だ慣れない。
（本文より）
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

只今二周年に向けてのアンケート実施中です。
お暇でしたら、是非お越しください。