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[ No.251 ] 東京都薬局災害対策講習会 投稿者: セイワ薬局 2014年11月13日 (木) 11時01分
1.東京都の災害医療体制 (福祉保健局健康安全部 野口かほる)

* 東京都で地震が発生した場合の被害想定が発表され、首都直下型地震が東京湾北部で起きた時の被害が一番大きいと想定された。
* 災害時の医療救護活動のフェーズ区分がフェーズ0(〜6時間)からフェーズX(3ヶ月以降)と6つに明確化された。
* 被災地での薬剤師班の活動は、医薬品の仕分け管理、医薬品の安定供給面での活動、医療チームからのオーダーへの即時対応等がある。

2.災害医療における薬剤師の役割 (日本赤十字社医療センター 丸山嘉一)

災害への体系的な対応に必要な項目 CSCATTT

C:Command&Control  指導と連携
S:Safety           安全
C:Communication    情報伝達
A:Assesment        評価
T:Triage           トリアージ
T:Treatment        治療 
T:Transport        搬送

TTTの部分が薬局薬剤師に求められるもの

3.災害時における薬剤師班活動マニュアル (福祉保健局健康安全部 谷崎希実子)

* 薬剤師班として活動するには薬剤師会への登録が必要。
* 登録には事前登録と発災後登録がある。
* 登録は薬剤師会の会員に限定したものではなく、全ての薬剤師が登録可能。
* 災害時の薬剤師班活動は4泊5日を基本とし、3名1班で行動する。
* 薬剤師の身分を証明するものが必要だが、社員証やスマホ等で撮った免許、写真でもOK。
* 医薬品の供給の業務について
   フェーズ0〜T(〜72時間)
     区が備蓄する医薬品を使用。
     必要に応じて近隣の薬局等に供給を要請する。
   フェーズT以降
     卸に発注するが、工夫が必要。
     例として降圧剤の場合
      第1選択⇒第2選択⇒第3選択⇒第4選択
      Ca拮抗剤⇒後発品⇒他のCa拮抗剤⇒降圧剤のどれか
     幅を持たせることが大事

4.東京都薬剤師会 地震災害時の行動計画 (東京都薬剤師会 永田泰造)

(船越 恵)                   

[ No.250 ] 第47回 日本薬剤師会学術大会報告 投稿者: セイワ薬局 2014年11月13日 (木) 10時52分
T 参加セミナー

〜実践吸入指導〜薬剤師の役割

聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 呼吸器内科 病院教授 駒瀬裕子講師

@ 高齢者の吸入で気を付けること
・ディバイスなど物を大事にしすぎることがみられるので、常に交換を促す。
・患者指導せんなど、説明に使用する場合やお渡しする際、字が小さいため見えないことが多くある。若い薬剤師は盲点となるが意識して思いやることが必要。
・MDIのボンベを押す際や、スピリーバレスピマットのセット時握力が必要になることがある。
・前歯が欠けていたり、義歯である場合、吸入口をしっかりくわえられないことがある。
・手先の細かい作業ができない場合があるので、しっかり吸入手技の一つ一つが行えるかを確認する。

A 吸入独特のアドヒアランスの維持の難しさ
・二度目に吸入手技を確認すると4割の人しかできていないことが調査論文でわかった。
・吸入手技は劣化する。
・定期通院患者は自己中止などアドヒアランスが不良な場合が多い。生活の中に吸入を取り入れるよう一緒に考え指導する。残薬の確認などをおこないアドヒアランスを確認することが薬剤師に求められる。

U 閲覧ポスター

@ インスリン注射手技チェックシートを活用した患者指導と改善度についての検討
A 運転等への注意が必要となる医薬品の処方状況
B 秤量に伴うコンタミネーションの発生
C 授乳婦へのアプローチ
D 電話相談記録から考える服薬指導のスキルアップ
E 小児の嘔吐に対する五苓散坐剤の効果について
F 婦人科三大漢方使用患者の実態調査
G 在宅における薬局薬剤師の多職種連携の関わり〜褥瘡の事例をもとに〜
H なぜ、ケアマネージャーとの連携が必要か。在宅での残薬調査とコンプライアンス向上の取り組み

