[ No.206 ]
第114回日本小児科学会学術集会
投稿者:
2011年08月15日 (月) 09時18分 |
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8月13日(土)、グランドプリンス新高輪を中心に行われた、第114回日本小児科学会学術集会に参加してきました。
いつものように印象記。
@ 経管栄養施行中の重症心身障害児における二次性カルニチン欠乏症の検討 エンシュアリキッド、ラコール、エレンタールPにはカルニチンが含まれておらず、2〜3週間の経腸栄養で、30〜60%の症例でカルニチンの低下がみられるため、それによって起こる低血糖や心不全に注意が必要。治療には、L-カルニチンを100mg/kg/dayの投与。
A バルプロ酸ナトリウムによる急性膵炎の一例 腹痛を訴えた時に注意。
B 病型分類による夜尿症の治療成績 病型分類 多尿型 混合型 膀胱型 夜間尿量 ≧200ml >200ml 膀胱尿量 ≧200ml >200ml 治療 デスモプレシン 抗コリン剤 アラーム療法 治療法は諸説あるようですが、アラーム療法がかなり有効であること。
C 緊急セミナー 「原発事故と小児放射線健康被害」という演題で広島大学原爆放射線医学研究所の田代聡先生のご講演 チェルノブイリと東電の事故の状況説明と比較、現時点でのこどもたちへの放射線の影響はそれほど心配されるレベルではないこと、必要以上に心配することのほうがかえって弊害があること。
他にもたくさんの興味深い発表がありました。
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