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[65] Mr.サウスポー
ジョ〜カ〜 - 2005年07月05日 (火) 21時48分


※この物語はフィクションです。


〜〜〜 プロローグ 〜〜〜

夢。
それは常にドライなものである。

一瞬で夢が崩れる事だってあれば、急に夢に向って情熱的にだってなれる。


もし、がむしゃらに夢に向って走っているとき、突然、夢が絶対に叶わないものになってしまったとき、あなたならどうするだろうか?

この物語は、一時期夢に敗れるも、再び夢に向って走り出した男の物語である。

[66]
ジョ〜カ〜 - 2005年07月05日 (火) 21時48分


〜〜〜 第一章 夢へ 〜〜〜

「・・野球・・か・・。」

谷川将は、教室の壁に貼ってある野球部の張り紙をみていた。

谷川「・・野球・・やりてぇなぁ・・。」

谷川は中学校のころ、野球部のエースだった。
球速は130キロ以上出ていて、将来プロは確実だとも言われていた。
が、中3の最後の大会の前日に、肘を壊してしまいエースに名は消えた・・。

あの時以来、グローブもボールも触っていない・・・。

???「お、なんだ?お前野球部に入りたいのか?」

こいつは、中学生のときまでバッテリーを組んでいた甲斐俊介って奴だ。

谷川「ふ、まさかな。もう俺の右腕は使えないんだぜ?」

甲斐「・・・じゃあ、左を使えばいいんじゃねぇの?」

谷川「・・・・え!??」

そ、その手があったか。

谷川「おい、野球部に入るにはどうしたらいい!?」

久しぶりに野球って言葉を口にしたぜ。


待たせたな、ピッチャーマウンド。
今行くぜ!!

[67]
ジョ〜カ〜 - 2005年07月05日 (火) 21時51分

〜〜〜 第二章 千陵高校野球部 〜〜〜

左に転向して野球を続けると決めたおれは、早速入部届を出しに行った。

―――――職員室

甲斐「へへ・・伊沢監督ーー!!!」

甲斐が大声で伊沢監督って呼ぶとどうやらそれっぽくない人がこっちに向ってきた。


伊沢監督「あら、新入部員!?」

・・どうやら、この人がこの千陵高校の野球部の監督らしい。
どうやら女のようだ。


谷川「え、えと、谷川っす。野球には自信があるんでよろしくお願いします・・。」


とりあえず自己紹介ぐらいしないとな。

甲斐「こいつは中学のとき、俺とバッテリーを組んでたんですよ。」

伊沢監督「え?って事はピッチャーなの?」

谷川「・・あ、あぁ。まぁな。」

その言葉をを聞いたとたん伊沢監督の目が潤んだ。

甲斐「いや、じつはな。うちの野球部は部員が8人しかいなくてよ。ちょうどピッチャーの奴だけいなかったんだよ。」

谷川「ほ、本当か?ってことは・・俺でぎりぎりなのか?」

甲斐「あぁ。ま、やっと9人そろった。ようやく本格的に甲子園を狙えるようになるかな?」


おっと、言ってなかったが俺と甲斐は1年生。
今日は、部活がはじまってからちょうど二週間がたつ。

ということは、俺が今から入っても余裕で間に合う。



そんなことをしているうちに部活が始まるチャイムが鳴った。

甲斐「じゃあ、とりあえず仲間に自己紹介しに行くか。」

谷川「あぁ、そうだな。」


―――――グラウンド

こうして二人は野球部のグラウンドにやってきた。
もう、みんな着替えてグラウンドに出ていた。
みんなが円になってなにやら話し合っているように見える。

甲斐「やっべぇ、ミーティングに遅れちまったか・・。まぁ、理由をいえば何とかなるだろ。」

谷川「へぇ、あれが野球部の仲間・・。」

見る限りでは甲斐を除いて本当に7人しかいなかった。



甲斐「うっす。遅れてすいません。」

???「おぅ、お前が遅れるとは珍しいな。どうして遅れた?」

甲斐「えっと、こいつにかまってたら遅れました。」

甲斐が指をさしたのはもちろん俺だ。
・・って、こんな紹介の仕方ってあるか?

谷川(・・・まるで俺が悪者じゃねぇかよ。)


???「ん?誰だこいつは?」

ずいぶんイカツイ奴に話し掛けられてしまった。

谷川「・・新入部員の谷川です。よろしくお願いします。」



その瞬間、野球部のみんなの動きが止まった。


みんな「「「「なにぃぃぃーーー!!!!!」」」」


うるせぇ・・。

一瞬グラウンド中が揺れたぞ?

「ほ、本当なのか??」

「ぽ、ポジションは??」

「野球経験は??」

「・・・・し、趣味は??」
   ・
   ・
   ・
   ・

谷川(あぁ・・うぜぇ・・・!!)

甲斐「み、みんな落ち着いて・・。」


谷川「えと、ポジションはピッチャーです。中3の時まで野球をやってました。」


落合「そ、そうか。俺は落合!野球部で唯一の三年でキャプテンだ!ファーストをやってるんだ。よろしく!!!」
 
谷川(けっこう熱そうな人だな。それにしてもイカツイ。まさに先輩って感じだな。)
 

河橋「お、俺は河橋ってんだ!!一年でセカンドを守ってんだ。よろしくな!!」

谷川(こいつとは、やっていけそうな気がするな・・。明るい奴は好きだからな。)


マルオ「おぅ、ワタシはマルオデース。一年でサードを守ってマース。よろしくお願いするでござるマース。」

谷川(何だ、この外人は?あまり関わりたくねぇな。)


野山「え、えと、僕は野山っていうんだぁ〜。一年でショートを守っててぇ〜・・えと、なんだっけ?・・まぁいいや。よろしくぅ〜〜。」

谷川(いわゆる天然ボケって奴か?こういうのはあまり好きじゃねぇな。)


渡辺「ふ、僕は渡辺。二年でライトさ。ま、ヨロシクたのむよ。」

谷川(いかにもナルシっぽいな。こういうのも、どうも苦手だぜ。)


中畑「俺は、中畑ってんだぁ。二年でレフト。ヨロシクな。」

谷川「何だこの人のユニフォーム。継ぎ接ぎだらけだし汚れまくってんじゃねぇか?しかもかなり痩せてるし。・・貧乏なのか?)


