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地形(主に、滝・巨石・山地地形)の掲示板

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No.146 巨石観察ノート2014年版02 福島市渡利 的場石(まといし) 投稿者:滝おやじ     投稿日:2014年02月06日 (木) 23時10分 [返信]

 画像は、的場石の正面・側面。 高さ5m。 人型に名前をつけました・・・驚子さん。身長165cmぐらいのつもりです。(^^;)

 花崗岩の巨石地形事例を集めるため、福島県の阿武隈花崗岩露出地を廻っています。
2013年8月に、INの巨石情報をもとに、福島県福島市にある巨石を見に行きました。
 東北地方の巨石の事例は、インターネット上のyo-hamada氏のブログ「巨石!私の東北巨石番付」(http://hamadas.exblog.jp/ 20130522現在)から、かねがね所在情報を得ています。
 そこから情報を得て、福島市渡利の的場石と五輪石を見てきました。的場石は、HP画像と案内看板の写真で見ますと、火山噴出物が固まってできた火山砕屑岩(略して火砕岩)の巨石で、それが割れて大きな破断面がある立石のようでした。 地層は、阿武隈花崗岩を覆っている霊山層という安山岩質火砕岩層と思われます。
 花崗岩の巨石でありませんので、当初の調査対象から外していましたが、霊山層は北部阿武隈山地で、花崗岩の山地より一段高い岩岳や霊山などの山を作っている重要な地層ですので、どんな岩相の岩かなという興味もありました。
 現地で見ると、小さな岩峰で、画像のように周りに火山灰で覆われた緩傾斜面ができていました。一見訳のわからない地形で、ううむと唸ってしまいました。いろいろ考え合わせてみて、周氷河作用による岩峰地形(トア)と解釈します。
 かって、岩峰より高い位置に火山角礫岩の尾根があった⇒(おそらく氷期に)この地点が尾根先端に当たるために稜線効果で裸地となり、周氷河作用が局地的に働いて、尾根が低下し、岩峰(トア)とそのまわりの緩傾斜面を形成 ⇒ 火山灰層の堆積 ⇒ その後の岩峰の重力破断と滑り⇒現在 という地形変化を考えました。

 五輪石は山梨県山中湖町の石割山の石割石に似た、花崗岩の基盤巨岩。後日紹介します。

No.147 信夫の細道と的場石 投稿者:滝おやじ     投稿日:2014年02月07日 (金) 00時06分

 画像は、的場石位置図。
 福島市街東縁の弁天山から、南東方向へ経城山へと稜線が続いています。
 弁天山には、椿館という山城の跡があり、かの「安寿と厨子王」伝説で有名とのことで、弁天山から経城山の稜線伝いの道が、安寿と厨子王が城から逃れていった「信夫の細道」と呼ばれる古道とのこと。
 この道沿いの、弁天山と向かい合う峰に大きな立石が、的場石(まといし)です。

石脇の説明看板銘文
 的場石(まといし)
大平山配水池(注:池と行っても山の稜線の上にある暗渠水槽らしく、平らな広場です。)を見下ろす山頂に立つこの奇岩が「的場石」です。その昔、弓の名人那須与一宗高が信夫山(注:阿武隈川対岸の山)からこれを的に射たと伝えられており、また、椿館の諸士もこの石を標的に射術を練ったと言われています。
 ここを管理する近くの八幡院は霊験あらたかな聖地として知られており、この石の上に御幣束を立て、ご来光を仰ぎ諸々の祈願をしたと言います。また、日照りの年には近郷の人がここに集まり、雨乞いの儀式を行っていました。 注)八幡院は、福島市渡利所在。この山の東斜面にある。
 的場石の形成と、最近の自壊については後述(つづく)

