地形(主に、滝・巨石・山地地形)の掲示板
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No.49 <屏風ヶ浦の地形その2 海食による離れ島・波食棚> 投稿者:滝おやじ 投稿日:2012年12月25日 (火) 13時38分 [ 返信] |
屏風ヶ浦は犬吠層群の岩質が硬くないので、平面形が平滑な海岸線が発達するということになっています。 そのことの唯一の例外が、磯見川河口の東側、懸谷01と02(書き込み44。45参照)付近の海岸で、岬と入り江があります。地層は小浜層中部に当たりますが、何故、ここで海岸線が平滑でないのかはまだ誰も説明していません。 どうも、海岸の岬と入り江部分の地質条件はほぼ同じとして、入江の形成に懸谷地形が絡んでいるためと思います。 図は、銚子市発行2500分の1の地形図で、懸谷01の付近です。 離岸堤の影響で、砂がたまって海食崖の下が一部砂浜になっていますが、以前は崖の下すぐに波が寄せていたと思われるので、海食崖の根元をつなぐと、岬と入り江のある海岸線だったことが分かります。
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No.50 懸谷01河口付近の景観 投稿者:滝おやじ 投稿日:2012年12月25日 (火) 13時51分 |
画像は、図の撮影地点から海岸を写したもの。 離岸堤の影響で、砂がたまって海食崖の下が砂浜になっていますが、以前は崖の下すぐに波が寄せていたと思われます。海岸線が凸凹に見えるので、凹凸のない直線的な海食崖が連続する屏風ヶ浦の景色としては異色ですね。 その異色な景色の中で、さらに異色な地形が2つ見えます。 異色の景色1.離れ島 画像中央にある岬は途中で切れていて、離れ島であることが分かります。地図で見ると、屏風ヶ浦沿岸では、島はこれだけ。 取り付こうと思ったのですが、陸地側からは草ボウボウで道はないようだし、海側からは、この季節、離岸堤に波が寄せてくるので、行けそうもありません。 異色の景色2.波食棚 画像後ろに有る岬の海岸は、海面よりやや高い平坦な地形になっていて、波食棚という地形に見えます。波食棚なんてよくある地形で珍しいものではないようですが、実は、屏風ヶ浦海岸は海岸地形を断面で分けると、波食棚がないタイプの海岸地形の代表ということになっていて、波食棚がないの野が特徴。ここが波食棚だとすると屏風ヶ浦で唯一の波食棚だと思います。 海食崖から落ちた崖錐の削られ残りかもしれないので、波食棚かどうかは?。 ここも取り付きたかったのですが、ご覧のように波にさらわれてしまいそうで、この季節は行けそうもありません。
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No.51 <1970年代にできた、できたてほやほや離れ島> 投稿者:滝おやじ 投稿日:2012年12月26日 (水) 23時16分 |
この離れ島の空中写真を何気なくチェックしたところ、1974年の空中写真ですが、なんか変です。 そう、現状(2012年12月・上の画像)と較べると、1974年では、島と本土の間の海峡(水道?)部分がえらく狭い。地形が大きく変化しているようです。 これはこれはということで、国土地理院の「国土変遷アーカイブ空中写真閲覧システム」で見比べてみました。1964年・1969・1974と並べてみました。 ・・・余談ですが、こんな良い情報が直ぐ見られるなんて、国土地理院に大感謝。 1964年には、確実に島では無く、岬ですね。現在の海峡に当たるところには 、懸谷01の谷底の続きがあって、畑になっています。 どうも1964から1969年の間に、岬に切り込みが出来て、1969年には島が分離寸前の形であったらしいです。そして、1974年には、完全に切れて狭い水道(海峡?)になっているようです。その後、現在にかけて、その水道が広がりつつあるようですね。 約40年前に岬が海食により分離して離れ島が出来、その水道が広がりつつあったという地形だったようです。勿論、離岸堤の建設によって現在は砂浜化して変化は止まっています。しかし、分離する前の形がほぼ分かり、また、分離後の変化も調べればより詳しく分かりそうだという点で、地形変化を考える上でなかなかそそる例と思います。
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No.52 投稿者:滝おやじ 投稿日:2012年12月26日 (水) 23時18分 |
分離した離れ島は、側面から見ると、島の海峡側が緩く傾斜し、岬の本土側は急になり、平面形は海峡に向かって細くなるという一般形がありますが、この最新離れ島も同様の形をしています。
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