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[522]月守
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2007年07月18日 (水) 15時38分
暑中見舞いイラストup。 小説:クリスタル・ブレード(番外編)...パーヤとソフィートのお話up ------------------------------------ 「ちょ...!冗談だろう!?」
慌ててパーヤの入って行った樹木まで駆け寄る。 そして圧倒された。 周囲の木々とは比較にならない程、立派な大木。幹の太さは大の大人が寝転んでもとても足りない巨大なもの。 何百年であろう樹齢にも関わらず、その大木は若々しく堂々とそびえ立ち、さわさわと風に乗ってメロディーを流す新緑は、夕焼けにさらされて赤とオレンジのコントラストを放って輝いている。 そんな神々しい世界に飲み込まれかけたソフィートは、はっと我に返り根元を見渡した。 すると、根っこと地面の隙間にちょうど子供ひとりが入るであろう、小さな穴があった。 パーヤはここから入ったのだろうか。 ソフィートは、こくんと息を飲むとそろそろと穴の入り口へ足を滑らせる。 自分の体では少し狭いが入れないことはない。 全身泥だらけを覚悟でソフィートは、樹木の根の中へと体を潜らせて行った。 「本文より一部抜粋」 ---------------------------------------------
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