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No.335 内視鏡による食道内異物摘出。
NAME:bird_i

 本日内視鏡を使った食道内異物の摘出処置が有りました。
 患者さんは猫ちゃんで糸付きの縫い針を飲み込んでしまい、レントゲンで検査したところ食道内に異物が認められました。

 食道内異物と診断し内視鏡を使用して、異物の摘出処置にはいりました。

 早速異物の摘出を行ったのですが、食道内を観察したところ糸は認められるものの、さて肝心の針は・・・

 食道内にはないではないですか!!レントゲン写真では映っているのに・・・

 あれ?

 食道内を詳しく観察致しますと、食道粘膜に糸だけ出ている部分が・・・

 異物鉗子を使ってちょこっと引っ張って見ると、粘膜面がテント状にピンと張ってしまいます。

 すると

 な、なんと肝心の縫い針は食道を既に穿孔しており胸腔内に侵入しているようです。
 
 針先があたまのほうをむいている状態だったので、食道を貫通し糸だけが食道内に残ってしまった状況だったのです。

 糸だけを単純に引っ張ることは不可能の状況で、その糸を鉗子でつかみ、更に奥に進めていく方針で処置を行いました。

 すると、針が食道粘膜面から出てくるでは有りませんか。

 針を食道内に牽引したあとで、針先を異物鉗子でつかみそれを慎重に取り出しました。

 異物は無事に取り出すことが出来ました。

 しばらくは胸腔内の感染に注意が必要ですが、無事に摘出出来何よりです。

 しかし猫ちゃんの針の誤飲は非常に多いケースです。
十分注意が必要です。
 また糸がついていたのでそれをガイドに摘出出来ましたが、糸が認められない場合は食道外にある針を摘出してくることは不可能です。不幸中の幸いでしたが・・・針のみが胸腔に飛び出してしまった場合は、開胸術で対応するしか有りません。
 
本当に良かったです。

また今回より新たに導入した異物除去鉗子は大変有用で、今後の異物摘出には強力な威力を発揮しそうです。

2006年03月22日 (水) 00時46分



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