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とりい動物クリニック掲示板

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No.341 メタボリックシンドローム
NAME:KM Vet

各報道機関からすでに情報を入手されている方も多いとは思いますが、これが日本人の健康に大きく影響を及ぼしそうなのです。

 本来の意味としては「代謝症候群」になるのですが、主に内臓脂肪の蓄積により、脳卒中や糖尿病などといったさまざまな病気を引き起こす一連の症状あるいはその前段階のことを言うそうです。

 先日の厚生労働省の統計結果をみてみますと。成人男性の40代では、なんと予備群を含めると2人に1人が該当するのだそうです。

 大きな原因は、いわゆる「生活習慣」です。特に運動不足は重要なようです。

以下を満たしているとメタボリックシンドロームに該当します

ウェスト

男性:85cm以上、女性:90cm以上

これに加え高脂血症、高血圧、空腹時血糖値が高い、のうち2項目を満たす


だそうです。

 はっきりとした研究論文はでていませんが、動物でもほぼ似たようなことがいえるのかもしれません。

 日々の生活習慣がとても重要であるということを知らしめるニュースでした。

2006年05月09日 (火) 08時33分

No.340 書き込みがご無沙汰になります。
NAME:bird_i

なかなか書き込みが減ってしまいます。
狂犬病予防注射、フィラリア予防等が集中し病院内は混雑することが多いです。

yahoo 社会ニュースでこんな内容を見ました。
ご存知の方も多いのでは。

同社の激しい取り立てにより、企業イメージは大きくダウン。までは仕方のないことですが、チワワの人気にも大きく影響するとは・・・

本当に犬には何の責任もないのに、値段が大きく上がったり下がったり。

需要と供給のバランスだけを見れば仕方のないことなのでしょうか・・・悲しい現実です。

以下本文

犬に何の責任もないが…チワワ値下がり中、人気に陰り

 消費者金融大手アイフルのCMに出演し、一躍人気者になった小型犬のチワワが、同社の強引な取り立て問題などの影響も受け、人気に陰りが出始めている。

 CMが話題になって人気が急上昇した3、4年前のピーク時には、子犬1匹60万円の値が付いたが、現在は3分の1の20万円を切った。

 アイフルが金融庁から全店舗業務停止命令を受けた14日以降は、ペットショップへの注文も減っている。

 千葉県浦安市のペット店経営者(27)は、「アイフル問題前の今年2月、メスの子犬を1匹15万円程度で売っていたが、問題表面化後は1万5000円から2万円値下がりした。以前は、(CMと同じ)『真っ白なチワワが欲しい』という注文があったのに、それもなくなった」と嘆く。

 東京都内の大手ペットショップ経営会社によると、CMが始まった2002年と翌03年、チワワの子犬は最高で60万円になった。その後、ブリーダーが繁殖を増やし供給過剰になったため価格は落ち着いた。最近は20万円を切り、安い店では、15万円前後で販売しているという。

 ピーク時は小型犬人気ナンバー1を誇ったチワワも、現在は3番手か4番手とか。しかし、今年はペット犬がよく売れるといういぬ年で、「ペット商戦が最も活発なゴールデンウイークの売れ行きを見ないと判断できない」と、人気復活を望む声もペット業界にはある。
(読売新聞) - 4月26日8時44分更新

2006年04月26日 (水) 10時08分

No.338 狂犬病予防注射開始。
NAME:bird_i

 4月1日より狂犬病予防注射が開始されました。
 動物病院での個別注射。公民館等での集合注射。が始まりました。
 
 私も既に静岡市の狂犬病注射に2日に行って参りましたが、あいにくの大雨で参りました。とほほ

 でも日曜日ともあり大変に込み合い、注射が終わったときはとても疲れてしまいました。

 普段病院ではみることができないほどの大勢のわんちゃんを見ますので、また慣れない屋外活動とのこともありとても疲れます。

 集合注射は明後日、来週とあと2回あります。

 また病院での狂犬病個別注射は随時行っておりますが、各種予防も重なり病院が込み合うことが多いかもしれません。できるだけ待ち時間を減らすよう努力はしていくつもりですが、時間のかかる検査などを行う場合もあり、手術が延長している場合もあり不便を感じるかもしれません。

 狂犬病予防注射は、受付での簡単な問診を行い、診察室で簡単な検診を行ったあとですぐに注射できます。

 しかし健康なわんちゃんに行う注射ですので、来院する前に簡単な健康チェックを行ってください。

1. 食欲/元気はありますか?
2. 健康状態に異常はありませんか?
3. (メスなら)発情や妊娠はしていませんか?
4. 以前の狂犬病予防注射で体調を崩したことはありませんか?
5. 混合ワクチンを1ヶ月以内に接種していませんか?
6. てんかん/引きつけなどの神経症状は認められませんか?

