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[ No.246 ] オブリーン錠 全国Web講演会 投稿者: セイワ薬局 2014年03月11日 (火) 14時18分
平成26年3月10日(月)19:00〜20:00
タワーホール船堀 4階 401号室

オブリーン錠 全国Web講演会

武田薬品工業株式会社主催の勉強会に参加。
宮崎大学内科学講座中里雅光先生と生生医院笠川忍先生のご講演。
演題は「肥満症治療の重要性と新規治療剤 オブリーン錠への期待」

ポイントを箇条書きにします。
* 「肥満」と「肥満症」は別のもの。英語で表記するとobesityだが、日本語では「症」という字を用いてその区別ができる。日本肥満学会作成の肥満症診断のフローチャートで確認できる。
* 体重は3%減少するだけで、血圧、糖代謝、脂質値に改善がみられる。
* オブリーンはリパーゼを阻害し、腸管からの脂質吸収を抑制することで体重減少させる。
* 脂溶性ビタミンの吸収はそれほど阻害するものではなかった。(ビタミンEは少し吸収が悪くなる印象もありました。)
* NASHの患者さんに処方される機会が多くなるような印象でした。

以下は笠川先生のご意見
* オブリーン錠は添付文書では食直後となっているが、実際には食前に服用したほうが、その効果が高まるような印象がある。
* オブリーン錠は多く服用しても、その効果は変わらない。
* オブリーン錠を服用した後は、ラー油状の便が出てくる。副作用の項で、有症事象としての比率が高く記載されているが、下痢、軟便を中心としたオブリーン錠本来の作用によるものがほとんどで、それだけ‘効く’ととらえることができる。
* 海外で用いられているダイエットサプリメントには次のようなものがあり、ゼニカル®(オルリスタット)はその中でもオブリーン錠以上に効果がある印象とお話しされていました。
  ゼニカル® アライ® カーボブロッカー®など
* オブリーン錠で体重減少を達成しても、脂肪細胞数の減少は起きないため、食べる量を増やしてしまうと再び体重は増加してしまうため、継続的な運動療法や食事療法は体重維持に不可欠である。

[ No.245 ] ロゼレムの講演会 投稿者: セイワ薬局 2014年02月09日 (日) 17時33分
平成26年2月4日(火)19:00〜20:30  タワーホール船堀 4階 403号室

〜自然な眠りを考える〜

武田薬品工業株式会社主催の勉強会に参加。
早稲田大学スポーツ科学学術院内田直先生のご講演。
演題は「睡眠障害の薬物治療」

* まずは睡眠衛生教育。健常人のsleep profileを見ると、若い人では入眠後深い眠り(ノンレム催眠)に入り、浅い眠り(レム催眠)との周期をもちながら睡眠を継続するが、加齢ともにその周期もはっきりしなくなっていく。睡眠の‘老化’は40歳代で始まる!ということを理解し、健常人の正常な眠りのパターンを理解したうえで自分の眠りを評価し是正していくことが大事。

* 快適な睡眠のための12箇条
 1.睡眠時間はひとそれぞれ。日中の眠気で困らなければ十分
 2.刺激物をさけ、眠る前には自分なりのリラックス法を
 3.床につくのは眠たくなってから。入眠する時刻にこだわらない
 4.同じ時刻に毎日起床
 5.光を利用。目覚めたら日光を入れ、夜の照明は控えめに
 6.規則正しい3度の食事、規則的な運動習慣
 7.昼寝をするなら、午後3時前の20〜30分。長い昼寝はかえってぼんやりのもと
 8.眠りが浅いときは、睡眠時間を減らし、遅寝・早起きにしてみる
 9.激しいいびき、呼吸停止、足のぴくつきやむずむず感などは要注意
 10.十分眠っても日中の眠気が強いときは専門家に相談
 11.睡眠薬代わりの寝酒は不眠のもと
 12.睡眠薬は医師の指示で正しく使えば安全

