というわけで映画を見てきたよじです。
先日宣伝した(？)、乙一さんの「きみにしか聞こえない」です。原作知っている映画だったので完全に世界にのめりこめなかったのが正直な所なのですが、とりあえず、うん、泣きました。一人で映画見に行くの初めてだったかも。泣ける映画は独りで見たら…終った後がきついね！トイレに駆け込んで化粧を直しましたが、目はしばらく腫れていました。
そんなわけで映画レヴュ〜です。まずは原作を全く知らない、知らないけどちょっと気になる…という方の為に通常感想。
・リョウ(主人公の女の子)が、イメージと違うタイプの可愛いコだった。リョウは自分に自信を持てない少女なので、もちょっと普通〜って感じのコでもよかったかも。こんな可愛かったら話すの下手でも…って思ってしまいました。
・部屋が綺麗過ぎだよリョウ！(笑)
・個人的には原作・漫画・映画と見てきたなかで原作が一番好みだけれど、全く内容を知らないなら映画を先に見たほうがいいかもしれない。
・主題歌「きみにしか聞こえない」はドリカムが歌ってます！ BGMの他オルゴールやピアノが出てくるんですが、そこで奏でられる曲はほとんどこの歌のメロディです。で、最後にドリカムが歌うこの曲が流れるんですが…そこがまたグッと！グッときたの！(お前何) 入り方とか！歌声とか！サビが「きみにしか聞こえない」から始まるんですが、このワンフレーズだけずっと頭に残ってます。
・伏線はいたるところに張ってあります。が、謎解きをするつもりより、ストーリーを追うつもりで観て(読んで)欲しいです。ちょっと不明瞭な所があり、初めてこの作品を観るのなら見逃してしまうような、微妙なニュアンスで描かれている所があります。その辺はラストをみて「あ、そうだったのか」と思って欲しいです。
で、以下はネタバレ含みますのでオーライって方だけ反転プリーズ！
・率直な感想は、ストーリーの細部は原作の方が好みでした。
・リョウは髪短い方がよかった…(何)。
・映画、マンガともにシンヤの設定が原作より説明されていたり、変更されている。というか、シンヤの設定はあまり深く描かれなくてもいいかと思った。ただ、映画や漫画版では「視覚」の面から考えて、やはりシンヤサイドにもそれなりに設定のボリュームはなくてはならないのかも。
・結末を知っていたので途中からすでに泣いていました。ストーリーそのものに大幅な変更点はなく、どちらかと言うと原作より漫画(都筑せつり版)の設定に近いと思います。
・やはり版権に絡む設定は変更されていました(原作ではリョウが「トトロ好き」という設定だが、漫画では別のものに置き換えられていたりしている等)。
・「原田さん」の正体は各自読み取りになっていました。左手に指輪していた＆おなかがちょっと出ているような気がしたことから、「原田」さんと結婚しているという設定かと。原作ではただの偽名でしたが、もしかしたら乙一さんの方に、(原作に)書ききれなかった設定として最初からあったのかな？
・「きみを助けに行く」…この台詞が、この作品で一番好きな台詞だったりします。ここの一行は何度読んでもぶわ〜っときます。映画でもちゃんと言っていますが、さらにシンヤはこの台詞の前に「リョウに会いたい」と
まで言ってます(原作にはない)。
・原作、漫画ともにはっきりとしたラブストーリーではないと思います。「最後にこれは淡い恋の話なんだなって思うくらい」のラブストーリーだと思っています。映画ではラブ要素をちょっと強めにしてる感じがします(それでもなおスローラブストーリーと銘打っている)。シンヤもリョウをデートに誘ってたのにちょっとびっくり。
・リョウの「上手く喋れない」原因がピアノになっていた！
・最初二人は玩具の携帯で話していたけど、途中から携帯無くなった。しかしこれ、何も知らない人が見たら最初の１０分は軽くホラーだと思います(笑)。
・シンヤの住まいが北海道じゃなかった!!!(悔) あれか、航空会社の協力を仰ぐのは大変だからか!?(涙) 道産子としてはちょっと哀しい変更点…！
・しかも冬の話なのに、逆に映画では夏設定だった★ まぁ…さわやかテイストなら…夏だべね…冬が良かった(何)。
・リョウを助けに向かうシンヤと、死ぬ運命のシンヤを助けようと必死に嘘をつくリョウ。クライマックスのこのシーンの流れは原作で知っていたものの、いや知っていたからこそか、思わず泣いてしまいました。
・総評。ストーリー・設定は見る人をえり好みする部分があるように感じました。味である微妙なニュアンスも「だから何よ？」と言われてしまいそうですが、そこかしこに宿る切なさを感じて欲しい。個人的にはとても好きな作品なので、見てよかったと思っています。出来れば是非原作も読んでみてください(笑)。
ところで今日、初めてプレステ２でゲームしました(ネットカフェで)。薄！しかし使い方最初わかんなかったとか抜群にひみちゅ。
