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[77] ゼネルギア
真紅 - 2005年09月10日 (土) 19時26分

「ゼネゼット。あれの用意はできているのだろうな。」

「はい。問題ありません。メンテナンスクルーに入念に整備させております。また、
核の装着も第二段階まで行きました。完成まであと数日もありません。」

様々な機械音が鳴り響く中、二人の男がある物を見上げながら会話していた。それは
とても巨大で大きな蒸気音を立てながら固定具で固定されていた。何故か威圧感をも
感じてしまうほどの強大な力を持っているようである。

「さて、私達も準備をするとしようか。BOSSに連絡だ。それと・・政府にこう
伝えておけ。我らの要求をのまなければ貴様らの国に核を落とす、とな。」

「かしこまりました。では私は連絡をしたあと休ませていただきます。ここしばらく
 寝ていないので。ご理解ください。」

「仕方ない。時間はあるからたっぷりと休んでおけ。12時間後には格納庫からアメリカ
 北東部基地を占拠に行くからな。」


同時刻  アメリカ北東部軍 基地



「なんだこいつらっ・・銃弾が効かないだと・・うぐっ!」

しばしの沈黙の間、誰かが倒れ、誰かがそれを見る。

「まったく手間を取らせないでほしいでやんすね。せっかくの鋼鉄に傷がつくで
やんすよ。」

大量の人間が無残にも殺されているその場にめがねをかけた少年とブースターユニットに乗り、画用紙を持った少年が悪魔のような笑みを浮かべていた。めがねの少年の腕には
この大量の人を殺したのかべっとりと血がついている。二人は何事も無かったかのように
また奥の通路へと歩き出した。


「フォルテ、フォルテはいるか?」

自動ドアを潜り抜けてきたのは軍服に身を包んだ上官だった。どうやら焦っているらしい。
その証拠に額には汗をかき、手には書類を丸めているのにも気がついていない様子だ。

「大佐か。そんな大声を出さなくても聞こえている。VRトレーニングは以外に
きついんだ。少しくらい休ませて――」

「そんなことを言っている場合ではないのだ!オグラ部隊を知っているか?」

「確か、アメリカのフェデラルホールを破壊した連中だろう?何でも最高のテロ組織
だったとか。」

「その通りだが一つ違うな。だった、ではなく今も続いているのだ。オグラ部隊は。
 そのオグラ部隊が現金2000万ドルを用意しろといってきた。またすべての軍を
 あちらによこせとも言っている。要求をのまない場合、ニューヨークに核を落とす
そうだ。」

「最悪な状況だな。で、核はどれくらいの範囲だ?」

「20ktだ。首都が全滅すれば少なくとも1000万もの人が死にいたる。しかも
それを数十体用意しているようだ。アメリカ全土が恐怖に埋め尽くされることになる。」

「・・・まさか。そんな強大な核を持っているとでも言うのか?ここ最近はそんな様子は
どこの局でも発表が無かったはずだ。それを短時間で済ませただと?ふざけた話だ。」

俺はさび付いたベットに腰掛けるとポケットから煙草を取り出し、吹き始めた。
昔は俺もオグラ部隊にいたことがある。だがそれは書類上のもので俺自身は記憶でも
失っているのか覚えていない。俺は大きなため息を付くと大佐の話に耳を傾けた。

「・・それで?今回の俺の任務は何だ?どうせ無理だといっても出撃になるんだろう?」

「その通りだ。今は君以外に頼めるほど実力のある者がいない。と、言うわけで話を
戻そう。君の今回の任務はアメリカ北東部軍基地内の人質の救出――そしてオグラ部隊の
抹殺だ。北東部基地周辺まではヘリで送ろう。2・5ポイントまでいったらそこで降ろす。
そこからは君が単独で潜入してくれ。頼んだぞ。」

「分かった。武器は現地で調達か・・きついな。」

俺はぶつくさと独り言を洩らしながら休憩室の扉を潜っていった。
さて、また一仕事か。



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