* 睡眠の認知行動療法 Pre-Bed Rituals(就寝前の儀式)。
ねる前にストレッチをするとか、カモミールティーを飲むとか、もし眠れなければ眠くなるまで床に入らないとか、ベッドは睡眠だけのために用いてベッドでテレビやゲームをしないとか、昼寝はしないとか、起床時刻を一定にするとか・・・。

・・・ちょっと調べてみました。↵
 寝室を睡眠以外に使用しない。
 あえて就寝時間を遅らせて、布団に入ったらすぐ眠るようにする。
 夜間の覚醒水準を低下させるような生活の習慣(カフェインやニコチン摂取、入浴の時間やタイミングなどを教示。
 眠ろうと努力するとかえって眠れなくなってしまうので、敢えて眠らないように努力をしてみようという方法。
 各種リラクセーション法(漸進的筋弛緩法や呼吸法など)を日中練習し、寝床でも行うようにする。

* 認知行動療法でも、多くの場合は薬物療法を併用。

* スリープエイドを用いる。メラトニン、グリシン(グリナ®)、アデニン、カモミールティー、セントジョーンズワートなど。)

* メラトニンは、脳内の松果体において生合成されるホルモン。網膜から入った外界の光刺激は、体内時計(生物時計、視交叉上核)を経て松果体に達する。光によってメラトニンの分泌は抑制されるため、日中にはメラトニン分泌は低く、夜間に分泌量が十数倍に増加する。強い照明(コンビニの店内など)を浴びれば、夜間であってもメラトニン分泌量は低下する。

* メラトニンのピークは夜中の3時。 放出される量も加齢とともに減少していく。

* 位相の前進、位相の後退という概念。 メラトニンのピークが通常より早くなってしまうのが位相の前進しているタイプで夕方頃より眠気がでて早寝早起してしまう高齢者に多いタイプ。逆にメラトニンのピークが通常より遅くなってしまうのが位相の後退しているタイプで、夜寝付けなくて朝起きられない若い人たちに多いタイプ。後退しているケースではメラトニンのピークを前進させるために、夕方にロゼレムを服用する方法もある。前進している高齢者の場合にはそもそものメラトニン量が減少しているのでそれを補うという考え方でロゼレムの服用は就寝前となる。

[ No.244 ] 関節リウマチ(RA)@薬剤師会 投稿者: セイワ薬局 2013年10月18日 (金) 14時13分
平成25年10月16日(水)19:30〜21:00
タワーホール船堀 4階 研修室にて

江戸川区薬剤師会研修会に参加。
東京臨海病院リウマチ膠原病内科松本孝夫先生のご講演でした。
演題は「関節リウマチの新たな治療戦略」。

* RA新分類基準によって極早期RA,早期RAの診断はつくようになってきた。それでもRA以外の除外診断(関節を脅かす他疾患、他の膠原病など)が重要で、かつその判断はとても難しい。
* MTX、DMARDs、生物学的製剤で治療の選択肢広くなってきている。また、その効果も以前に比べると格段に進んでいる。ただし、生物学的製剤では効果も高いが、経済的患者負担も莫大なため、患者背景を考慮した治療方法を選択しなくてはならない難しさも出てきている。

【最新のRA治療戦略】
* RAの治療戦略は目標達成に向けて短期的に治療を調整・強化するTreat to Target(目標達成に向けた治療;T2T)が確立している。
* 2010年、ACR/EULAR新RA分類基準が発表され、RAの早期診断・早期治療が可能になった。
* 2011年、ACR/EULAR新寛解基準が発表され、Boolean法による判定と指数判定を併用した形で定義された。

