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暑中見舞いイラストup。小説:クリスタル・ブレード(番外編)...パーヤとソフィートのお話up------------------------------------「ちょ...!冗談だろう!?」 慌ててパーヤの入って行った樹木まで駆け寄る。 そして圧倒された。 周囲の木々とは比較にならない程、立派な大木。幹の太さは大の大人が寝転んでもとても足りない巨大なもの。 何百年であろう樹齢にも関わらず、その大木は若々しく堂々とそびえ立ち、さわさわと風に乗ってメロディーを流す新緑は、夕焼けにさらされて赤とオレンジのコントラストを放って輝いている。 そんな神々しい世界に飲み込まれかけたソフィートは、はっと我に返り根元を見渡した。 すると、根っこと地面の隙間にちょうど子供ひとりが入るであろう、小さな穴があった。 パーヤはここから入ったのだろうか。 ソフィートは、こくんと息を飲むとそろそろと穴の入り口へ足を滑らせる。 自分の体では少し狭いが入れないことはない。 全身泥だらけを覚悟でソフィートは、樹木の根の中へと体を潜らせて行った。 「本文より一部抜粋」---------------------------------------------
ここは月見学園。インドの涙と呼ばれる、小さな孤島の幻想的な場所です。・・・というのは嘘にして。その学園がどこにあるのか、誰も知りません。だってここは創造地帯。とある世界のとある国のとある小さなかたつむりの脳内なのですから・・・
創作FT・童話風の小説メイン、児童文学・YA小説・童話好きな方に。【ナナシノハナシ】 第2クール 「誇り」他多数更新いたしました++++++++++++++「これは俺の誇りだった」 少年はナナシに目もくれず言いました。「だけど、本当の誇りなんかじゃないんだ」 少年の声はきりっとした力のあるものでした。ですがナナシには、少年の声がどこか怯えているように聞こえました。「他人からみりゃただの虚勢だ」 少年は両手を握ります。落ち着かない様子で何度も重ね方を変えていました。 ナナシはそれを静かに見ていました。「俺は自分はもっと何でもできると思ってた。他のヤツラより俺は大人で、自分の行ってることが間違っているなんて思ってもいなかった。俺を認めてくれない奴らを、見返してやりたかった」 少年とナナシの間には、不思議な空気が漂っていました。それは言葉で説明するにはとても難しいのです。厳かでありながらどこか荒々しく、静かであり、しかし耳を塞ぎたくなりました。でも少年もナナシも、身じろぎ一つしません。 少年は憎憎しげに顔をゆがめ、誰にともなく吐き捨てるように言いました。「でも、俺は誰よりもガキだったんだ」 少年はそして、何も言わなくなりました。 ナナシは言います。「ボクはあなたがうらやましいです」【誇り】より++++++++++++++
元始の闇、その中で再び見えたかつての輩(ともがら)。変わってしまったその姿に、老翁は彼の哀しみの深さを知る。裏切られた情。そして引き裂かれた愛――『そなたは本当にこれで救われるのか』暗き復讐の権化と化した彼に向ける問い。それこそが、解放と救済の鍵となる。*******オリジナル長篇FT『TOEAERTH SAGA』第三話序章掲載しました。いよいよ新章スタートです!!ただ今サイト3周年記念フリー絵も配布中★
「私、雨が好きだから」・・・15話 雨音のオハナシ。・・・ 空風エトランゼ。−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−「生まれ変わったら、何になりたい?」・・・新作INDEXページ・・・ 再生−フタタビ−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−他、夜叉月絵更新。
創作FT・童話風の小説メイン、児童文学・YA小説・童話好きな方に。【Novel】「季節外れ」アップ【ナナシノハナシ】 第2クール始動しました5月末まで5周年記念公開中です+++++++++++++++++++++++ 大学の受験に落ちた。ちなみに3浪目だ。 受験者番号を片手に帰り道を歩く。川沿いの道は寒い、3月の頭だってのにまだ寒い。冬将軍のこんちくしょうが、未だ俺らの頭上に君臨している。「ハックション!」 1回目。 ずずっと鼻をすすり、憎憎しい渦を背中に負って、ボロイアパートまで歩く。すごくゆっくり、かなりゆっくり。 憂鬱だ。帰ったらきっと電話が鳴る。21歳を目前にした俺に、両親から処刑の言葉が贈られる。【季節外れ】より+++++++++++++++++++++++
創作FT・童話風の小説メイン、児童文学・YA小説・童話好きな方に。【ナナシノハナシ】1クール終了、再開は5月予定5周年記念に1枚絵をアップいたしました期間限定の公開です、宜しければどうぞ
小説とイラストのオリジナルサイト。ファンタジー小説リンのてがみ『白と黒の王国』09話更新。「エド」 声にならず、唇だけがうごいた。身体の奥底が熱くなってくる。どうして、ここにいるの。星間列車はもう、行ってしまったのに、どうしているの。そう、頭の片隅でそんなことを考えながら、リンは指先一つ動かせなくなっていた。一歩でも動いたら、エドの名前を呼んだら、少年が幻のように消えてしまうんじゃないかと。(リンのてがみ『白と黒の王国』09話より一部抜粋)よろしければ覗いてやってくださいませ^^