[ No.212 ]
城東地区インフルエンザ感染症研修会
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2011年12月23日 (金) 18時17分 |
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平成23年12月20日(火)、城東地区インフルエンザ感染症研修会に参加してきました。
みやのこどもクリニック、宮野孝一先生のラピアクタ注投与症例のご発表、博慈会記念総合病院、田島剛先生の気道感染症の治療と選択という演題でのご講演でした。 ラピアクタ注は昨シーズンから登場した抗インフルエンザ薬で、治療の選択肢が増えたことは患者さんにとっても医療側にとってもうれしいことです。 インフルエンザの治療に対しては、医師の裁量によってその治療法が選択される訳ですが、程度によっては抗インフルエンザ薬を使用せずに経過観察していくということもありうるということをもう一度再認識したいと思います。 検査キットが普及してから、検査陽性即抗インフルエンザ薬の投薬が当然のようになってきた風潮がありましたが、抗インフルエンザ薬の登場から10年が過ぎた今、今一度抗インフルエンザ薬の使い方を考え直す時期ではないかと思います。
田島先生のご講演は、いま話題のマクロライド耐性のマイコプラズマ感染症についてでした。やはりMLsの耐性はかなり広がっているようです。 ミノマイシンは特効薬になりうるようですが、やはり小さいお子さんには使いにくいようです。 ビブラマイシンやリカマイシンもひっぱり出してきて治療薬に加えておられるようですが、その効果のほどはもう少し様子を見たい感じがしました。 今回の研修会は、城東地区の先生方が多く参加されていましたが、薬剤師の私としては、ざっくばらんな意見交換を聞かせていただけたことが一番の収穫でした。 |
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