【アンカードラッグMTXの適正使用】
* MTXはRA治療の中心的薬剤で、DMARDsや生物学的製剤との併用療法の基本薬としてエビデンスも集積され、アンカードラッグとして位置づけられている。
* MTXは2011年2月に公知申請が承認され、16mg/週までの投与と、第一選択薬としての使用が可能となった。
* MTXの「禁忌」や「慎重投与」に該当する患者さんに死亡や重篤な副作用が報告されているので、初期の問診やスクリーニング検査でリスクを検討し、投与の可否を決定する。骨髄抑制、腎障害、肺疾患によるものが多数を占めている。(ファイザー社による)
* MTXの副作用及び治療のために葉酸をMTX終了後24〜48時間に服用する。葉酸は通常5r/週以内、最大10rである。
* 葉酸含有のサプリメントに注意し、アルコール常飲は避け、MTX服用日には禁酒するように指導する。
* MTXの副作用は早期発見と初期の処置が重要。患者さんに初期症状を繰り返し説明し、疑わしい場合は休薬して相談することを指導する。

昔話、といってもほんの20年前には、進行したRAの患者さんは病棟で入院生活を強いられていました。
今でも進行したRAの患者さんを見かけますが、その数は本当に少なくなりました。進行したRAを現在患っておられる患者さんが進行する前に現在の治療を受けることができたらと思うと残念に思うところもあります。
昔のことを話すようになって自分も年を重ねてきたなあと思いますが、その当時のことを目の当たりにしていないと、この先に起りうる患者さんの不利益を退避させたり、早期治療を促したり、アドヒアランスを上げる説得したりするチカラには乏しくなってしまうのかなあと思ったりもします。
RAの治療は本当に目覚ましいものがあります。
若い医療従事者が最新の治療方法を学ぶ際には、現時点での治療方法を学ぶことと同時に、過去の歴史を少し振り返り知っておくことは、患者指導にはやはり大事なことだと改めて思いました。
このことは、何もRAに限ったことでなく、様々な疾患にあてはまります。

[ No.243 ] 感染性胃腸炎@医師会学術講演会 投稿者: セイワ薬局 2013年09月30日 (月) 23時01分
平成25年9月20日(金)、江戸川区医師会主催の学術講演会に参加してきました。
埼玉県立小児医療センター総合診療科鍵本聖一先生のご講演。
演題は「感染性胃腸炎の治療 薬物療法および食事療法の最近の考え方」

* 血便を認めるものの全身状態良好例にビフィズス菌大量投与(1.0g/kg)をされていました。通常の整腸剤は0.1g/kg程度ですから1.0g/kgは約10倍量!現状では専門医レベルでないとできない治療かもしれません。
* 細菌性腸炎に対する抗菌薬の功罪、抗菌薬治療は下痢の期間を短縮せず、抗菌薬起因性腸炎のリスクが生じる。O157腸炎ではHUSのリスクも。
* 細菌性腸炎において、中等症から重症には抗菌剤を使用する。
* 全身状態がtoxicでない場合にはProbiotics大量投与または無治療。
* 欧米のガイドラインでは、ほとんどの細菌性腸炎では自然治療が望め、抗菌薬による罹病期間の短縮はない。
* 昔から病気時に利用されている「おかゆ」は通常の塩味を加えるとORSと同等のNa濃度になる非常に優れた治療食。
* ノロウイルス(NV)感染症について。通常は自然軽快するが、高齢者では死亡例があり、原疾患や全身状態の悪化、脱水やショック、窒息や誤嚥などが関連するとされる。小児死亡へのNVの関与は不明であるが・・・。5歳以下の小児の死亡原因の16%を占める(WHO推計)下痢性疾患の中でも、NVは侮れないウイルス感染症である。
* 吐物による誤飲、下痢によるショック、高サイトカイン血症と脳症を伴う臓器不全が小児死亡の主な病態。
* 血液型O型はNVにかかりやすく、B型に少ない!?
* O157感染症について。腸重積の合併を念頭に。発病初期から治りかけまで併発する可能性がある。便培養では検出されず、内視鏡検査からの吸引物によって診断が確定することもある。基礎疾患を見逃さないための大腸内視鏡検査も念頭に。

