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『坂の上の雲』秋山眞之の人柄 (5825)
日時:2011年12月20日 (火) 20時46分
名前:伝統

NHKドラマ『坂の上の雲』は、3年におよぶ放映でしたが、今週、最終回を迎えます。
その主人公の一人である、秋山眞之の人柄を伝えるエピソードを紹介して参ります。


NHKドラマ『坂の上の雲』とは、いったい何だろうか?

長く続いてきた封建体制が崩壊し、明治の人たちは外の世界に目覚めた。
ヨーロッパやアメリカという近代国家の技術、思想、体制…
そのすべてが彼らにとっては、坂の上に輝く一朶の白い雲であった。

雲は下から見上げているものではなく、駆け上がり手に触れるもの。

 ⇒http://www.sakanouenokumo.jp/
  坂の上の雲マニアックス



秋山真之は、明治黎明期以降で、最も輝きを発揮し・洞察力に優れた
日本人の一人であったとも感じられます。


秋山真之のエピソード〜その1

(1)母と眞之

   子供の頃、兄・好古が万事鷹揚だったのに比べ、
   眞之は近所でも評判の餓鬼大将。

   苦情を持ち込まれるたびに、母サダが謝っていた。
   ある時母が眞之を座らせると突如短刀を突きつけ
   ”お母さんもこれで死ぬからお前もお死に”といさめた。

   これにはさすがの眞之も、すっかり参った。
   しかし、生涯を通じて母と子の情愛は深く、眞之は晩年、
   海軍将官になっても母を背負って近所にもらい湯に行った。

(2)天剣漫録(てんげんまんろく)
   秋山真之がその折々の所感を記した30ヶ条の語録。

   ⇒http://www.sakanouenokumo.jp/saneyuki/saying.html

  「細心熟慮は計画の要能にして、虚心平気は実施の原力なり」

  「成敗は天に在りといえども人事を尽くさずして、天、天と言うなかれ」

  「世界の地図を眺めて日本の小なるを知れ」
  
  「咽もとすぐれば熱さを忘るるは凡俗の劣情なり」


(3)聯合艦隊参謀―日本海々戦

  「一挙撃滅」(眞之が作戦上の議論をするときの口癖。作戦の基本方針にしていた)

  「本日天気晴朗なれども波高し」(日本海々戦で敵艦隊見ゆ---の電文末尾に加筆)

  「日本海軍は最新の科学技術を取り入れるとともに、様々な事態を想定し、
   綿密に作戦計画を練り上げ、訓練を繰り返してから戦いに臨んだ。
   情報の収集にもぬかりがなかった」

  「日本の勝利は、願望や情熱のみで得たものではなく、敵に対してあらゆる
   警戒措置を怠らず、戦闘行為におけるさまざまな局面に至るまで、
   研究した結果手中にしたものである」
    (日本海々戦観戦報告書:アルゼンチン海軍ガルシア大佐記)

(4)海戦当時の眞之の印象

  「背はあまり高くないが、体はガッチリ締まっていて、顔は文字通りの柳眉」
   眉が濃く、口が締まり、見るからに俊敏精悍の相貌をあらわしていた。

(5)敵艦の屍に祈る

   日本海海戦で降伏した敵艦ニコライ一世(艦長ネボガトフ)に軍使として
   派遣されたとき、敵軍の屍に敬礼し、後日眞之は、自分の作戦で敵味方に
   多大の死者が出たことを心に深く刻んだという。

(6)聯合艦隊解散式における訓辞
  (結語部分―東郷平八郎大将朗読の原稿は眞之が起草したといわれる)

   神明はただ平素の鍛錬につとめ、戦わずしてすでに勝てる者に勝利の栄冠を
   授くると同時に、一勝に満足して治平に安ずる者より、直ちにこれを奪う。

   古人曰く、勝って兜の緒を締めよ、と。

(7)第一次大戦を視察して将来を予言

  「ドイツは誇大妄想ともいうべき極端な自我主義に染まっていて、
   孤立している。ドイツは必ず敗れる」

  「こういう戦争は思想、経済、人種など難問題が錯綜して絡み合うから、
   短時日の間には片付かない」(新聞紙上に発表)


(8)将来の海戦と日本

  「次の大戦は国家の総力戦となり、無制限戦争になる。
   戦闘は航空機と潜水艦が主力になる」

  「米国と事を構えてはならぬ。日本は大変なことになる」

(9)家族思い

   家族をいつくしみ、子供をかわいがった話がたくさん残っている。

(10)部下に対して

   必ず「あなた」と呼び、何か命ずるにしても「〜してください」をつける。

   仕事をやらせたら「ありがとう」を忘れなかった。

   当時の軍人としては稀有の言葉遣いであった。

(11)大正7年2月4日、死去(49歳11ヶ月)


