スプレー屋の提言
物作りに対するロボテックの考え方を明確にし、スプレーロボットの在るべき形を求める。お客様と作り手の意識の共用が儲かる夢工場の実現の近道だとロボテックでは考えます。 スプレーロボットの導入で失敗しないために御一読ください。
21世紀の夢工場は、かくして挫折した その1 某システム屋のスプレーロボットをロボテック仕様に変更してくれ、と名古屋地区のお客さんから依頼があり、打ち合わせを兼ねて下見に伺った。見てびっくり、聞いてびっくり、私にはとても考えられない物を見た、DCM800t、取り出しロボットは妥当として、スプレーロボットが500t〜650t用に取り出し用として使用する大型の45k可搬のロボットを使用しているではないか。 畳み大の鉄板に電磁弁を並べ、天井にも届く程の大型ロボットを固定プラテンに据え付け、 僅か8個のスプレーノズルを付けたそのシステムは、とてもスプレーロボットシステムと呼ぶにはあまりに悲惨な状態であった。 21世紀の夢を託してロボット化を推進した会社の夢を、無惨にも打ち砕き、2度とロボット化はしないとまで言わしめる、そのシステム屋に怒りすら覚える。 スプレーサイクルは長く、そこら中に離型剤をまき散らし、一つも良い事はない、とは担当者の弁、21世紀を見据え1台目の結果を見て全マシンへの導入を計り、ISO取得を目指すとした会社の、尊い意欲は、無責任なシステム屋のいい加減なシステムによって無惨に消えた。 システム屋はロボットを売りたいために、ロボットを知らないスプレー屋からスプレーガンを買い、見よう見まねでスプレーロボットを仕立てる。ロボットを知らないスプレー屋はロボット用スプレーユニットと称して作るから重くなり45k可搬のロボットを使用せざるを得ない。 そんなシステム屋がスプレーロボットの評価を下げる。名古屋地区に於いて2台目の導入例を見ないのもうなずける。