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[7068]ぢろーさんに質問コーナー 投稿者:キノシタ

投稿日:2007年12月23日 (日) 00時56分

またまた変な質問をお許しください。
我が家のマルチカラー水槽に、ついうっかりミスで白点虫が入ってしまいました。マルチカラーはかわいそうなくらい白点が広がったものの、けっこう泳ぎ回っているので捕獲して淡水浴をさせるのも困難です。
そこで、ホンソメワケベラを水槽に投入し、クリーニングさせる作戦をとってみました。
ホンソメワケベラを水槽に投入すると、驚いたことにマルチカラーがホンソメワケベラを確認するやいなやクリーニングのポーズを取りながらホンソメワケベラに近づいて来るではないですか。
いくらホンソメワケベラのクリーニングを期待していたとは言え、ケントロピーゲの中では気の強い方のマルチカラーの方から近づいてくるとは思いませんでした。
さて、このホンソメワケベラを見るとクリーニングしてもらえるという感覚(?)は、あらかじめ遺伝子に刷り込まれているのでしょうか。ぢろーさんのご講義をよろしく御願いします。
ちなみに我が家のマルチカラーは極小サイズの頃から水槽暮らしです。

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[7069]けったいな共生やなぁ...。投稿者:拓己
投稿日:2007年12月24日 (月) 21時41分

押忍!
白石です。
キノシタさん、こんばんは。
治郎さんちゃうけど、書き込みに来ました。

へぇ〜。面白いですねぇ。
マルチカラーも体に虫イッパイ付いて、かいーてかいーてしゃーなかったんでしょうねぇ。

せやけどホンソメワケベラの方は、どうなんでしょう?
なんぼご馳走や言うても、イッパイ虫つけて来られて「はい、どーぞ。」言われても...。

改めて思いますけど『掃除共生』て、なんやけったいな共生ですねぇ〜。

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[7070]つづき投稿者:キノシタ
投稿日:2007年12月25日 (火) 01時12分
拓ちゃん感想有り難うございます。
その後の状況ですが、ホンソメワケベラのおかげかどうかはわからないのですが、マルチカラーの白点は徐々に消え、餌もよく食べるようになりました。ただ、白点虫は一時魚体から離れてから増殖するという話を聞きます。この時、水槽内にサンゴが居る場合、サンゴが白点虫の幼体を捕食してくれるという説もあります。
やはり海という偉大な機能を水槽で再現するというのは土台困難な話で、トラブルがあるのは当たり前なのですけどね。
今回一番興味があったのは、多分我が家のマルチカラーはホンソメワケベラと初対面であろうにもかかわらず、クリーニングを求める行動をするということでした。
そうそう、拓ちゃんの書き込みの通りかどうかはわかりませんが、マルチカラーが寄ってきても、最初はホンソメワケベラはクリーニングを渋っているようにも見えました。
なんとも過酷な労働を要求する飼い主です。

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[7071]難しい質問ですね〜投稿者:ぢろー
投稿日:2007年12月26日 (水) 08時48分
キノシタさん
ご返事が遅くなりまして申し訳ございません。
ちゃんと調べられてないので自分の推測の域を出ないのですが、お答え致したいと思います。
まず、ホンソメワケベラに限らずベラの幼魚にクリーナーが多いのはご存知だと思います。
で、他のベラは成長するとクリーニングしなくなりますが、ホンソメは続ける。
ホンソメは成長後も「クリーニング前の行動」をずっと続けることによって他の殆どの魚にじっとしてもらえる。
つまり本種が進化の過程で獲得した行動と考えるのがベターなのではないでしょうか。
では質問の被クリーナー魚はどうかというと、ホンソメワケベラ等のそういった行動を目の前の魚にとられることによって捕食対象ではないという認識をするのではないでしょうか。
「じっとしてしまう」という行動は魚類全般に見られる行動ですからかなり種分化初期のレベルで獲得したものではないかと。
つまりキノシタさんが仰る通りDNAレベルの話しと自分も思います。
モデルを使った実験をやっている人もいるとは思いますけど(いるかな?)、全然色の違うホンソメワケベラや、人工の長い鰭をつけた到底ホンソメワケベラには見えないようなモデルで色々な魚種にテストしてみたら面白い結果が出るかもしれません。
で、今回のケースはいきなりマルチのクリーニングが始まったわけですが、恐らく水槽に入れた直後にホンソメのそういった行動が行われたのではないでしょうか?
その「確認するやいなや」の段階で。
よく水槽に入れた直後に(まだ行動を取れない状況)他の魚に食べられてしまうことがありますからね。
またこの行動をとることによって、他の魚に近づき本当はクリーニングはメインではなく魚類の体表にあるヌメリを食べているということも分かってきています。
胃内容物から寄生虫が出てこない!?
出てきても嗜好性が見られなんでも食べてないという事実も!
まあ、損得勘定(損:ヌメリを食べられちゃう 得:たまに寄生虫も食べてくれる)を考えても自分に有利と判断してクリーニングされているのではないかと言及している研究者もいます。
話はまたホンソメ側に戻ってしまいましたが、つまり多くの魚種が「この行動」を理解しているということがカギだと思います。
自分は分子生物学者ではないので、DNAのどこにそういったものが隠されているのかは分かりませんが、魚類はともかくとしても他生物の行動をつかさどる部分があることを論じている書物や文献を調べるのが手っ取り早いのではないでしょうか。
例えば生物全般に言える群れを作るシステムにDNAが関わる文献など。
今はヒトゲノムも全て解読されジャンクだとかジャンクじゃないとか、そのジャンクに実は機能があったとか(テロメラーゼの例)分かるわけですから何かしら資料はあると思います。
特に人のDNAの機能について言及している書籍は山のようにありますものね。
日本にいるキノシタさんの方が入手しやすいとは思いますので是非調べてみてください!!
んで、分かったらまた教えてくださいね〜

もしかして回答になってない!?(^^;)

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[7072]ありがとうございます投稿者:キノシタ
投稿日:2007年12月26日 (水) 13時43分
ぢろーさん、ありがとうございます。
前の時も書いたと思うのですが、ぢろーさんの解説を読むと、素人では生態の行動が意味する内容や、そのような行動をとる理由をどのようにとらえるかという視点が欠落しているのを痛感します。
私も魚類の形態や行動には大変興味があるところで、ダイビング中でも、観察のために固まってしまうこともありますが、観察を通して得たデータを紐解いていく鍵を学んでいるかどうかは大きな違いだなぁと思います。
ぢろーさんの解説は、見方や考え方に迫る手だてを教えていただいているという感じで、次へのモチベーションにつながります。
いつもいつも変なことにお付き合いいただきありがとうございます。

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[7073]こちらこそありがとうございます!投稿者:ぢろー
投稿日:2007年12月29日 (土) 20時05分
いえいえ、こちらこそご質問頂き嬉しく思っております。
やっぱり、自分の考えてなかったことや気づいていなかった角度から質問されるということは考え方や答えの出し方のヒントになりますからねー!
それになんと言っても刺激になります。
これからも、魚類に限って(^^;)ご質問頂ければ幸いです。
また水槽内やダイビング中に見られた興味深い生態の話を聞かせて下さい♪
今年の年末はキノシタさん達がいらっしゃらなくて寂しいです。
来年は是非またお二人で遊びにいらしてください。
またお魚談義に花を咲かせたいですね。
2008年もキノシタさんにとって良い年でありますように!



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