水内「・・・俺、水内・・・。・・・二年でセンター。・・ま、よろしく・・。・・・はぁぁ〜〜・・。」

谷川(うわ!むっちゃ暗っ!!こういう奴がいると俺らまで暗くなっちゃうんじゃねぇか?)


甲斐「そして俺、一年でキャッチャーさ。」


柴田「えと、マネージャーの柴田です。よ、よろしくお願いします・・。」

谷川(・・かわいいなぁ・・。)

村田「私は村田。よろしくね。」

谷川(大人っぽい人だなぁ・・。)

池田「私は池田っていいます。よろしく〜!」

谷川(・・こういう明るいのは嫌いじゃねぇぜ。・・って何考えてんだ俺?)


伊沢監督「さ、自己紹介は終わったね?」

これで全員のようだ。
どうも少ないな・・。でも個性が強いが・・。

伊沢監督「早速だけどさ。谷川君、ちょっとお手並みを拝見させてくれないかしら?」


谷川「・・・・・・・え!?」

そういや、左で投げることなんて今日が初めてじゃ・・。

谷川(しまったぁぁぁぁ!!!!!)

続く

[68]
ジョ〜カ〜 - 2005年07月06日 (水) 18時54分


〜〜〜 第三章 サウスポー 〜〜〜

伊沢監督「早速だけどさ。谷川君、ちょっとお手並みを拝見させてくれないかしら?」

・・え・・???

俺って、左投げるの初めてなんすけど・・。

って、そんなことをいえるような雰囲気じゃない。
みんなが期待の眼差しで俺を見ている。

投げないとやべぇよな・・。
どうせいつかは投げるんだし・・。

谷川(・・やるしかねぇか・・。)

俺は無言でブルペンへと向った。


キャッチャーはもちろん甲斐。
キャッチャー道具はつけず、ミットだけで構えている。


―――――懐かしいな。この感じ。


目の前に、俺の球を待ってる奴がいる。
俺の球を捕ってくれる奴がいる。

そのことが、なにより心地よい。

俺がピッチャーをはじめたのも、この快感を得るためだった。
なにより、打者が空振ってくれた時の快感は言葉に出来ない。

そして、ボールがミットに収まったときの音といったら、体中に鳥肌が立つくらいに快感だった。


忘れてたな・・。この感じ・・。


甲斐「おーーい!投げろよー!」

おっと、忘れてたぜ。
今から左で投げるんだった・・・。

伊沢監督「どんな球を放るのかしらね・・。」

再び我に帰る。

よく考えると・・グローブは右利き用なんだった。


ま、グローブを見る奴なんていないだろうな・・。

俺は構わず右手にグローブを入れる。

気持ち悪ぅ・・

指がおかしくなるぐらい変な感じだ。

もうやけくそだ・・!!

投球モーションに入る。
足を上げ、踏み込み、腰を捻り、肩、肘、手首の順番に動かす。

が、やっぱり慣れねぇぜ・・。


バシュウゥゥー!!


みんな「「「「「!!!!!!」」」」」


甲斐「・・な!!!!」

谷川「・・うぅ!!!」

ボールの行く先は・・・言わないでおこう・・。
ただ言えるのは、
とんでもない大暴投だったって事ぐらいだ。

もちろん、みんなの目は驚きすぎてまぶたが尋常じゃないぐらい大きく開いている。

伊沢監督「こ、これは・・・!?!?」

落合「な・・・なんだと?!?!?!?」

甲斐「こ、ここまでとは・・・。」

マルオ「オー・・見てられまセーン・・。」


かなりひどい言われようだな・・。

伊沢監督「これは・・どういうことなの?」

・・そして、みんなに教えた。
右肘を壊し、左に転向したことを。
そして、プロ候補だったことも全部。

ま、信じてもらえないだろうがな・・。

落合「・・・へぇ・・。」

伊沢監督「・・なるほどねぇ・・。」

甲斐「ま、まぁ、まずフォームを正さなきゃな。」

フォームか・・。
めんどくさい事になってきたな・・・。


その後、みんなに徹底的に基本のフォームを教えられた。

そして・・


バシュウゥゥゥー――!!!!

甲斐「おぉ・・!」

バァァァ―――ン!!!


伊沢監督「かなりコントロールがよくなったじゃない!球も速くなったし。」

落合「これでエースに近づいたな。」

甲斐「昔のお前を思い出すぜ・・。」

マルオ「なかなかいいデー――ス!」

そんな褒め言葉を背に受けながら、俺はひたすらミットめがけて投げつづけた。

谷川「一日でこんなに上達するとはな・・・。」

甲斐「昔の感じを取り戻してきたか?」

谷川「あぁ、だいぶな。」

そして、部活初日は終わった。

みんなが帰っていく。
もう空は紅色に染まっている。

こんなに気持ち良いとはな・・。
野球か・・。懐かしい響きだぜ・・。

そんなことを思いながら、俺は一人、グラウンド上に立っていた。

続く

[83] つまらん
fhf - 2005年10月01日 (土) 16時13分

尾モンねえエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエええええええエエエエエエエエエエエエエエエエエエええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ絵ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええエエエエええエエエえええエエエエエエエエエエえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ



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