地形(主に、滝・巨石・山地地形)の掲示板
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No.4 奥多摩三山の三頭山 投稿者:滝おやじ 投稿日:2012年03月17日 (土) 18時36分 [ 返信] |
一昨日、八王子市の北浅川・鶴巻橋上から遠望。戸倉三山の眺めです。左手の市道山と右手の臼杵山の間に、大沢山・三頭山が頭を出している。 画像では省略しましたが、臼杵山の右手には、御前山と大岳山がそびえている。 秋川流域の分水界にある三頭山(1531m)、御前山(1405m)、大岳山(1267m)は、奥多摩三山と呼ばれ、下流側から見ますと、1000-1100mぐらいの定高性のある山地から、3つの山が突出している。 この突出は何故・・・。地質図を見ると大岳山はチャート層、御前山は石灰岩層、三頭山は石英閃緑岩貫入岩体が周囲の岩石を熱変成させたホルンフェルスが山頂を作っています。 それぞれ周りの地層よりも硬いので、関東山地が侵食により山の高さを減じていった過程で、掘り残された結果として、相対的に突出した山になっていると思われます。
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No.5 三頭山は何故高い・・・ 投稿者:滝おやじ 投稿日:2012年03月17日 (土) 18時40分 |
大岳山(チャート)と御前山(石灰岩)は、いかにもと思われるのですが、三頭山の山の形と岩石の関係を図にした例はないみたいで、やってみたら面白そう。 秋川の流域界沿いの地形断面、範囲は、笹尾根の槙寄山付近から北上して大沢山より三頭山中峰に至り、そこから東に、三頭山東峰を経て、鞘口峠から砥山・戸沢峰(浅間尾根合流点)付近までを書き、地質を入れました。 地質図は、5分地質図の「五日市」のデータ。四万十帯の小仏層群(白亜紀)の小伏層と盆掘川層が、数個の石英閃緑岩体の貫入(中新世)を受けてホルンフェルス化した地質です。 ホルンフェルス化の範囲は花崗閃緑岩体から500m以内という記載がありましたので、地質図上でのその範囲とし、2つの岩体から500m以内で両方から年を受けたと思われる範囲を「2重焼け」ということにして区別しました。 図を作ってみてわかったのですが、三頭山の突出している山体は、見事にホルンフェルス化した範囲と一致していますね(特に笹尾根の部分)。 また、2重焼けした部分が、更に高い所になっていて、大沢山が何故高いのかも、2重焼けの部分になっているからということで説明できそうです。 より細かく読図しますと、尾根の位置、峰の位置、三頭沢の瀑布帯の位置なども、地質に影響されているようです。
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No.71 筑波山と奥多摩の地形 投稿者:奥多摩大好き学生 投稿日:2013年04月06日 (土) 12時18分 |
ちょっと目に留まったので読ませていただきました。 私も、地形が好きなので共感できる点が多く、コメントさせていただきたいと思います。
筑波山の地形は、私も羽田野さんの指摘同様に、重力変形地形(岩盤クリープ)であると思います。 なぜ、女体山と男体山の2つのピークが存在するのか。東西で非対称山稜なのか(西が急傾斜で、東が緩傾斜)。山頂付近の御幸ヶ原の存在。などを説明するにも納得がいきますが、私も筑波山に行ったことがありますが、いい露頭はなさそうですね。。証明するにはなかなか難しそうです。 ただ、山麓には土石流扇状地が広がっていたり、赤城鹿沼テフラがみれたりと、地学的にはとても面白いですね。
奥多摩三山の地形を分かりやすく解説されていてとても楽しく読ませていただきました。それぞれ、まわりの四万十帯堆積岩とは異なった山体であるというのが地形を規定していますね。その他、鳩ノ巣城山や鋸尾根、稲村岩、神戸岩なんかもチャートや石灰岩による組織地形のようなものですよね。 もっと多くの方が、奥多摩に興味を持っていただけたらって思ったりします。
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