今から、１０年以上前のお話なので恐縮ですが、電車通学でいつも同じ駅から乗って来る、ステキ目のお兄さんが、ある時、吊り革につかまっている私の隣に立って、いきなり私の顔を覗き込んでニコッ満面の笑みで『ねエ！一緒にお茶飲まない？』私が唖然として答えに口ごもっていると、やにわに背負っていたバックの中から水筒を取り出して、ゴボゴボ注ぎ出して、『はい。どうぞ！』と爽やかに差し出され、なすがままに電車内で彼と一緒にお茶を飲むハメに...お茶の味を確かめる余裕などなく、何がなんだかわからないままボー然としていると、彼は何ごともなかった様に、『一緒に飲んでくれてアリガトね！』っと爽やかな微笑みを残して２つ先の駅で降りて行ったのでした。それからも何度か電車で彼を見かけたのですが、２度とお茶には誘われませんでした。あのお兄さんは、いつもああやってナンパしているのかな？とおもいつつも、なんか不思議だけど素敵な電車での思い出です。