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徒然日記

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じゃれあう夜
[114]james [ Mail ] [ HOME ] 2007年05月11日 (金) 23時58分
▼じゃれあう夜
(ティキラビ/あ、ラビは別に神田のこと好きじゃないです)
「かわいいね、」
 確かにあんた美形だよ、かっこいいよ。でも、俺も一応男の子なんだけど。
「あ、そう。どうも」
「ひどい、信じてないな」
 ふてくされたようなちらりと見せる幼い表情が男をより魅力的に見せる。きりりと通った目筋が、仏頂面だが美人の親友に少し似ていると思う。
「本当にラビは可愛いよ。」
 蠱惑的な毒を含んだ笑みに、世の中の一般の女性は夢中になるのだろう。確信犯なのだ、この男は。でも、
――残念ながら俺は男の子なんさ、
 そんな俺に気づいていないのだろう、(この男は確信犯だが、そのくせどこか抜けているのだ、)男は俺の髪を撫でたかと思えば、そのまま形の良い唇で触れる。
「髪を下すと女みたいだ」
 任務途中の宿泊で、ここは俺の部屋だ。リラックスしてるときにこの男がやってきた。そう、バンダナを下してリラックスしているときに。
「あんた、何」
 俺にしては珍しい表情で言い返したら、相手もそう思ったのだろうか、驚いたような表情で。
「え、なんで怒ってんの」
 口説いていた、口説き文句だったつもりなのに、相手の機嫌が下がっているとは、とかそういう感じなのだろう、この男にしたら。でも俺は別に怒ってなんかないし。
「他の女と同じが嫌?」
「何言ってんの、意味わかんね」
 発言の意味がわからない、謎だ、したり顔の男がかなり頭にくる。さっきまで本当に怒ってなんかいなかったのに、もやもやしてただけなのに。
――あれ、それって…
 きっと、音がしたに違いない。そんな勢いで俺は赤くなったに違いない。慌てて首にかけてあるバンダナを引き上げて顔を覆う。俺は、髪が赤いからか、普段肌と髪の境目がはっきりしていて、だから、赤くなるとすぐにわかるんだ。
「ほら、やっぱり可愛い」
 クツクツ、と喉奥で笑う声が隣で聞こえる。俺の髪を撫でたかと思えば、そのまま赤くなった耳を冷たい指で触れてきて。その指に、もう手袋の感触はなかった。





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