V 発表した内容

地域で学ぶ災害医療認定制度構築へ向けて(第一報)
〜江戸川災害時支援認定薬剤師制度(E-DSAPえどさっぷ)始動〜

(小野寺美琴)

[ No.249 ] うつ病の肖像 投稿者: セイワ薬局 2014年09月26日 (金) 13時55分
江戸川区薬剤師会研修会に参加しました。
平成26年9月24日(水)19:30〜21:00
タワーホール船堀

江北メンタルクリニック 斎藤広生先生

ポイントを箇条書きにします。

うつ病の原因やメカニズム、臨床についてお話が伺えました。


* うつの起源@気分の変化は合目的?本来餌の多い夏場に活動量が増え、餌の少ない冬場に活動量が少なくなるのが当たり前に生活してきた。動物には発情期もあれば、繁殖期もある。その昔(?)農家には繁忙期と農閑期があった。現代の生活は一年中コンスタントな活動性が求められている、それ自体がむしろ不自然なことなのでは?という考え方。

* うつの起源A元々うつは失恋・失意のシステム?生物の究極目的は「生殖」「生存」。小さな集落社会での失恋や失意での争いは生存、生殖確率を下げるため、生存と生殖を助けるためのシステムとしてはうつという状態が合目的になるのでは?(異性にふられたら少し落ち込んでじっとしている状態。)この合目的システムの誤作動や暴走が「気分障害」の正体ではないかという考え方。

* うつ病を診断していくうえで大事なこと・・・精神医学の二つの診断軸を考える。うつ状態=うつ病ではない!時間軸、縦軸診断で疾患診断、横軸診断で状態像診断、うつ状態の以前に躁状態が隠れていれば双極性障害という診断となることもあり、治療方針も変わってくる。

* 内因性のうつ病と環境因性のうつ病を比較、前者では薬物治療が効果を上げることが多いが、後者では抗うつ剤が無効ということが多い。

* 脳のブレーキ=セロトニン、セロトニン神経系はノルアドレナリン神経系の過活動を抑制する。睡眠、食欲など生物学的生存機能の調整。

* 脳のアクセル=ノルアドレナリン、意欲を創出、注意・集中力の創出、危険への対処(闘争、逃走)、痛みの抑制。

* 未知への遭遇=ドパミン、新しいことに対応するためのもの。

* うつ状態とは、モノアミン(情動)一家の総崩れ。
 @セロトニン系:抑うつ気分、不安・焦燥、攻撃性、不眠(ブレーキが壊れた状態)
 Aノルアドレナリン系:意欲低下、注意・集中困難(アクセルを踏めない)
 Bドパミン系:興味・関心の低下、快感喪失(アンヘドニア)
 抗うつ剤の効果は@→A→Bの順に見えてくる。それぞれ2週間くらいの期間をかけて改善してくることがある。この回復していく順番を知っておくことが患者さんの予後や回復期を予想でき、服薬指導時に参考となる。

* 激越うつ(不安・焦燥・活動性の高いうつ状態)に対する対応

* その場しのぎの不安剤
 ベンゾジアゼピン系抗不安薬=安定剤、頓服薬に向いている!(ということはいいつつも、常用させてしまう患者さんも多いのが事実)

とても面白く、興味深いご講演でした。
時間が足りないくらい、もうちょっと聞いていたかったご講演でした。
また斎藤先生のご講演を拝聴する機会があれば、ぜひ聞きたいと思いました。
お世辞抜きです。

[ No.248 ] 高齢糖尿病患者の薬物治療の実際と注意点 投稿者: セイワ薬局 2014年07月01日 (火) 10時50分
江戸川区薬剤師会エリア研修会に参加しました。
平成26年6月28日(土)17:30〜19:00
パールホテル葛西

高齢糖尿病患者の薬物治療の実際と注意点
〜SGLT2阻害薬の位置づけを含めて〜
順天堂大学付属順天堂東京江東高齢者医療センター 小沼富男先生

ポイントを箇条書きにします。

* 処方せんを応需する保険薬局では患者さんとの対話時間が病院よりも長いことが多いようで、診察だけでは得られない情報も得られることがあり、その情報が治療を左右するようなものであればその情報の共有など、医療連携が重要になることを知ってほしい。

