No.345 新しい麻酔の模索。 |
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以前からあった話なのですが、動物医療で頻繁に使用されている塩酸ケタミンという注射タイプの麻酔薬の使用が制限されます。
いろいろなところでこの塩酸ケタミンが悪用され、その結果麻薬指定となり、麻薬使用の免許を持たない場合は使用出来ない薬となるのです。
動物病院の中には麻薬を使用出来る許可を持った施設も有りますが、全てでは有りません。
仮に麻薬免許をもち、そのもとで使用していっても現在のような使用は困難になると予測されます。
よって新しい麻酔のプロトコ−ルが必要となります。 現在検討中のお薬は、塩酸メデトミジン、ミダゾラム、ブトルファノールをmixして使用していく方法です。塩酸メデトミジンの強い鎮静、筋弛緩作用、ミダゾラムのトランキライザーの効果、ブトルファノールの鎮痛作用をそれぞれ生かした麻酔プロトコールです。
使用した印象としては、ケタミン程の有効な麻酔効果は得られないものの、それにイソフルレンのガス麻酔を併用していくことにより十分な麻酔効果が得られました。
今後はそれらの薬剤の投与量を検討しながら、麻酔プロトコールを作製していく必要が有ります。
しかし、麻酔に関連する部門のコスト上昇は避けられず、今後コスト面でも検討をしていく必要が有りそうです。
2006年06月15日 (木) 18時34分
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