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徒然日記

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[97]jessica [ Mail ] [ HOME ] 2005年10月22日 (土) 14時03分
 天使だと思った。こんなに綺麗な人を、見たことがなかったから。



【アリスブルーの伝説】



 くだらない、と思った。
 アカデミーを今までにない実力で卒業から、だとかなんとかいって騒ぎたてる世間とか。

 10年が経っている。あの日、天使を見た日から、もう10年だ。ずいぶんと探し回ったのに、噂を聞くことさえもしない。


 父さんが死んだ。敬愛していた父さん、俺の世界の全てだった父さんが死んでしまった。母さんと一緒に。
 おれは、悲しくてたまらないのに、同時に、母さんが一緒でよかったと思っていた。これなら、父さんも向こうで寂しくないだろうし、ひとりにされた母さんが寂しくなることもない。きっとふたりは向こうでもいつもみたいに仲良く幸せに暮らしてるんだ。
 そう思った。自分が除け者にされた気もした。

 当時、若干8歳の俺が、王族に匹敵するほどの権力を持つ公爵家の当主になるとなって、一門は大騒ぎした。やつらは俺を普通の子供と思っていたんだから、仕方ないとは思う。
 一門の反対を押し切ったのは、父さんの親友にして、この世界の王だった。王直々のこととあって、一門はしぶしぶながらも黙って引き下がったのだ。
 認証式のために、王宮に呼ばれた。始まるまで、好きに見回ってもいい、と王が言ったので、俺はその言葉に甘えることにした。
 長い長い廊下を歩いて、王宮の奥へ。そのうち、光の差し込む中庭についた。誰かが中央の噴水の縁に腰掛けていた。

 そこで天使を見たのだ。それが天使だったのだ。
 今もまだ、影さえ掴めぬ、至高の存在。





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