 など該当することがあれば予防注射を中止、延期することがあります。

 健康状態があまり良くない場合は、注射猶予証という狂犬病予防注射を一定期間猶予する証明書も作成しますのでご相談ください。(猶予証の発行には獣医師会で定めた所定の診断書料がかかりますが・・・)

2006年04月13日 (木) 00時43分

No.337 目薬ありがとうございました
NAME:ottie

先日は、目薬を処方して頂いてありがとう
ございます。お陰様で大分症状がよくなって
きまして、目やにも少なくなっています。
オッティも目やにで目が開かなくなり少し
痛かったのか元気がなかったのですが、
目薬を挿してから2日位で元気になりました。ただ、目薬を挿すのを嫌がり、苦労
してます。お腹は大分張ってきましたが、まだ今日現在、出産の兆候はありません。
食欲も旺盛です。やはり先生のおっしゃった
通り明日が予定日ですが、少し遅れそうですね。

2006年04月03日 (月) 20時24分

No.339 書き込みが遅れました。

NAME:bird_i

書き込みが遅れ申し訳ありませんでした。
妊娠末期ですので、体調の変化が心配でしたね。

生まれたワンコちゃんたちの状態はいかがですか?
とってもかわいいことでしょう。
かわいい子犬を手放すのが嫌になってしまいそうですね。

最後に生まれた子が気がかりです。

順調に発育されていることをお祈りいたします。

2006年04月13日 (木) 00時47分

No.336 雄犬の排尿障害。
NAME:bird_i

メールである質問が有りましたのでご紹介致します。
こんなこともよく見られる事例だと思いますので。

雑種オス犬です。 この4月に12歳になります。 最近この2週間 家の中で飼っているのですが やたら尿をチビリチビリもらし、時々本人も気にしてなめています。尿はかなり臭く気になります。水分は以前より水を欲しがりますので飲ませています。ペットフードは良く食べてくれて、食欲はあります。散歩も喜んで行きますが 老犬になってしまって これはそろそろオムツが必要なのでしょうか?

質問に関してのご回答。

雄犬の尿のお漏らしに関してですが、雄犬のおもらしは通常起こりにくいものと考えます。尿道も非常に長く、括約筋もしっかりとしていますので何か原因疾患がないと起こりえないものと考えます。
老齢犬に起こる排尿障害では一般的には、

前立腺肥大からくる排尿障害。
尿路感染から来る排尿障害。(膀胱炎、尿道炎、前立腺炎など)
尿路結石から来る排尿障害。(膀胱結石、尿道結石など)
脊髄病変による神経障害による排尿障害。

等が考えられます。

しかもお水をよく飲むというのも異常の徴候の様に考えます。
また尿の臭いが強いというのも何か有りそうです。

診察/各種の検査を行い原因疾患の特定を行う必要が有ると考えます。
尿検査、レントゲン検査、血液検査などをまず行い、必要に応じてエコー検査、尿の培養検査、造影検査を行うことになるかと考えます。

おむつの使用に関しては、生活の支障のレベルにより考えられたらよろしいかと思います。原因疾患が特定でき、尿の漏れが無くなるのが一番ですしね。

という感じです。
原因疾患が特定で来ると良いと思います。

2006年03月30日 (木) 23時14分

No.335 内視鏡による食道内異物摘出。
NAME:bird_i

 本日内視鏡を使った食道内異物の摘出処置が有りました。
 患者さんは猫ちゃんで糸付きの縫い針を飲み込んでしまい、レントゲンで検査したところ食道内に異物が認められました。

 食道内異物と診断し内視鏡を使用して、異物の摘出処置にはいりました。

 早速異物の摘出を行ったのですが、食道内を観察したところ糸は認められるものの、さて肝心の針は・・・

 食道内にはないではないですか!!レントゲン写真では映っているのに・・・

 あれ?