【下痢と脱水のある小児の治療の7つの原則】
1.脱水の補正にはORSを選択
2.経口脱水補正は短時間(3〜4時間)で行なう
3.脱水が補正され次第、年齢相当の制限のない通常食
4.母乳栄養は継続
5.薄めたミルクや特殊なミルクは通常不要である
6.下痢により喪失が続いていればORSを追加で与える
7.不要な検査や投薬を行わない

★ その他、腸管出血性大腸菌感染症(EHEC)、偽膜性大腸炎、エルシニア感染症についてお話を伺いました。

[ No.241 ] 精神科処方全般@葛西地区勉強会 投稿者: セイワ薬局 2013年04月22日 (月) 23時18分
平成25年4月20日、葛西パールホテルで行われた葛西地区薬剤師会勉強会に参加してきました。

「精神科領域で処方する薬全般について」という演題で江戸川区鹿骨にある村上病院の村上健先生のご講演でした。

ポイントを箇条書きにします。
* うつ病は一時治療が最も寛解率が高い。
* 実際に患者さんを診ていると、必ずしも教科書どおりには処方できない。患者さんを診ていく中で、患者さんにとって一番いい状態を優先していくと抗うつ剤が数種類になったり精神病薬が重なってしまったりしてしまう。
* TCA、SSRI、SNRI、NaSSAなどの抗うつ剤がその作用メカニズムによってを分類されているが、実際には表記されるほどきれいには分類されない。
今回のご講演では、パキシル、レクサプロ、ジェイゾロフト、デプロメール、サインバルタ、トレドミン、リフレックス、エビリファイ、ジプレキサ、ロナセン、インヴェガ、リスパダール、セロクエル、ラミクタールなどの実際の症例をご紹介いただきながらご講演いただきました。1時間ではちょっと短すぎる感じでした。
昨年7月にも村上先生のご講演を拝聴させていただきましたが、これはシリーズで聞いてみたいなあと思いました。

[ No.240 ] 第14回東日本ターナー講演会 投稿者: セイワ薬局 2013年04月16日 (火) 09時47分
平成24年4月13日、今年もアルカディア市ヶ谷(私学会館)で開催されました第14回ターナー講演会に参加してきました。
昨年まで関東甲信越ターナー講演会でしたが地域が広がって講演会名が変わりました。
演題と講演内容をメモ程度ですが。

「第8回国際ターナー・カンファレンスを終えて」
 大阪市立大学医学部 小児科 藤田敬之助先生
* ホルモン補充療法は12〜14歳で開始を考慮。
  6〜12ヶ月で増量を検討。プレマリンを0.1錠から開始し、2錠程度まで増量していくことが多い。貼付剤も1/8枚から開始。(来年はココがテーマのひとつに)

「ターナー症候群の成人身長」
 たなか成長クリニック 田中敏章先生
* TS女性は一般女性より20p低いが、GHによって7〜8p伸ばせる。
* 少量エストロゲンは骨成熟を促進しない。
* 自然思春期があると伸長しない。
* TSにおいて自然月経発来率はGH治療、GH投与量の有無にかかわらず15〜20%。
* 自然月経発来しても多くの症例でエストロゲン補充が必要になるので、正確な性腺機能評価は難しい。

「日本の成人ターナー女性の現状」
 羽二生クリニック 羽二生邦彦先生
* TS女性が考慮しなければならない疾患には以下のようなもの。BMI・肥満、DM、HT、脂質異常症、肝機能異常症、慢性甲状腺炎、骨粗鬆症など。
* 日本人のTS女性の染色体異常の特徴について。

パネルディスカッションは「本人への説明について、再び」というテーマでわかばの会大森知子さんのご発表。
* 告知という言葉は説明に置き換えて。
* 本人への説明はいつ行ったかという点についてのアンケート報告。
* 説明ポイントは、@低身長の治療のためのGH開始について、A月経、ホルモン補充について、B不妊についての3ポイント。
* 説明は、母親が一番多く、次いで医師、母親と医師など。
* 患者さん本人の多くは大きく(おとなにという意)なってみると、説明を受ける時期がもっと早ければよかったと考えておられる。
* 説明をした側(親)と説明を受けた側(患者本人)では、説明を受けたと認識した時期に差異があった。このことは、親が初めて本人に説明をしたと記憶している時期と、本人が説明を理解した時期とがずれている、本人が説明を理解するためには単回の説明では伝わらないため、複数回、本人が理解できるまで繰り返していくことが大事である。

