No.346 会陰ヘルニア |
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今日あるワンちゃんのワクチンの為の健康診断をしながら、ふと肛門の右側の膨らみに気付きました。 うむ、男の子で、中高齢。良く吠えるワンちゃんです。直腸より指を挿入したところ、分厚い筋肉内に穴が有るでは有りませんか。
会陰ヘルニアです。恐らく発生初期のものだと思います。ヘルニア孔はまだ小さく、指が入る程度のものです。 排便障害も何も出ていないので、無症状の時期です。
オーナーさんには会陰ヘルニアであることを伝え、今後必要なことについてお話し致しました。
健康診断で、ふと見つかる病気。
早期発見/早期治療の原則からすると、早く治療した方が軽い症状で済むと思います。症状が進行しますと、その治療も困難となり、その後のサポートも必要になるかもしれません。
いつも、進行しきった会陰ヘルニアで穴というよりも全開状態を見ることがほとんどだっただけに、発症初期のヘルニア孔を確認できなんだか感動でした。
普段の健康診断をきちんと行っていく。とても大切な獣医師の使命だと思いました。
2006年06月16日 (金) 20時44分
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