 食道内を詳しく観察致しますと、食道粘膜に糸だけ出ている部分が・・・

 異物鉗子を使ってちょこっと引っ張って見ると、粘膜面がテント状にピンと張ってしまいます。

 すると

 な、なんと肝心の縫い針は食道を既に穿孔しており胸腔内に侵入しているようです。
 
 針先があたまのほうをむいている状態だったので、食道を貫通し糸だけが食道内に残ってしまった状況だったのです。

 糸だけを単純に引っ張ることは不可能の状況で、その糸を鉗子でつかみ、更に奥に進めていく方針で処置を行いました。

 すると、針が食道粘膜面から出てくるでは有りませんか。

 針を食道内に牽引したあとで、針先を異物鉗子でつかみそれを慎重に取り出しました。

 異物は無事に取り出すことが出来ました。

 しばらくは胸腔内の感染に注意が必要ですが、無事に摘出出来何よりです。

 しかし猫ちゃんの針の誤飲は非常に多いケースです。
十分注意が必要です。
 また糸がついていたのでそれをガイドに摘出出来ましたが、糸が認められない場合は食道外にある針を摘出してくることは不可能です。不幸中の幸いでしたが・・・針のみが胸腔に飛び出してしまった場合は、開胸術で対応するしか有りません。
 
本当に良かったです。

また今回より新たに導入した異物除去鉗子は大変有用で、今後の異物摘出には強力な威力を発揮しそうです。

2006年03月22日 (水) 00時46分

No.334 こんなこともあるんですね。
NAME:bird_i

携帯メールの打ち過ぎに注意と、指などの障害急増

2006.03.14
Web posted at: 21:15 JST
- CNN/REUTERS

ロンドン――携帯電話のメールのやり取りが盛んになる中で、多くのユーザーが親指などに障害を起こしていることが英携帯電話会社の世論調査で分かった。ロイター通信が、バージン・モーバイル社の調査結果として報じた。


調査によれば、英国では日々9350万件のメールが飛び交い、毎日平均20件のメールを打ち込むのは人口の約12%、100件打つ人は10%にものぼるという。


この中で、指の使い過ぎによって痛みなどを引き起こす「反復運動過多損傷」(RSI)と呼ばれる傷害が急増している。手首や親指で何らかの痛みを自覚するユーザーは、5年前と比べ38%増え、毎年380万人が携帯メールに関連する障害を訴えているという。


心理学の専門家は、携帯メールや電子メールなどのコミュニケーション手段に頼り過ぎると、対面を通じたコミュニケーションを苦痛に感じるようになる危険性がある、と指摘。メール中毒に陥る恐れもある、とも警告している。


昨年3月に開かれた、「メール早撃ち世界チャンピオン」でもスコットランドの工場従業員が160文字のメールを48秒でこなし、優勝している。



http://www.cnn.co.jp/science/
からの引用です。

 携帯電話世界的最大手の英ボーダフォンから日本国内で事業を展開しているの日本法人をソフトバンクが買収するというニュースが発表されました、背景には携帯電話使用に際し通話をメインとする海外の携帯電話事情。それと比較してメール、コンテンツ使用といった方面で使用がメインとされる日本の現状との相違があり、vodafoneの国内での展開にかげりが見えたためと分析していました。

 メール早撃ちならスコットランドの工場従業員よりも、日本の高校生あたりの方がよっぽど上手なんではないでしょうか。笑

 携帯メールを全く使用しない私としては、興味のない話ではありますが、RSI という病気があることは知りませんでした。

携帯メールの過度の使用に注意です。笑

あまり動物病院の仕事には関係ない話ですけど・・・
興味があったので・・・

2006年03月19日 (日) 09時22分

No.333 研究会、学会でした。
NAME:bird_i

 金曜の晩から勉強会などが重なっておりました。

 金曜の晩は主に泌尿器疾患に関する勉強会でした。
 
 土曜の晩は私自身が発表のノルマを課せられていた、会でしたので以前より準備をしていた発表を行いました。いろいろな先生よりアドバイスを頂き大変参考になりました。今後の治療方法の検討に入っていく予定です。
 
 日曜日は静岡県の獣医師会の発表が有り、そちらでも症例の発表を行いました。土曜日の発表とはまた別の内容でしたが診断に際する注意点などを頂き、とても勉強になりました。

