観音妙智包容力 (3439) |
- 日時:2011年07月19日 (火) 07時32分
名前:伝統
或る朝、観音堂前でのひらめき
むかし或る所に、人々を救うため姿を変えて人間界へ降りてきた観音様が居ました。
人間界では如何に多くの人々が”人間関係”で日々悩み、苦労しているかを知った 観音様は、人々に相談を受ける度に次のように諭しました。
「人間関係で大切なのは、 ”そうですよね、分かりますよ!” という言葉です。 世の中には自分と随分違う意見を言う人が少なくありませんが、”違う!”と言う代わりに、 ”そうだよね、分かるよ!”と言ってみましょう。
”貴方の言っていることが分かった” という事でその意見に賛成している訳ではありません。 しかし、話し手の心は ”ふわっ” と開きます!
”そうなんだよね、分かるよ!”と相手を一旦受け入れてから、 自分の意見を言うと相手も”聞こうか”といった気持ちになります。 ”そうだよね、分かるよ!”と頷けば二人は手を取り合えます。
反対意見だったら、”そうだよね、分かるよ。でも、こういう考え方もあるんだよね”。
会う人会う人に、 ”そうだよね、分かるよ!” それだけでも心が柔らかくなりますよ」
話を聞いた人々の心は羽毛の様に ”ふわっ” としました。
*善兵衛小話「むかし或る所に・・・」より
<平成23年7月19日 記>
|
|