[ No.198 ]
発達障害に対する小児科診療@薬剤師会
投稿者: セイワ薬局
2011年03月04日 (金) 09時40分 |
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2月26日(土)、東京臨海病院小児科の勝盛宏先生のご講演を拝聴してきました。 演題は、発達障害に対する小児科診療でした。 小児科でもこの分野のご専門の先生は全国的に非常に少なく、患者さんの診療体制が間に合っていない現状と伺っています。 ご講演全体を通して感じたことは、 @本当に、本当に、患者さんの、その、お子さんのことをわかってあげられないと、なんにもできないんだなあ。 A治療を急がず、じっくり治療方針を打ち出していく、この作業は、治療する側と治療される側両者ともに辛抱しなくてはならない時間が長く、このことを知っている知っていないで治る治らないが左右されるので、本当にむずかしいな。 B秋田大学の渡部先生が「解決志向アプローチ」というのを提唱されていたのを思い出しました。問題点や原因を探ってばかりでなく、‘解決’に焦点をあてるアプローチ。渡部先生もじっくり診療されていました。
スタッフに覚えていただきたいキーワードと私なりに発見したことをメモします。
@発達障害とは?・・・=生来の能力特性の偏り、歪み 1.注意欠陥多動性障害(ADHD) ・ADHD−NOS(特定不能のADHD) 2.広汎性発達障害(PDD)≒自閉症スペクトラム障害(ASD) ・アスペルガー症候群≒高機能広汎性発達障害 ・非定型自閉症(PDD−NOS:不特定のPDD) 3.学習障害(LD) 4.発達障害圏(グレーゾーン、傾向) 5.定型発達 *スペクトラムとは発達障害〜定型発達まで境界を分けられない連続帯をさす。 A 困り感≠ニいう言葉・・・今現在、自分が困っていることに自分で気づけない、あるいは困っていると言えない。今は困っていなくても、将来困るということを知らない。 発達凸凹(でこぼこ)≠ニいう言葉・・・発達障害=発達凸凹+適応障害 B小中学生の約6.3%が発達障害であるとか、15〜16人に1人。 |
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