[ No.252 ]
葛西地区エリア研修会
投稿者:
2014年11月17日 (月) 23時13分 |
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平成26年11月15日(土)17:30〜19:00 ベストウェスタン東京西葛西
東大病院 検査部 下澤達雄先生のご講演 実臨床における高血圧治療ガイドライン 高血圧治療ガイドライン2014改正のポイント
いつものようにポイントの箇条書き
* 家庭血圧・自己測定血圧・診察室血圧の意味。 * 高血圧・白衣高血圧・仮面高血圧の意味。 * 高血圧治療の見過ごしはスピード違反と一緒。制限速度を少し超えたくらいでは確かに事故は起きないが、速度超過が少しずつ大きくなってくると事故の起きる確率も上昇する。常に違反していれば事故が起きてもおかしくない理屈と同じことを高血圧によって起こりうるイベントに置き換えて患者さんに説明をするとわかりやすい。 * ARBとACEの併用はエビデンスない。 * 尿検査は積極的に行うべきである。 * アルブミンを測定することで尿たんぱくが陰性であっても早期の腎障害を見つけることが可能である。 * 薬物治療においては、その副作用を説明していくことよりも、その効果を説明していく方がアドヒアランスが向上する。 * 小児高血圧を考える。学校を卒業して成人検診が始まるおおむね20歳から40歳までの20年間の血圧管理をどのようにしていったらよいかを検討すべきである。 * 生活習慣の修正項目には以下@〜Fがある。一つ一つをいっぺんに患者教育していってもすべて頭に入れてもらえることはない。コメディカルが一つずつでも少しずつでも交代で患者教育にあたっていくことがよいのでは? @減塩 6g/日未満。 A野菜・果物 積極的摂取。 B脂質 コレステロールや飽和脂肪酸接種を控える。魚(魚油)の積極的摂取。 C減量 BMI25未満。 D運動 心血管病のない高血圧症患者が対象で有酸素運動を中心に定期的に運動を行う。 E節酒 エタノールで男性、女性10〜20mL/日以下。 F禁煙 受動喫煙の防止も含む。
最後に記した生活習慣の修正項目は薬局でも服薬指導でできる!と思いました。やってみよう!
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