[ No.169 ]
コデインリン酸塩について
投稿者:
2010年01月16日 (土) 08時53分 |
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ご存知の方もいるかと思いますが。 コデインリン酸塩は母乳への移行により、乳児でモルヒネ中毒が生じたとの報告があり、平成21年12月7日付けで、授乳中の婦人には、本剤投与中は授乳を避けさせること、となったようです。
カフコデ錠、ライトゲンSYなど同様です。ご注意ください。 |
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[ No.170 ]
投稿者: 田中です
2010年01月16日 (土) 08時55分 |
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コデインの新生児モルヒネ中毒については、 コデインとその代謝物のモルヒネの両方が乳汁中に移行することが原因のようです。特にコデインは乳汁中濃度が血漿中濃度より高くなるようです(4倍程度)。 コデインはCYP2D6という代謝酵素によってモルヒネに代謝されますが、日本人の1%で非常に活性が高く、そういう人では血中モルヒネ濃度が高くなります。それは新生児でも同様です。 また、モルヒネの代謝は、グルクロン酸抱合によるものですが、新生児においてはこの代謝活性が非常に低いです。 こういう事情で毒性が出現したものと考えられます。 少し見識があったのでコメントしました。 |
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