No.413 ソケイヘルニア。 |
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NAME:bird_i |
今日ソケイヘルニアの手術を行いました。
腹部が腫れてきているということで診察を行い、ソケイヘルニアなのか腹部の腫瘍形成なのかはっきりしなかった為に、ヘルニアなのか腫瘍なのかの確認を患部を切開して調べることと、避妊を目的として開腹を行いました。
腹部正中を切開して子宮と卵巣を確認したところ、それらがあるのですが、途中からヘルニアの方向に向かっているではありませんか!
よく調べて見ると、子宮がソケイヘルニアの中に入り込み、握りこぶしくらいの大きさに腫れ上がっていたのです。
ヘルニア孔は狭窄しており、筋肉を切開してヘルニア内部を腹腔内に整復する様にしました。
後に通常の避妊手術と同様の方法で、卵巣子宮の全摘出術を行いました。手術は無事に終了しました。
ソケイヘルニアは割と良く見られる疾患ですが、脂肪等がヘルニアを形成し、出たり入ったりしているうちは緊急的な問題とはなりません。
しかし子宮や、膀胱、消化管等が入り込んでしまうと非常に厄介ですし、消化管が入り込んだ場合は腸閉塞の症状や、狭窄した部位の壊死を引き起こしますので、大変問題となります。
ワンちゃんは元気になりそうなので安心です。(元々元気でしたが・・・)
2007年03月02日 (金) 20時17分
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