* 日本糖尿病学会が平成26年6月13日付けでSGLT2阻害薬の適正使用に関するRecommenndationを出し、注意喚起を行ている。

* 一昔前のDM治療は40〜50歳台を中心に、いわゆるメタボ糖尿病の患者さんを中心に治療を行ってきた。若くして心筋梗塞などで命を落としていく症例が多かった。

* 現在のDM治療は高齢者DMが中心となり、脳梗塞を発症して寝たきりとなる症例が多くなってきている。

* 「DMを持つ高齢者を診る」ということは前述のようにチーム医療が大切になってくる。

* 「虚弱・フレイル」という概念を知る。平成26年5月に日本老年学会がステートメントを発している。以下概略を転記。→ 要介護状態に突然移行することは、脳卒中などのケースでみられるが、今後人口増加が見込まれる後期高齢者(75歳以上)の多くの場合”Frailty”という中間的な段階を経て、徐々に要介護状態に陥ると考えられている。Frailtyとは、高齢期に生理的予備能が低下することでストレスに対する脆弱性が亢進し、生活機能障害、要介護状態、死亡などの転帰に陥りやすい状態で、筋力の低下により動作の俊敏性が失われて転倒しやすくなるような身体的問題のみならず、認知機能障害やうつなどの精神・心理的問題、独居や経済的困窮などの社会的問題を含む概念である。(中略) Frailtyの日本語訳についてこれまで「虚弱」が使われているが、「老衰」、「衰弱」、「脆弱」といった日本語訳も使われることがあり、“加齢に伴って不可逆的に老い衰えた状態”といった印象を与えてきた。(中略)日本老年医学会はFrailtyの社会における認知度を上げるべくワーキンググループを形成した。そのワーキンググループにおいて最初に行ったのが、Frailtyの日本語訳の検討である。関連学会にも呼びかけ、様々な案について検討を行った結果、「虚弱」に代わって「フレイル」を使用する合意を得た。

* 高齢者の低血糖症状は、若年者で起こりやすい冷や汗や動悸が表れにくく(交感神経の低下?)、また、うつ状態や認知症のような状態になることもあり、周囲から見て低血糖状態であることがわからないことも多い。また、夜中の低血糖にも注意が必要。

* 高齢者は食後高血糖のタイプが多い。

* 血糖値の変動の大きさにも注目していくべき。MAGE(mean amplitude of glycemic excursions )が大きくなるほど認知機能が低下するようだ。

* 「熊本宣言2013」 あなたとあなたの大切な人のために Keep your A1c below 7%  高齢者では、7.4%未満。低リスク患者(DMだけの患者)、高リスク患者(認知機能低下、フレイル状態の患者など)に分けて考えていく。低血糖を起こさないよう、6.4%くらいで止めておく。

* 食事については、ご飯とおかずは減らさなくてよいことを指導。甘いお菓子や果物(果糖、砂糖はダメ!)は治療中には取らないようにしていく。A1cが目標に達成したら、「さあ、何が食べたいですか?」というやり方で。7%を超えないように食べる。お酒はコントロールが良くなってから。

* A1cが7%を超えるということは、細胞が壊れている状態。(?)血糖値が悪いのとA1cが悪いのとでは意味が全く異なる。

* 前述の食事指導などを行って、尿糖を自己チェックしてもらうようにすると、3日目程度でその効果が表れ始め、結果を患者さんに知ってもらうことで治療の励みにしていく方法がある。

* トレシーバ®は2日に1回、場合によっては3日に1回の投与でも治療効果が出ることもある。外来通院でインスリン治療が可能。

* 体から糖を抜いてしまうSGLT2阻害薬の作用機序を考えると、飢餓状態を作ってしまうということと同様になり、何が起こるかわからないというのが演者の感想。少量から使ったらいいのかなあとも考えている。太っていて元気な若い人向けという印象。

* 高血糖で外来受診した患者さんに5単位ほどのインスリンを投与して帰宅させることがある。血糖値が下がらなくても、ケトアシドーシスにならないことを目的に行っている。

* 少量のインスリン投与で高次機能障害を含めた多面的効果が得られるかもしれない。認知症罹病期間が短い患者さんにはインスリンの投与を考慮してみる価値がある。

[ No.247 ] 糖尿病シンポジウムin江戸川 投稿者: セイワ薬局 2014年03月13日 (木) 14時26分
平成26年3月11日(火)19:15〜20:45
タワーホール船堀 4階 407号室

