【親鸞忌、御正忌(ごしょうき)】 (5496) |
- 日時:2011年11月28日 (月) 19時43分
名前:伝統
今日、11月28日は、親鸞忌
浄土宗の開祖、法然の弟子である、浄土真宗の開祖・親鸞の命日。享年90.
師である法然の思想を更に深めて独自の信仰境地をつくりあげ、 絶対他力・悪人正機説をとなえた。
今年は、法然上人800回忌、親鸞聖人750回忌として注目を浴びており、 現在東京国立博物館にて、「法然と親鸞」特別展が開催されております。
http://www.honen-shinran.com/
法然・親鸞ゆかりのお宝ずらり 東京・上野で特別展 http://www.asahi.com/national/update/1024/TKY201110240481.html
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親鸞聖人の教えについては、谷口雅春先生は、「光明道中記」「親鸞の本心」等で 詳しく紐解いておりますので、それらの著書をこの機会に熟読いただければ、 と思います。
親鸞聖人の言葉の中で、「平生業成(へいぜいごうじょう)」という言葉があります。
「平生業成」とは、親鸞聖人の教えを漢字4字で表した、 いわば「一枚看板」とされている言葉のようです。
@「平生」とは、今、生きている世界を表す。 生を受けてこの世のあらゆる苦しみを受けながら精一杯生きている今を指します。
A「業」とは、それぞれの人に課せられた人生の中で果たさなくてはならない 一 大事業を指します。人生の大事業です。
何のために生まれてきたのか、何のために生きているのか、苦しくとも なぜ生きねばならないのか、という「人生の目的」のことです。
すべての人にとって、これ以上大切なことはありません。
B「成」とは、物事を成し遂げることを指す。
親鸞聖人は、 臨終になり、仏の来迎を得ることによって往生が決まる(臨終業成)というのに対して、 平生業成を説き、つね日ごろ仏法を聞信したときに往生は決定するというのであります。
シンプルにいうと、「平生業成」とは、まさしく、「人生の目的が、現在に完成する」と いうことです。
現代的に言えば、 「人生の一大目的を果たすため、今を精一杯生き、仏心を顕しなさい」と 説いているのかもしれません。
<参考Web:親鸞聖人の教えは “平生業成”> http://jjsg.blog81.fc2.com/blog-entry-926.html
*「平生業成」の文字そのものは、蓮如の『正信偈大意』『御文』に出てくる。 平生業成(平生に往生の業事が成弁すること)
蓮如 「親鸞聖人の一流においては、平生業成の儀にして」(御文章1帖目4通) 〜平生とは生きているこの世のこと。往生の業事とは後生の一大事を解決して いつ死んでも極楽に往生することが正しく定まること。
成弁とは完成することと説明する。生きている時、阿弥陀仏に助けられるということ。 臨終を待つまでもなく、平生に他力の信心をえたそのときに 浄土に生れることが確定すること。
<合掌 平成23年11月28日 頓首再拝>
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