[ No.264 ]
第50回日本薬剤師会学術大会参加報告
投稿者:
2017年10月28日 (土) 12時43分 |
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日程:平成29年10月8日・9日 会場:東京国際フォーラム、JPタワーホール
分科会17 患者が喜ぶ調剤 ー明日から使える知識とスキルー 根拠に基づいた外用剤の調剤と患者説明 杏雲堂病院 診療技術部長 小林 功 ・内服より座薬のほうがすぐ効く? 例)ドンペリドン Tmax(hr) Cmax(ng/ml) 坐剤 1〜2 23.4 錠剤 0.5 11 OD錠 0.85 11 上記の結果より錠剤又はOD錠を選択することが望ましい 例)アセトアミノフェン400mg Tmax(hr) Cmax(μg/ml) 坐剤 2.4±1.1 3.9±0.8 錠剤 0.46±0.19 9.1±2.9 上記の結果より錠剤服用が困難な時は坐剤より粉か注射が望ましい ・塗り薬について ・平成26年3月19日から薬剤師による外用剤の実技指導が可となった ・ヒルドイドソフト軟膏とヒルドイドローションの使用量を比較すると、ローションのほうが 30%少ないことが分かった ⇒ローションの使用量の指導をする ・ゲル剤(ディフェリン、ベピオ等)は副作用発現率が高い ⇒保湿との併用を指導する ・使用量は1FTU=0.5g 大人の両手のひら分で表すことが多いが、これは海外の文献である 日本のチューブは口径が違うので1FTU=0.5gとはいえないことがある ⇒塗布部にティッシュを付けて持ち上がる位の量を塗布するよう指導すると良い ・練太郎使用時、容器の下に柔らかいもの、上に硬いものを入れるほうが良い ・経皮吸収型製剤について フランドルテープ、ニトロダームTTS、ノルスパンテープ、ニュープロパッチテープなど、 基本的な注意として自動車運転や高所作業に従事させないこと、となっている。注意するではなく、 従事させないと指導しなければならない。
船越 恵 |
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