短期間に成果を求める会社は、関わる組織の大小を問わず、理想として有るべき姿を形にする、時間がかかり、根気の要る仕事は出来ない、 ましてや新しいマーケットを作り、マーケットを創造し理想として求める、有るべき姿を問いかけ、賛同を得る事など出来るわけがない。　
　マーケットで賛同を得るには結果が全てであり、叩き出した成果のみが、マーケットに受け入れられ、受け入れられた本物だけが生き残れる。
　今売れている物の物まねで、短期間に成果を上げる事は出来て、その組織力と財力で、ある程度の結果は収める事は出来る。
　人が伝える口コミと言う最も信頼性の高い情報に「これが今、噂の？？？ですよっ」私は業界でこんなキャチコピーを使ったカタログを目にした時、その製品に精通しているだけに、その巧みさを、心の底から感心した。
　噂が立つまでの努力をせず、漁夫の利を得る開発姿勢では、所詮物真似でしかなく本物との距離は限りなく遠いと云わざるを得ない。短期間に成果を求めざるを得ない組織の宿命とも言える。また理想として有るべき姿を持たないサラリーマン感覚では、噂を立てる根気の要る努力など出来ない。
　この根気の要る努力の源泉は納入先の評価であり、「採用して良かった」と言う社長の一言に尽きる。