アステラスとMSD共催の糖尿病シンポジウムin江戸川に参加。
順天堂大学代謝内分泌学綿田裕孝教授とメディカルプラザ小岩駅竹内雄一郎院長のご講演。

演題は2題
「2型糖尿病の最新治療戦略」綿田先生
「スーグラ®への期待 症例と実臨床の立場から」

ポイントを箇条書きにします。

綿田先生のお話
* SLGT2 (sodium glucose co-transporter 2)
* Gluは腎臓に到達し、糸球体でろ過された後に腎近位尿細管で再吸収されるが、そこでのGlu再吸収にはSGLT2が役割を担っている。SGLT2阻害剤は、血液中の過剰なGluは体外に排出し、血糖降下作用を示す。
* 1日の尿量が200〜300ml増加、および尿中に排泄される糖によって吸収されるべきエネルギーが吸収されずに排泄されるため、体重減少、血圧降下がみられる。ただし、体液量減少によるHtの上昇に注意が必要。口渇、失神、起立性低血圧等脱水に関与した症状にも注意が必要。脳血管が細い場合などには梗塞の起こる可能性も考えておく必要があるが、そういった点からもこの先で注意を払っていくべき副作用と考えられる。
* 尿路感染症(UTI)の報告もある。女性に多く、カンジダ**炎などの**感染症に注意。
* 低血糖は起こしにくいが、SU剤との併用時には注意。Gluの排泄過剰で低血糖が起きることはなく、腎近位尿細管ではGluの再吸収には2割程度がSGLT1 でも関与していることも低血糖の起きにくい理由のひとつ。
* 尿ケトン体の上昇にも注意が必要。
* 重症低血糖は心疾患イベント発生のリスクが2倍以上に跳ね上がる。
* 比較的若い方で罹患期間の短い肥満傾向にある患者さんに処方される薬剤。
* 他剤(メトホルミンなど)での効果不十分な症例に上乗せという形で処方される薬剤。
竹内先生のお話
* メトホルミンは2型糖尿病の第一選択薬としての地位は変わらない。対治療効果を考えてもコストパフォーマンスの点では優れている。2,250rまでの増量が可能であるが、やはり増量することによって検査値の改善がみられるケースはたくさんある。過去のビグアナイドを処方されていた医師にはメトホルミンを増量していくことに抵抗感もあると思うが、メトホルミンに関して言えば処方する患者さんをきちんと選んでいけば問題なく使用できる薬剤である。
* メトホルミン使って、DPP4i使って、チアゾリジン使ってダメなときにはSU使う前にSGLT2というような位置になるのかなあと考えておられるようでした。
* SUはとにかく使われなくなっていくようです。グリメピリドでも2mg/日までとされているようです。
* SGLT2はチアゾリジンとの併用が相性が良いような印象。

まだでてきていない有害事象にも気を付けていかなければならないことも理解しておきたいです。
年内にも数社(5〜6社?)発売を目指して準備されているようです。
体重減少や血圧降下なども同時に期待できる薬剤です。
世の中の注目も集めそうな薬剤です。

[ No.246 ] オブリーン錠 全国Web講演会 投稿者: セイワ薬局 2014年03月11日 (火) 14時18分
平成26年3月10日(月)19:00〜20:00
タワーホール船堀 4階 401号室

オブリーン錠 全国Web講演会

武田薬品工業株式会社主催の勉強会に参加。
宮崎大学内科学講座中里雅光先生と生生医院笠川忍先生のご講演。
演題は「肥満症治療の重要性と新規治療剤 オブリーン錠への期待」

ポイントを箇条書きにします。
* 「肥満」と「肥満症」は別のもの。英語で表記するとobesityだが、日本語では「症」という字を用いてその区別ができる。日本肥満学会作成の肥満症診断のフローチャートで確認できる。
* 体重は3%減少するだけで、血圧、糖代謝、脂質値に改善がみられる。
* オブリーンはリパーゼを阻害し、腸管からの脂質吸収を抑制することで体重減少させる。
* 脂溶性ビタミンの吸収はそれほど阻害するものではなかった。(ビタミンEは少し吸収が悪くなる印象もありました。)
* NASHの患者さんに処方される機会が多くなるような印象でした。