本会は、医療従事者、患者さん、患者さんご家族を含めての講演会。医師も小児科だけでなく、産婦人科、整形外科、精神科等ターナー女性に関する診療科の医師も参加されます。
今回の講演会でも患者さんの意見を直接お伺いできましたが、ほんとうにこの講演会はほかにはない貴重な講演会だと感じました。
昨年の開催日の市ケ谷はお花見の人でいっぱいでしたが、今年は散ってしまっていました。
来年の開催日も4月第3土曜日のようなのでお花見は難しいです。
残念。

[ No.239 ] DPP4阻害薬@薬剤師会 投稿者: セイワ薬局 2013年04月11日 (木) 15時57分
平成25年4月10日、江戸川区薬剤師会研修会に参加。
江戸川病院内科部長伊藤裕之先生のご講演を拝聴してきました。
演題は「DPP4阻害薬を中心とした糖尿病治療薬の選択方法」

DPP4阻害薬が発売されて約3年。
前回伊藤先生のお話をうかがった時にはまだDPP4阻害薬が出ていませんでした。
DPP4阻害薬が加わったことで糖尿病の治療にがどのように変わってきたかを伊藤先生に聞いてみたかったので今回のご講演は本当に楽しみでした。
今回も箇条書きにはなりますが、ポイントを書いておきたいと思います。

* 非専門の医師が現在のDM治療ガイドラインにそって処方を選択していくには、どうしていいかわからないようなGLになっている?!
* HbA1cを下げるのは、SU>BG>TZDであることは間違いない。
* SUが使われる理由に、BSをよく下げる、安価、使い慣れなどがあるが、重篤な低血糖を生じることへの意識が不足している症例が多いのでは?
* 遷延性低血糖を起こすSUの使用は控えていくべき。
* SUによる低血糖はINSによる低血糖に比べ厄介。
* 遷延性低血糖は入院加療が原則。ブドウ糖の投与で改善が見られても、第二波、第三波と津波のように低血糖が起こりやすいため。
* 遷延性低血糖は腎機能の悪い方に起こりやすい。GFRが45とかになってくると、薬剤の蓄積も考慮していかなくてはいけない。DMの3割の方が腎機能の低下を認めるため注意が必要。
* ということは、T2DMの約3割の方がSU、BG、TZDが禁忌となり、INSの適応を検討する必要がある。
* キーワード→糖尿病腎症、顕性腎症、微量アルブミン尿。
* 経口血糖降下薬(OHA: oral hypoglycemic agent)に求められることは、@血糖値、HbA1cを下げる、A低血糖が生じにくい、B体重をふやさない、C動脈硬化を抑制できる、ということで、BGが条件的には適してくることになる。
* 単剤で始めるときにはメトホルミン、それでも改善が見られない場合にはDPP4阻害薬を併用するとよい。
* 太っていても、太っていなくても、メトホルミンの効果に変わりはない。
* BGの副作用の乳酸アシドーシスは致命的な副作用ではあるが、頻度も高くはない。
* 透析患者ではINSの排泄も遅れるためINS治療は減少し、DPP4阻害薬が有効となってくる。
* DPP4阻害薬は脱落者が少ないことも特徴、長所のひとつである。グリニドやαGIでは、アドヒアランスがあがらない。
* CGMを使用した持続血糖測定法。日内の血糖値変動をみることができる。夜間や無意識に起こっている低血糖は治療予後がわるいので、CGMで血糖値の状態を知ることはとても有意義である。
* HbA1cが低値を示して喜んでいるわけにはいかない。
* DMは罹病期間が長くなってくると病状も悪化してくるため、また、加齢とともに内因性のINSが減少するため、高齢者でもINS導入という選択をせざるを得ない場面が出てくる。

