[ No.174 ]
小児の痙攣と抗ヒスタミン薬
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2010年01月22日 (金) 17時04分 |
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東京小児アレルギー治療薬勉強会に出席してきました。 順天堂大学医学部付属練馬病院小児科教授新島新一先生のご講演でした。
鼻水、鼻詰まり、痒みの症状を抑えるために処方されるある種の抗ヒスタミン剤がは乳幼児の痙攣発症リスクを高めてしまうのではというお話でした。
実際のお子さんが発症している痙攣やてんかんの様々な種類を動画で拝見しました。 ちょっと薬剤師の私には難しいことが多かったのですが興味深く拝見させていただきました。できればもう一度拝聴したい位です。
痙攣を起こしたお子さんたちの処方歴をお薬手帳で確認したところ、抗ヒ剤が処方されていた方々の方が処方されていなかった方々よりも多かったそうです。
ただ単に抗ヒ剤が悪いということでなく、痙攣やてんかんの既往歴や家族歴のある患者さんに対する抗ヒ剤投与は特に注意が必要で注意して処方するべきとのことでした。
20年程前には、インフルエンザの時にボルタレンやポンタールやアスピリンが普通に処方されていましたが、今ではそのような処方はほとんど‘ゼロ’となりました。
喘息に対するテオドールの使い方も同様10年前とは大きくかわりました。
小児神経学会でも抗ヒ剤に対する注意喚起については今後も啓蒙活動をしていくようです。今後処方のされ方が変わってくるかも知れません。 |
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