以下は笠川先生のご意見
* オブリーン錠は添付文書では食直後となっているが、実際には食前に服用したほうが、その効果が高まるような印象がある。
* オブリーン錠は多く服用しても、その効果は変わらない。
* オブリーン錠を服用した後は、ラー油状の便が出てくる。副作用の項で、有症事象としての比率が高く記載されているが、下痢、軟便を中心としたオブリーン錠本来の作用によるものがほとんどで、それだけ‘効く’ととらえることができる。
* 海外で用いられているダイエットサプリメントには次のようなものがあり、ゼニカル®(オルリスタット)はその中でもオブリーン錠以上に効果がある印象とお話しされていました。
  ゼニカル® アライ® カーボブロッカー®など
* オブリーン錠で体重減少を達成しても、脂肪細胞数の減少は起きないため、食べる量を増やしてしまうと再び体重は増加してしまうため、継続的な運動療法や食事療法は体重維持に不可欠である。

[ No.245 ] ロゼレムの講演会 投稿者: セイワ薬局 2014年02月09日 (日) 17時33分
平成26年2月4日(火)19:00〜20:30  タワーホール船堀 4階 403号室

〜自然な眠りを考える〜

武田薬品工業株式会社主催の勉強会に参加。
早稲田大学スポーツ科学学術院内田直先生のご講演。
演題は「睡眠障害の薬物治療」

* まずは睡眠衛生教育。健常人のsleep profileを見ると、若い人では入眠後深い眠り(ノンレム催眠)に入り、浅い眠り(レム催眠)との周期をもちながら睡眠を継続するが、加齢ともにその周期もはっきりしなくなっていく。睡眠の‘老化’は40歳代で始まる!ということを理解し、健常人の正常な眠りのパターンを理解したうえで自分の眠りを評価し是正していくことが大事。

* 快適な睡眠のための12箇条
 1.睡眠時間はひとそれぞれ。日中の眠気で困らなければ十分
 2.刺激物をさけ、眠る前には自分なりのリラックス法を
 3.床につくのは眠たくなってから。入眠する時刻にこだわらない
 4.同じ時刻に毎日起床
 5.光を利用。目覚めたら日光を入れ、夜の照明は控えめに
 6.規則正しい3度の食事、規則的な運動習慣
 7.昼寝をするなら、午後3時前の20〜30分。長い昼寝はかえってぼんやりのもと
 8.眠りが浅いときは、睡眠時間を減らし、遅寝・早起きにしてみる
 9.激しいいびき、呼吸停止、足のぴくつきやむずむず感などは要注意
 10.十分眠っても日中の眠気が強いときは専門家に相談
 11.睡眠薬代わりの寝酒は不眠のもと
 12.睡眠薬は医師の指示で正しく使えば安全

* 睡眠の認知行動療法 Pre-Bed Rituals(就寝前の儀式)。
ねる前にストレッチをするとか、カモミールティーを飲むとか、もし眠れなければ眠くなるまで床に入らないとか、ベッドは睡眠だけのために用いてベッドでテレビやゲームをしないとか、昼寝はしないとか、起床時刻を一定にするとか・・・。

・・・ちょっと調べてみました。↵
 寝室を睡眠以外に使用しない。
 あえて就寝時間を遅らせて、布団に入ったらすぐ眠るようにする。
 夜間の覚醒水準を低下させるような生活の習慣(カフェインやニコチン摂取、入浴の時間やタイミングなどを教示。
 眠ろうと努力するとかえって眠れなくなってしまうので、敢えて眠らないように努力をしてみようという方法。
 各種リラクセーション法(漸進的筋弛緩法や呼吸法など)を日中練習し、寝床でも行うようにする。

* 認知行動療法でも、多くの場合は薬物療法を併用。

* スリープエイドを用いる。メラトニン、グリシン(グリナ®)、アデニン、カモミールティー、セントジョーンズワートなど。)