他にもたくさんのよいお話がありましたが、メモしきれませんでした。もう一度聞かせていただきたいご講演でした。

[ No.237 ] 耐性菌感染症時代の抗菌薬使用の常識と非常識 投稿者: セイワ薬局 2013年01月21日 (月) 16時30分
平成25年1月20日(日)、東京保険医協会で行われた講演会に参加してきました。
和歌山県立医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科教授、山中昇先生のご講演。
耐性菌感染症時代の抗菌薬使用の常識と非常識という演題で、下記の文章にはすべて間違いがある、正解は講演で解説するというもの。

1.中耳炎や鼻副鼻腔炎の米国診療ガイドラインは海外でも広く使用されているので、日本でも大いに利用すべきである。
2.急性中耳炎や急性鼻副鼻腔炎はウイルス感染なので、抗菌薬は使用すべきでない。
3.急性中耳炎は経過観察でそのほとんどが2〜3週間で治るので、鼓膜切開や抗菌薬治療は必要ない。
4.ペニシリン耐性肺炎球菌に対してペニシリン系抗菌薬は効果がない。
5.薬剤耐性菌は病原性が高い。
6.急性中耳炎に抗菌薬点耳薬は有効である。
7.耳漏や鼻汁からMRSAが検出されたので、バンコマイシンの点耳治療や静注治療を行う。
8.少量マクロライド治療中の急性増悪に対して、使用中のマクロライドを増量する。
9.肺炎球菌ワクチン(プレベナー)の普及により急性中耳炎は激減する。
10.ヒブ(Hib)ワクチンはインフルエンザ菌性中耳炎、副鼻腔炎を予防できる。
11.成人の急性鼻副鼻腔炎は40〜50才代がもっとも多く、耐性菌は少ない。
12.溶連菌性咽頭扁桃炎の治療後は必ず、尿検査をすべきである。
13.溶連菌迅速テストで陽性の急性扁桃炎に対しては、AMPCが第一選択である。
14.急性喉頭蓋炎の診断には、咽頭粘膜の発赤や浮腫がポイントとなる。
15.抗菌薬はほとんどが腎排泄性なので腎機能に注意する。
16.抗菌薬増量に伴う下痢には耐性乳酸菌製剤が有効である。

この講演は本当におもしろく、興味深かったです。
この場に書き留めたい講演のポイントがありすぎるので今回のメモはここまで。
追々何かの機会に書かせていただくことにしたいと思います。
講習会の資料はファイルしてあります。

[ No.236 ] イナビル講演会、開催。 投稿者: セイワ薬局 2013年01月21日 (月) 15時58分
平成25年1月20日(日)ハイアットリージェンシー東京で行われたイナビルの講演会に参加。
『2012/13シーズンで求められる薬剤選択』
河合内科院長河合直樹先生と川崎医科大学小児科中野貴司先生のご講演。

イナビルについて、
*1回で効くのか?
*小さい子供でも吸入できるのか?
*安全性に問題はないのか?
*何日間出席停止にすべきか?
*耐性化の心配はないのか?
*今シーズンの流行状況は?
その答えが、ここにあるという講演会。

