アーシェとガイとアーシェスと。ガイアシュ(のつもり)ですよ!
[135]arshe
[ Mail ] [ HOME ]
2008年01月18日 (金) 14時40分
つま先立ちで、ぐっと伸びをする猫のように、アーシェはガイの上着を掴んだ。 なんだ、とガイが声を発する間もなく、それは触れて。そうしてまた、把握する間もなく離れていった。風に木々がざわめいて、その枝葉が分かれるのと同じく、アーシェも軽い足取りでガイから離れていった。 え、とガイは未だ目を見張っていた。感触を齎せられた自分の唇に触れて、未だ重い頭で考える。何がどうなって、何をされたのか。 確か、話しかけたのは彼からだが、一端話が途切れると、結構な間は沈黙が落ちて、それを察したのか、アーシェに好悪を聞かれた。2年前も判別がつかなかった感情はそう割り切れるものではなく、好いているのか嫌っているのか判断できなくて、ただ憎んでいないのは確かで、と口に出して黙り込めば、アーシェは自分は好きだと告げた。 ――待て、もしかしてそういう意味で聞いたのか?? まさか、しかしそんな兆候どこにもなかったじゃないか、とガイがぐるぐると導き出しそうになった結論を認めたくなくて、でも他に何があると反問する。それを見かねたのか、あきれた様な声がガイに近寄ってきた。 「誤解しないように口出しするけど、今のは伯爵サマの立ち位置が悪い」 ガイをここまで案内してきた、アーシェスの声だ。なんとかアーシェと踏ん切りをつけたくて、でもどうすればいいのか、どう切り出せばいいのかわからなくて、アーシェの前でいろいろを考えを巡らすうちに、彼の存在はガイの頭から消えていた。 アーシェスはあまりガイを好かない。それは彼が貴族だからであり、気概には因らないと言っていたことがあるが、本当にそうかはガイにはわからない。 2年前、アーシェスは最終的に離反し、大分前からアッシュに情報を流していたとはいえ、ルーク達はエルドランドで彼の裏切りを目の当たりにするまで、彼とは基本的に敵対していた。実際に目にするまで、彼はルーク達にその雰囲気さえ見せなかった。金で動いているようだった彼に、こちらにつくよう提案すれば、彼は悪態をついて拒否した。会うたび、戦闘中でもふざけた口調だった彼が、厳しく否、と答えた。アーシェの件で、アーシェスはルーク達に協力し行動も共にしたが、その真意は彼らと同じではなかった。ところが、アーシェに対する言葉から彼の真意はその時も、2年前と変わらないらしい。 それに関係するのかもしれない、アーシェスはガイが尋ねてきた時、気乗りしない様子だった。そこをガイが無理に押し切る形で、アーシェスが妥協したのだ。アーシェとガイを少し離れたところで見ていた彼は、アーシェが立ち去るとガイに近寄ってきた。とりあえず邪魔はしない、という言通りに。 「…上」 だが、自分が悪いと言われてもガイには訳がわからない。それを察して、アーシェスが補足に入る。ガイが言われた通り上を見ると彼は続けた。 「ヤドリギだよ、その下にいる奴に話しかけられたら、キスしなきゃいけないんだ」 ガイがヤドリギに気づいていなかったことはアーシェスにも見て取れた。ガイが知るヤドリギの言い伝えはそれとは違うものだったことも承知していたので、それゆえの動揺も一蹴する。 「話しかけられたら、だぞ。俺は話しかけたの」 それでも、アーシェがキスしてもいいくらいにはガイに好意を持っていることをアーシェスは口には出さなかった。大体、そこを移動しようと提案したアーシェを呼び止めて、そこで話始めたのはガイである。
うーん、
[136]arshe
[ Mail ] [ HOME ]
2008年01月21日 (月) 10時33分
続きそうだけど、この話はここで終わりなんですよね! てへ!つーか続きとか思いつかないっていうか、こんなギリギリまでパソコンに触ってる私!さっさと英語の教室に行かんと!
でも最後に一言! 王様萌!アッシュダイスキ!マリ闇推奨中!
|
|
|
|