先生が授業中、立ち歩いている子に注意できない!? (814) |
- 日時:2011年04月25日 (月) 21時12分
名前:歴史
2.先生が授業中、立ち歩いている子に注意できない!?
(1)そんな山谷議員にとっても、教育はもっとも現場経験の豊かな分野である。 一男二女の母親であるとともに、主婦向けの生活情報誌「サンケイリビング新聞」の 編集長まで務めているのであるから。
(2)平成18(2006)年9月、安倍内閣が発足して、内閣総理大臣補佐官(教育再生担当) 兼内閣官房教育再生会議・担当室事務局長に就任してからは、教育再生に全力で 取り組んだ。
(3)現場主義の山谷議員らしく、教育再生への取組みに際しては、現場を訪ねて、 多くの先生に意見を聞いた。すると「授業中立ち歩いている子に『座っていなさい』。
あるいは『後ろで立っていなさい』と言えるよう、文科相は通知を出してください」 「授業中、携帯電話をしている子の電話を預かれるよう、通知を出してください」と いう声が先生方から寄せられた。
山谷議員は、初めは先生方が何を言っているのか理解できなかった。 先生が行儀の悪い子を注意するのは、当然だと思っていたからだ。
ところが教育現場では「先生が生徒を強く注意してはいけない」 「先生が子どもたちに何々をしなさい、何々はするなということが、子どもを 抑圧することになる」という意見がまかり通っていたのだ。
3.子供を暴走させる「子どもの権利」
(1)「そんなバカな」と驚きつつも、実情を調べていくと、とんでもない実態が 明らかになっていった。革新系の自治体では「子どもの権利条例」なるものを 制定している。
「親がどこに遊びに行くのか聞かれても答えなくていい権利」 「朝ご飯を食べることを強制されない権利」 「授業中に立ち歩きたいありのままの権利」等々である。
(2)こうした「子どもの権利に関する条例」を制定した川崎市では、担任の先生から 授業中に立ち歩きしたことなどを理由に大声で叱られ、精神的苦痛を受けたと、 保護者が人権オンブズパーソンに申し立てを行い、「人権侵害」と判断された 教師が謝罪した例が報告されている。
(3)先生が立ち歩きする生徒を叱れなければ、やがてクラスは学級崩壊に陥り、 他の生徒は教育を受ける権利を侵害される。また授業中に立ち歩きをする生徒も、 そのまま社会に出たら、まっとうな職業につけるはずもない。
これこそが真の人権侵害のはずである。
(4)中学校の「保健体育」の教科書(大日本図書)には、 「自分らしさはどうつくられていくのでしょうか」という項目に、 親に対する反抗の形態が資料として載せられている。
「親を無視または親と話さない。親をさけて部屋に閉じこもる。 親と会いたくなくて外出する。親に口答えする。 親にいらいらしてものに当たる。親に対して暴力をふるう」と ご丁寧にいくつもの反抗パターンを記している。
(5)「子どもの権利」「自分らしさ」という通りのよいスローガンで子どもを 暴走させ、学級崩壊や家庭崩壊に向かわせているのである。
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