*1回で効くのか?→他の抗インフルエンザ薬と比べても変わりはないという結論。1回の吸入が完結できる患者さんであればとても楽チンってことですね。
*小さい子供でも吸入できるのか?→吸って音の出る笛を使って音が出る子にはまず問題なく効果が期待できるとのこと。おおむね5歳以上という報告でした。吸入できるかできないか疑わしい時は音が出せる吸入力があるかどうかを確認すればOK。併せて、10歳以下の児での1キット吸入での治療で良いかどうかという点について。この問題については、治験段階で10歳以下の児に2キット吸入の試験を行ったが、1キットでの治療との有意差がなかったようで、10歳以下を1キットとしたようです。
*安全性に問題はないのか?→異常行動、幻覚、幻聴などの精神症状は他の抗インフルエンザ薬と比べても変わりはないという結論です。イナビルにおけるカテゴリーAに相当する副作用については特別な報告はないようですが、いずれにしても、前述の精神症状が現れるのは発症して2日間以内、10歳以上の男児に多いようです。また、授乳婦に関しての国内データをお示しいただきました。3名の授乳婦でのデータですが、いずれの授乳婦の母乳中にもイナビルは移行していなかったというデータでした。
*何日間出席停止にすべきか?→学校保健法の改正により、インフルエンザに罹患した時の出席停止期間が変更になりましたが、医師の間でも改正に関しては適切であると考えておられる先生方が多いようです。講習衛生、エチケット、児の体力等考慮すれば発症した後5日を経過し,かつ,解熱した後2日(幼児にあっては,3日)を経過するまでという今回の改正は妥当だと言えるのでしょう。
*耐性化の心配はないのか?→この点についても結論は問題ないということでした。化学構造式の上で、タミフルとラピアクタは同じ部分があり、交差耐性を生じているようです。A/H1N1pdm2009ではタミフルが耐性を獲得。イナビルとリレンザには耐性がないようです。A/H3N2に対してはどの抗インフルエンザ薬も現時点では大丈夫ということです。B型に関してはどの抗インフルエンザ薬も同様に効きが悪いようです。仕方ないのでしょうかね。
*今シーズンの流行状況は?→ちょっと聞きそびれてしまいました。A/H3N2の流行と考えてどの抗インフルエンザ薬でも有効かと思います。

講演をうかがった翌本日の午前中は多くのお子さんがインフルエンザに罹って来局されました。おそらここ1〜2週間が今シーズンのピークになりそうです。

[ No.235 ] 糖尿病治療の薬物療法@薬剤師会 投稿者: セイワ薬局 2012年12月08日 (土) 13時46分
平成24年12月7日
江戸川区薬剤師会研修会
今井橋のお近く、田村医院田村秀樹先生のご講演を拝聴してきました。
演題は「糖尿病治療における薬物療法について」

疫学から、今や予備軍を含めると6人に1人が糖尿病、年々エネルギーの摂取量は減りつつも、脂質摂取量の増加、自動車普及台数の増加に比例して患者数が伸びているようです。
糖尿病の診断がついた時にはすでにインスリンは半減しているとのこと、早期に治療を開始することの大切さをおっしゃっていました。

糖尿病治療の現状と課題
*糖尿病患者は経時的にインスリン分泌能が低下する。
*糖尿病発症時は、すでにインスリン分泌能が低下した状態である。
*早期からの積極的な治療は、糖尿病に関する合併症の進展を予防する。
*糖尿病治療は糖尿病を改善させるが、大部分の治療は長期的に良好な状態を維持するのは難しい。おそらくそれは、従来の治療ではインスリン分泌能を保持するのが難しいためと推測される。
*今後求められるのはインスリン分泌能を保持しつつ、低血糖を生じることなく良好なHbA1cを維持することである。食後血糖の管理も重要。

DPP-4阻害剤について、検討し明らかになったこと
*幅広い症例で糖尿病のコントロールを改善させる。(特にHbA1c 6〜9、BMI 25〜30の症例)
*もともとコントロールが良い症例(HbA1c 5.9以下)ではHbA1cは改善させない。
*体重を減少させる可能性がある。
*SU薬を減量・中止しDPP-4阻害剤を開始してもHbA1cに有意な変化は見られない。
*SU薬との相性が良い。一方BG薬(ジベトス)とはいまひとつ。
*SU・BG併用患者では反応が良い。
*薬物療法を受けたことがない症例は反応が良い。
*適正に使用すれば安全である。

ラストメッセージは
「知識に心が入って知恵となる 技術に心が入って技となる」

心のこもったご講演でした。





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