  *出典:秋山眞之会(桜井眞清)
   http://www.akiyama-kyodai.gr.jp/akiyamakyoudainituite/saneyuki_kotoba1.html

            <感謝合掌 平成23年12月20日 頓首再拝>

秋山真之のエピソード〜その2 (5833)
日時:2011年12月21日 (水) 06時50分
名前:伝統


(1)慶応4年3月20日(1868年4月12日)〜大正7年(1918年)2月4日。
   大日本帝国海軍の軍人。最終階級は海軍中将。

   ロシアのバルチック艦隊の迎撃作戦を立案し、
   日本海海戦の勝利に貢献した帝国海軍屈指の名参謀。

(2)1907年(明治40年)、ハワイのセントルイス野球団が日本に来て慶応大学と試合を
   行なったが、慶応はそれまで連戦連敗であり、最後の試合には、日本の名誉のためにも
   どうしても勝たなければならないという非常に重大な局面に立たされていた。

   その頃、毎日のようにネット裏でその試合を見ていた日本海軍の名参謀、
   秋山真之は、慶応大学野球部に、「褌論」(ふんどしろん)の書簡を送り、
   褌(ふんどし)で丹田を締め付ける効用を説いた。

   これを受取った選手達は文字通り褌を締め直して元気を取り戻し、
   最後の試合に勝つことができたという。

(3)当時、ロシアのバルチック艦隊は、世界最強の艦隊で、
   経験の浅い、日本の未熟な海軍では、逆立ちしても勝利の見込みはありませんでした。

   世界のどの国も、バルチック艦隊の出動で、日本は負けてしまい、
   万が一にも勝てる見込みがない! と、思われていたのです。

   ところが、絶対に有り得ない奇跡が起きたのです。

(4)日露戦争の艦隊作戦は、ことごとく秋山真之がやった もので、
   旅順港外の奇襲戦、仁川沖海戦、三次にわたる 旅順港閉塞、第二軍の大輸送、
   ついで日本海海戦にいたるまでの作戦とその遂行は、

   すべて秋山の頭から出、かれの筆によって立案されたもので、
   その立案したものはほとんど常に即座に東郷長官の承認を得たものであります。

   日露戦争における海上作戦はすべてかれの頭脳から出たものであります。

   かれが前述の作戦を通じて、さまざまに錯雑してくる状況を、その都度その都度、
   統合してゆく才能にいたっては、実に驚くべきものがありました。

   かれは、その頭に、こんこんとして湧いて尽きざる天才の泉というものを
   持っていたのです。

            <感謝合掌 平成23年12月21日 頓首再拝>

辞世の句 (5848)
日時:2011年12月22日 (木) 04時35分
名前:伝統


【不生不滅明けて鴉の三羽かな】

1918年(大正7年)2月4日、秋山真之が死の直前に詠んだ辞世の句です。

2月2日には、各新聞社がいっせいに秋山中将重態の報を告げたので、
秋山中将の静養先である小田原の山下亀三郎の別邸には、見舞い客でごった返しました。

いよいよ死期のせまった真之は、あわてることなく、見舞い客を病室に招き、

「皆さんいろいろお世話になりました。これから独りで行きますから」

と、別辞を述べ、

陸軍に関しては白川義則少将に、海軍に関しては森山慶三郎少将が不在であった為、
小林軍医中佐に、国防に関する自分の意見をとうとうと述べて託します。


今日の状態のままに推移したならば我国の前途は実に深憂すべき状態に陥るであろう。
総ての点に於て行詰を生じ恐るべき国難に遭遇せなければならないであろう。
俺はもう死ねるが、俺に代って誰が今後の日本を救うか
                  <『秋山眞之』(大往生)より>


また家族のことは山下亀三郎に頼んで、それから思い出したように、
「辞世というほでもないが」と言ってこの句を吟じ、


二階の障子を全部開け放つようにいい、

「ああこれで気持ちがさっぱりした、今何時だ」

と言って、静かに眠ります。

そのとき東の空から真赤な太陽がのぼってきたといわれます。

<参考Web:秋山真之、逝く>
      http://meiji.sakanouenokumo.jp/blog/archives/2009/02/post_750.html

            <感謝合掌 平成23年12月22日 頓首再拝>



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