[ No.246 ]
オブリーン錠 全国Web講演会
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2014年03月11日 (火) 14時18分 |
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平成26年3月10日(月)19:00〜20:00 タワーホール船堀 4階 401号室
オブリーン錠 全国Web講演会
武田薬品工業株式会社主催の勉強会に参加。 宮崎大学内科学講座中里雅光先生と生生医院笠川忍先生のご講演。 演題は「肥満症治療の重要性と新規治療剤 オブリーン錠への期待」
ポイントを箇条書きにします。 * 「肥満」と「肥満症」は別のもの。英語で表記するとobesityだが、日本語では「症」という字を用いてその区別ができる。日本肥満学会作成の肥満症診断のフローチャートで確認できる。 * 体重は3%減少するだけで、血圧、糖代謝、脂質値に改善がみられる。 * オブリーンはリパーゼを阻害し、腸管からの脂質吸収を抑制することで体重減少させる。 * 脂溶性ビタミンの吸収はそれほど阻害するものではなかった。(ビタミンEは少し吸収が悪くなる印象もありました。) * NASHの患者さんに処方される機会が多くなるような印象でした。
以下は笠川先生のご意見 * オブリーン錠は添付文書では食直後となっているが、実際には食前に服用したほうが、その効果が高まるような印象がある。 * オブリーン錠は多く服用しても、その効果は変わらない。 * オブリーン錠を服用した後は、ラー油状の便が出てくる。副作用の項で、有症事象としての比率が高く記載されているが、下痢、軟便を中心としたオブリーン錠本来の作用によるものがほとんどで、それだけ‘効く’ととらえることができる。 * 海外で用いられているダイエットサプリメントには次のようなものがあり、ゼニカル®(オルリスタット)はその中でもオブリーン錠以上に効果がある印象とお話しされていました。 ゼニカル® アライ® カーボブロッカー®など * オブリーン錠で体重減少を達成しても、脂肪細胞数の減少は起きないため、食べる量を増やしてしまうと再び体重は増加してしまうため、継続的な運動療法や食事療法は体重維持に不可欠である。 |
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