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[494]白紙領域 [ Mail ] [ HOME ] 2007年02月24日 (土) 19時07分
Last UP* 2/24 リンの手紙『世界の果てが見えるころ』05話更新

星を渡る列車に乗って眼鏡をかけた少年、リンは旅に出る。たった一人遠い異界の地へと。

「じゃあ飴なんてどう? 好きじゃない?」
 リンの返事を待たず、広げた手のひらに3つ、飴が転がり落ちてくる。
 わ、と声を上げ、リンは思わず破顔した。飴なんてうれしい。いつもすぐニコラに分取られてしまうか、エイダにおねだりされてばかりだった。テッサが仕方なく自分の分を少し分けてくれたりした。アニエスがちょっとずつ、ぼくらにくれていた。今、手の中には3つもある。これだけあったらニコラにもエイダにもあげられた。
 そう思うと、うれしさが急にしぼんで、リンの目から涙が落ちた。もしかしたら、もう、会えないのかもしれない。もう、飴玉ひとつで大騒ぎすることも、ないのかもしれない……。
「ああ、ぼうや、泣かなくてもいいよ。ほら、食べてごらん。元気が出るわ」
 やさしく背中をなでてもらえる。それがアニエスやローラおばあちゃんを思い出させる。いってきます、という声は聞こえただろうか。アニエスが最後、なんて言ったのか聞こえなかった……。最後だったのに、いってきますさえちゃんと言えなかった!


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雑記にも絵を載せていたりするので、宜しければご覧下さいませ。





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