地形(主に、滝・巨石・山地地形)の掲示板
滝おやじが管理者の、地形についてなら何でもの掲示板です。ご気軽にご投稿下さい。
また、滝おやじのやっている
千葉県の滝・川廻しのHP http://chibataki.poo.gs/
千葉県外の滝・巨石・県内外の山と峡谷の地形めぐりHP http://chibataki.moo.jp/
の掲示板でもあります。関連のことはどうぞ。
投稿に当たって、削除キー欄に "taki" と記入して下さい。
内容は自由ですが、この掲示板にふさわしくないものは管理人の権利で削除いたします。
管理人個人宛のメールは、doutakioyazi@infoseek.jp へお願いします。 管理ページ
No.190 巨石観察ノート2014年版10 山梨県山梨市牧丘町西 大石神社の巨石 その6 投稿者:滝おやじ 投稿日:2014年05月03日 (土) 10時46分 [ 返信] |
石がよく見えるようになりました。その6。 画像は、大石山山頂の北東端にある巨石・・・烏帽子石。 東側側面、スケールは4m。大きい上に、以前は草に埋もれて周りに立ち入り難く、全体像がつかめない巨岩でした。 今回、草が刈られ、周りの様子や落下した岩片群を見られるようになったので、周りからスケッチをとり、転落岩塊と開口部の認定と、開口・転落前のコアストーンの形状復元をしました。 時系列順に述べると、 (1) 本来、山頂緩斜面の北東端に、北向き斜面に面して露出した現地性の、幅7m×奥行6m×高4mの大きな岩塊であった。 (2) 露出峙は、平面形は、垂直の節理面起源のほぼ四角形で、南東端を頂点とする2段の岩塊であった。岩塊の上面・側面は鏡餅状に傾き下がる風化球状面が露出していて、いかにもコアストーンという形状であった。 (3) 露出後、斜面侵食の結果、岩塊の下方斜面に尾根ができ、岩塊の西側に谷の谷頭が掘られた。その結果、岩塊の東側が尾根上に残り、岩塊の西側が谷側に落ちて、岩塊は真っ二つに割れて、南北方向の開口ができ、開口部の破断岩片が北側の岩塊直下に転落した。 (4) 落下した岩片群は、ほとんどが元の岩塊直下に留まっている。 ということになります。
画像は、尾根上に残った東側部分の側面で、当初露出していた2段の鏡餅形のコアストーンの姿がよくわかります。石宮のある所が岩塊の南東端の頂点。 画面右下にある岩塊群は、画面裏側にある南北方向の破断開口部から落下してきた破断岩塊。 破断のイメージとしては、山梨県甲州市塩山、上小田原所在の裂石に見られる破断形とよく似ています。 拙HPの巨石奇石→山梨県の巨石→甲州市 裂石
|
|