 今後も学会発表を出来るだけ積極的に行う様に努力をしていくつもりです。

 今日は連日の勉強会等でなんだか疲れています。

 今日は猫ちゃんの去勢手術、避妊手術の予定です。

2006年03月13日 (月) 10時04分

No.332 困った現状。
NAME:bird_i

静岡新聞の記事からの引用です。

困った現状。日本もこうなってしまう可能性は否定出来ませんね。

以下内容

仏・鳥インフルエンザ

感染恐れ 猫捨てる

[パリ8日共同]
 ドイツで猫から高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)が検出されたことを受け、フランスでは感染を恐れて猫を捨てる飼い主が現れ始めた。フランス公共ラジオが7日伝えた。保健省などは飼い猫を捨てないよう呼びかけていたが、懸念が現実になった形だ。
 
 猫が捨てられているのは、野生のカモや家禽(かきん)へのH5N1型ウイルス感染がフランスで始めて確認された東部アン県の近く。アン県に隣接するローヌ県リヨンの動物愛護協会は、今年4日だけで40匹の猫を引き取ったという。同協会は「(猫を飼っていても)危険はないことを理解してもらおうと努力しているが、うろたえる市民もいる」と困惑気味だ。

私の意見。
 マスメディアを通じた今回のドイツの発表で近隣の地域の住民は恐怖に陥っていると思います。報道の仕方にもいろいろ有るのでしょうか、住民をパニックに陥れないような配慮が必要なのだと感じます。
 今後、これらの飼い猫を放棄する行動を抑制する方法としては、マスメディアが何らかの報道をしなければいけないでしょう。
 しかし今後、猫から人への感染が証明されるのであればこういった放棄は後を絶たない様に思います。

今後の所定機関への対応はいろいろ有るのでしょうが

1. 健康な猫は自宅飼育の徹底の指導。
2. その為にも中性化(去勢/避妊)の徹底。
3. 高病原性鳥インフルエンザの野鳥から猫への感染と発生に対する教育、啓蒙活動。
4. 野生化した猫への対処。(きっと捕獲しか手はないと思います。寂しい現状ですけど・・・しかも真の野良猫って人をまったく受け付けないので捕獲しようとしても捕まえることがまず不可能なのですけど・・・)
5. 近隣獣医師の対応強化。(高病原性鳥インフルエンザに対する診断、治療(しないかもしれませんけど・・・)、役所などへの報告、隔離。)
 
など 本当にしてほしいものです。もっといろいろ有るのでしょうが・・・

 でも獣医師にしてみれば大変恐ろしい現実で、目の前で感染した猫がいたとして自分のみが安全と確信して行動出来るのでしょうか?)
 今後の動向が心配です。

2006年03月09日 (木) 13時21分

No.331 骨盤骨折、脱臼の手術。
NAME:bird_i

 本日、猫の骨盤骨折/それによる仙腸関節の脱臼の整復手術を行いました。
 
 通常は患部を切開することにより観血的に整復します。(観血的というのは患部を切開し手術することにより整復することです。ちなみに非観血的方法は患部を切開をしないで整復をする方法となります。)

 本日は骨折部位を開くことなく切開を極力抑えた方法で、仙腸関節の脱臼整復手術を行いました。

 患者は全身麻酔をかけて広範囲に毛刈りをします。麻酔薬は筋弛緩作用を考え、イソフルレン麻酔、マスキュラックスという筋弛緩薬を使用して行いました。

 十分に筋弛緩が得られた後で、骨折脱臼した骨盤をレントゲンの透視装置を使用しながらリアルタイムで整復します。何度が整復にチャレンジし上手に整復がなされた後で、人用の膝蓋骨整復鉗子を用いて整復した骨盤を保持します。

 その状態をキープしながら、レントゲンの透視を十分に使用し、ピンニングを行っていきます。(透視を確認しながら少しづつピンを刺入し患部を固定します。)
 
 ピンが適切に刺入されたのを確認し、ピンを切断。
次にそのピンをガイドとして、スクリューを刺入する為の穴をピンの隣に作成していきます。

 作成した穴に適切な太さ/長さのスクリューを入れていきます。

 確実性をあげる為に、以前は観血的な方法で手術していました。切開する範囲が大きかったので、今回レントゲン透視装置を用いてスクリューによる固定をおこないました。手術の傷の大きさは極めて小さく無事に終了しました。

 全ての症例に対して適応とならないかもしれませんが、片側性の仙腸関節脱臼の整復なら、次回も行おうと考えています。

 人膝蓋骨整復鉗子。(猫用ではなく人用)とっても役立つ道具になりそうです。

2006年03月08日 (水) 00時54分






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