横浜の星川小児クリニックの院長の山本です。 まず最初に、行列はできないけれど、ヒブワクチンが打てる病院に登録することを昨年できなかったことをお詫びします。 私は、ワクチン不足になることは予想していたのと、当院の予約数がかなりの数になることがわかっていたので、申し訳ないのですが、できませんでした。 昨年末、当院ではクリニックの中ではワクチン不足もあり、あまり積極的にはヒブワクチンの話をしないようにしてきました。(全く不本意ですが) それでも、12月の予約開始までに200名、現在までに500名がワクチン確保の登録をされています。 予約は、窓口ではなく、 http://www9.ocn.ne.jp/~hskw/hib.html からしていただくようになっていて、受付の方の窓口業務が増えないようにしています。 現在は、http://www9.ocn.ne. jp/~hskw/hib-no.html を参照していただく形で、待っていただいていますが、約200名が待っています。 ただ、この不公平きわまりない制限があることも予約をする段階で周知しています。 多くのワクチンに熱心な医療機関が予約を停止したという話を聞きますので、当院のようなクリニックが予約を続けていることが、もしかしたら「悪いこと」のようにとられてしまうのではないかと心配ですが、それだけ需要があることを訴えるには、毎日FAXをすることも仕方ないと思っています。 この大量の積み残しをメーカーは今後どうされるのか、わかりませんが、徐々に患者さん側の不公平感も増大し、大きな力になると思います。 しかし、クレームをつけることが目的ではありません。 また、当院の患者さんだけ良ければいいとも思っていません。 多くの方にヒブワクチンを提供し、公費負担が実現するようにと願っています。 しかし、今のところ、このような不公平(といって差し支えない)なルールが小児科を専門とする医療機関ばかりでなく、そこに通院する患者さんを苦しめていることは明らかな事実です。 少なくとも個人単位の確保予約にするべきでしょう。 転勤シーズンをひかえ、複数の医療機関への二重予約も多くなるのも当然で、現在の制度は崩壊していることは自明だと思います。 何とか制度を変えていただけなくてはどうしようもありません。
2009年03月07日 (土) 23時00分
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