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No.45 12月19日(日)靴が片一方、もどってきましたー。 |
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NAME:まり |
朝7時に靴を落としたほうの駅の駅員さんから電話がかかってきて、
「靴、ありましたよ」って。
線路に降りて、溝の中から水びたしになっている私のパンプスを片方、拾いあげてくださったそうです。
感謝です。
さっそく、取りに行ってきました。
最寄の駅のほうの改札を通るときに、
「落し物を取りに行くのではいっていいですか」
と言ってはいろうとしたら、
昨晩の駅員さんとは違う、なんか、怖ーい顔した人で、(作家の三谷幸喜に似た顔の人で、)緊張した面持ちで、
「ダメです!切符買ってください!」
なあんて、言うのよ。
駅長事務室に靴取りに行くだけなのに・・・。
改札出るわけでもないのに・・・。
でも、怖い顔してる人だから、
「終電にならないと拾ってもらえなかったのだから・・・」
とかっていろいろ説明するのも嫌な気分だったので
切符を買ってはいりました。
で、落とした駅の駅長事務室で靴を受け取ってきて、
最寄の駅の駅長事務室にも、御礼の挨拶をして、
改札出るとき、ちらっとみたら、まだ、その三谷幸喜のような怖い顔した駅員さんだったのね。
なーんか、嫌だなーと思いながらも、
満面の笑みを浮かべて、靴をわざと見せながら、
「靴、線路に落ちたの、拾っていただけたんですよ〜ありがとうございますウ〜!皆さんに、よろしくお伝えくださいー!」
って嬉しそうに大きい声で言ったら、
その怖い顔の人、さすがに、私の嬉しそうな表情に押されたのか、私のでかい声に圧倒されたのか、
怖い顔の仮面を一瞬はずして、急に笑顔になって、
「・・・は、はい・・・」
と、ビクビクッとしていました。
もち、「切符は?」なんて言ってきませんでした。
本当は、皆、いい人なんだよね。
皆、優しい人なんだよね。
でも、男の人は、常に社会の中で厳しくあれ!って強要されて生きているから、
自然に無表情の怖い仮面をかぶらざるを得なくなってしまって、
ちょっとやそっとのことでは、融通がきかなくなっちゃうことって、あーるのよねー。
行きの電車では、その人の意地悪な仮面のせいで、すっごい気分悪かったけど、
帰ってきて、駅を出るときは、その人の仮面の下の笑顔がみれたので、
なんだか、ほっとしました。
一期一会。
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