* メラトニンは、脳内の松果体において生合成されるホルモン。網膜から入った外界の光刺激は、体内時計(生物時計、視交叉上核)を経て松果体に達する。光によってメラトニンの分泌は抑制されるため、日中にはメラトニン分泌は低く、夜間に分泌量が十数倍に増加する。強い照明(コンビニの店内など)を浴びれば、夜間であってもメラトニン分泌量は低下する。

* メラトニンのピークは夜中の3時。 放出される量も加齢とともに減少していく。

* 位相の前進、位相の後退という概念。 メラトニンのピークが通常より早くなってしまうのが位相の前進しているタイプで夕方頃より眠気がでて早寝早起してしまう高齢者に多いタイプ。逆にメラトニンのピークが通常より遅くなってしまうのが位相の後退しているタイプで、夜寝付けなくて朝起きられない若い人たちに多いタイプ。後退しているケースではメラトニンのピークを前進させるために、夕方にロゼレムを服用する方法もある。前進している高齢者の場合にはそもそものメラトニン量が減少しているのでそれを補うという考え方でロゼレムの服用は就寝前となる。

[ No.244 ] 関節リウマチ(RA)@薬剤師会 投稿者: セイワ薬局 2013年10月18日 (金) 14時13分
平成25年10月16日(水)19:30〜21:00
タワーホール船堀 4階 研修室にて

江戸川区薬剤師会研修会に参加。
東京臨海病院リウマチ膠原病内科松本孝夫先生のご講演でした。
演題は「関節リウマチの新たな治療戦略」。

* RA新分類基準によって極早期RA,早期RAの診断はつくようになってきた。それでもRA以外の除外診断(関節を脅かす他疾患、他の膠原病など)が重要で、かつその判断はとても難しい。
* MTX、DMARDs、生物学的製剤で治療の選択肢広くなってきている。また、その効果も以前に比べると格段に進んでいる。ただし、生物学的製剤では効果も高いが、経済的患者負担も莫大なため、患者背景を考慮した治療方法を選択しなくてはならない難しさも出てきている。

【最新のRA治療戦略】
* RAの治療戦略は目標達成に向けて短期的に治療を調整・強化するTreat to Target(目標達成に向けた治療;T2T)が確立している。
* 2010年、ACR/EULAR新RA分類基準が発表され、RAの早期診断・早期治療が可能になった。
* 2011年、ACR/EULAR新寛解基準が発表され、Boolean法による判定と指数判定を併用した形で定義された。

【アンカードラッグMTXの適正使用】
* MTXはRA治療の中心的薬剤で、DMARDsや生物学的製剤との併用療法の基本薬としてエビデンスも集積され、アンカードラッグとして位置づけられている。
* MTXは2011年2月に公知申請が承認され、16mg/週までの投与と、第一選択薬としての使用が可能となった。
* MTXの「禁忌」や「慎重投与」に該当する患者さんに死亡や重篤な副作用が報告されているので、初期の問診やスクリーニング検査でリスクを検討し、投与の可否を決定する。骨髄抑制、腎障害、肺疾患によるものが多数を占めている。(ファイザー社による)
* MTXの副作用及び治療のために葉酸をMTX終了後24〜48時間に服用する。葉酸は通常5r/週以内、最大10rである。
* 葉酸含有のサプリメントに注意し、アルコール常飲は避け、MTX服用日には禁酒するように指導する。
* MTXの副作用は早期発見と初期の処置が重要。患者さんに初期症状を繰り返し説明し、疑わしい場合は休薬して相談することを指導する。

昔話、といってもほんの20年前には、進行したRAの患者さんは病棟で入院生活を強いられていました。
今でも進行したRAの患者さんを見かけますが、その数は本当に少なくなりました。進行したRAを現在患っておられる患者さんが進行する前に現在の治療を受けることができたらと思うと残念に思うところもあります。
昔のことを話すようになって自分も年を重ねてきたなあと思いますが、その当時のことを目の当たりにしていないと、この先に起りうる患者さんの不利益を退避させたり、早期治療を促したり、アドヒアランスを上げる説得したりするチカラには乏しくなってしまうのかなあと思ったりもします。
RAの治療は本当に目覚ましいものがあります。
若い医療従事者が最新の治療方法を学ぶ際には、現時点での治療方法を学ぶことと同時に、過去の歴史を少し振り返り知っておくことは、患者指導にはやはり大事なことだと改めて思いました。
このことは、何もRAに限ったことでなく、様々な疾患にあてはまります。