No.148 的場石の形成 投稿者:滝おやじ     投稿日:2014年02月11日 (火) 22時24分

画像左:的場石の正面・・・・弓の的になった面。立てかけてある杖の長さ約80cm。手前の緩斜面は火山灰で覆われていて、この岩塊はその上に辷っている。。
画像右:地形地質図と的場石の表面岩相。 地質図の茶色:霊山層(火砕岩) 桃色;阿武隈花崗岩類(花崗閃緑岩) ・・・阿武隈花崗岩の上位に霊山層が堆積した後、侵食により両層とも削られて低い山地になった地形。 赤丸:五輪石と的場石の位置。
岩相:安山岩質の火山礫と、赤褐色に発色した粗粒の火山砂が混じり合った火山噴出物が固結しています。岩種名は火山角礫岩。
 
 この岩の特色は、実はその立地にあります。すなわち、火山灰層に覆われたなだらかな尾根の中央に根石の岩峰が突き出しているという地形です。・・・・画像で示せなくて残念。
 このことから、岩峰の起源は火山灰より古いということになります。
 火山灰層を掘って、下を見ないと確実とは言えないのですが、火山灰層の下に根石の続きの霊山層があると思われます。つまり、緩傾斜地と岩峰が過去に同時にできていて、火山灰に覆われている(岩峰の所は流れてしまうから堆積せず)という地形です。
 類似の地形を尋ねると、緩傾斜地と岩峰が同時にできる侵食地形は、周氷河環境での差別侵食による、岩峰(トア)地形が該当します。 それを踏まえると、以下の地史になりそうです。
 氷期に火山角礫岩からなる尾根が裸地(風衝草原)になる。 →周氷河環境下で凍結融解により稜線の地表が侵食されて低下し、削られ残った岩峰(トア)形成と削られて緩傾斜の稜線が形成された。 →氷期が終わり、植生に覆われ、地形は化石化し、緩傾斜地に火山灰層が堆積。・・・と考えるのが良さそうです。
 実は、この地点は、標高が150mしかなく、周氷河環境になる森林限界以上になる高さよりだいぶ低いのですが、この地点が、尾根先端の稜線部分にあり、風の吹きさらしの場所で樹木が生えない風衝草原が局地的にできる場所になっていたはず(稜線効果と行っています)と考えれば、あり得ないことではなさそうです。
 花崗岩巨石の場合でも、稜線に露出した立地の場合、この稜線効果による局地的な稜線の侵食低下作用・コアストーンの掘り出しの結果と考えるべきだと思われる事例がよくあります・・・・阿武隈山地では、竪破山の太刀割石、丸森町泉の立石など。

No.149 的場石の破断と辷り 投稿者:滝おやじ     投稿日:2014年02月11日 (火) 22時26分

画像は的場石の展開図。

 前述のように、岩峰ができたのは火山灰堆積以前と思われますが、現在見ると岩峰の一部が動いて火山灰の上に乗り上げていますので、割れて動いた・時期は、火山灰堆積以後になります。 つまり、岩峰の破断とすべりは、新しい動きです。
 そこで、的場石の展開図上に、岩塊の最近の動きを記入しました。
 この図から、4つの岩塊A〜Dは元々は1つで、Aの上に他の岩塊B〜Dが載っていたと考えられる。
 当初はAの位置に岩峰(トア)があり、それが自分の重みでAから分離後、傾斜方向に滑り落ちながらさらに3つに破断していると考えられる。BCDの破断は、岩塊の下の地面が凸で、開口破断したと思われます。

No.150 毒キノコ? 投稿者:滝おやじ     投稿日:2014年02月11日 (火) 22時28分

 的場石への遊歩道沿いには、大きなキノコがたくさん観られました。
 大きくて・美味しそうな・薄紫っぽい地味なキノコ・・・猛毒の「コテングタケモドキ」じゃないのかなあと思う・・・・がたくさんありましたが、撮影せず。
 もう一種類見かけた、とても美しいキノコ。これもたくさん見ました。いかにも毒キノコ風ですが、何というキノコでしょうか。
 時期は、8月初旬。

No.157 タマゴタケ 投稿者:目玉おやじ    投稿日:2014年02月19日 (水) 14時04分

最後の写真のキノコはタマゴタケです.食用です.

No.158  投稿者:滝おやじ    投稿日:2014年02月19日 (水) 23時34分

ありがとうございます。
へー、食用になるキノコですか。
的場石までの一往復で、10個〜20個ぐらいは軽くあったような気がします。残念。



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