[ No.243 ] 感染性胃腸炎@医師会学術講演会 投稿者: セイワ薬局 2013年09月30日 (月) 23時01分
平成25年9月20日(金)、江戸川区医師会主催の学術講演会に参加してきました。
埼玉県立小児医療センター総合診療科鍵本聖一先生のご講演。
演題は「感染性胃腸炎の治療 薬物療法および食事療法の最近の考え方」

* 血便を認めるものの全身状態良好例にビフィズス菌大量投与(1.0g/kg)をされていました。通常の整腸剤は0.1g/kg程度ですから1.0g/kgは約10倍量!現状では専門医レベルでないとできない治療かもしれません。
* 細菌性腸炎に対する抗菌薬の功罪、抗菌薬治療は下痢の期間を短縮せず、抗菌薬起因性腸炎のリスクが生じる。O157腸炎ではHUSのリスクも。
* 細菌性腸炎において、中等症から重症には抗菌剤を使用する。
* 全身状態がtoxicでない場合にはProbiotics大量投与または無治療。
* 欧米のガイドラインでは、ほとんどの細菌性腸炎では自然治療が望め、抗菌薬による罹病期間の短縮はない。
* 昔から病気時に利用されている「おかゆ」は通常の塩味を加えるとORSと同等のNa濃度になる非常に優れた治療食。
* ノロウイルス(NV)感染症について。通常は自然軽快するが、高齢者では死亡例があり、原疾患や全身状態の悪化、脱水やショック、窒息や誤嚥などが関連するとされる。小児死亡へのNVの関与は不明であるが・・・。5歳以下の小児の死亡原因の16%を占める(WHO推計)下痢性疾患の中でも、NVは侮れないウイルス感染症である。
* 吐物による誤飲、下痢によるショック、高サイトカイン血症と脳症を伴う臓器不全が小児死亡の主な病態。
* 血液型O型はNVにかかりやすく、B型に少ない!?
* O157感染症について。腸重積の合併を念頭に。発病初期から治りかけまで併発する可能性がある。便培養では検出されず、内視鏡検査からの吸引物によって診断が確定することもある。基礎疾患を見逃さないための大腸内視鏡検査も念頭に。

【下痢と脱水のある小児の治療の7つの原則】
1.脱水の補正にはORSを選択
2.経口脱水補正は短時間(3〜4時間)で行なう
3.脱水が補正され次第、年齢相当の制限のない通常食
4.母乳栄養は継続
5.薄めたミルクや特殊なミルクは通常不要である
6.下痢により喪失が続いていればORSを追加で与える
7.不要な検査や投薬を行わない

★ その他、腸管出血性大腸菌感染症(EHEC)、偽膜性大腸炎、エルシニア感染症についてお話を伺いました。

[ No.241 ] 精神科処方全般@葛西地区勉強会 投稿者: セイワ薬局 2013年04月22日 (月) 23時18分
平成25年4月20日、葛西パールホテルで行われた葛西地区薬剤師会勉強会に参加してきました。

「精神科領域で処方する薬全般について」という演題で江戸川区鹿骨にある村上病院の村上健先生のご講演でした。

ポイントを箇条書きにします。
* うつ病は一時治療が最も寛解率が高い。
* 実際に患者さんを診ていると、必ずしも教科書どおりには処方できない。患者さんを診ていく中で、患者さんにとって一番いい状態を優先していくと抗うつ剤が数種類になったり精神病薬が重なってしまったりしてしまう。
* TCA、SSRI、SNRI、NaSSAなどの抗うつ剤がその作用メカニズムによってを分類されているが、実際には表記されるほどきれいには分類されない。
今回のご講演では、パキシル、レクサプロ、ジェイゾロフト、デプロメール、サインバルタ、トレドミン、リフレックス、エビリファイ、ジプレキサ、ロナセン、インヴェガ、リスパダール、セロクエル、ラミクタールなどの実際の症例をご紹介いただきながらご講演いただきました。1時間ではちょっと短すぎる感じでした。
昨年7月にも村上先生のご講演を拝聴させていただきましたが、これはシリーズで聞いてみたいなあと思いました。





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