【広告】楽天市場から大感謝祭を開催中26日1時59分まで

徒然日記

何か記念に書いてください!

ホームページへ戻る

名前
MAIL  
URL 
件名  
内容  
アイコン  
/アイコンURL
/
文字の色  
削除キー COOKIE


夜露のまなざし
[142]arshe [ Mail ] [ HOME ] 2008年03月31日 (月) 13時35分
「泣くの?」
「…泣かない」
「泣いてよ、ルーク」

「僕のために、泣いて」

ぼくはずるい。
あんな言い方をすればイオンが自分のために泣いてくれって言うことがわかってた。
イオンがぼくが苦しくないようにそう言ってくれるとわかっててあんな言い方をしたんだ。
弱くてずるくて卑怯だから、イオンさえも利用したんだ。


イオアシュ?
[143]arshe [ Mail ] [ HOME ] 2008年03月31日 (月) 13時40分
一人称が「ぼく」なアッシュもえだった頃に書いた。
お坊ちゃんなんだから一人称は「ぼく」に決まってるよ!
17歳って設定だけど、本編中だってまだ16歳なんだから、泣いたっていいのに、アッシュは泣かないから。
泣かない強さを持ってるからこそ、泣けるということは大事!
アッシュが寒くない場所はイオンの隣だけだったんだよって話。
同じものは見れないけれど、後ろから支え合うことはできる二人だったと思う。



まさかの
[141]Arshes [ Mail ] [ HOME ] 2008年03月19日 (水) 19時16分
タイムスリップネタですか!
GXに相棒が出るという噂だったので試しに録画してみたんですが!本当に出てきたよ、相棒(艶)!
GXあんまり観たことないのでイミフww十代の後ろにいる女の人誰デスカ。名前と顔が一致しない人がいると思えば名前も顔も一致しない人がいますよ!何しろ始めて観る人ばかりだからね!
個人的にはGXキャラでは万丈目が好きです。「まんじょうめ」じゃなくて「ばんじょうめ」だと思ってました!

そんで遊戯VS十代でデュエルするんだけどさー!相棒が思わせぶりなこと言うからてっきり王様とデュエルするのかと思った。次回予告見てたら来週王様出てくるっぽいけどね、これは来週見ないと!

明日香と万丈目がくっつけばいいと思うよ!カイバーマンはないと思うよwww
GXはニコニコで一、十、百、千、万丈目サンダー!と相棒のデッキが展示されるってのとカイバーマンと社長出演のちょこっとだけwwあと王様の嫁が文化祭のコスプレデュエルに参加したところかな!
でもあの回は納得いかなかったぜ、ガールがちみっこいやつに…えーっと、ほらあれ、改心した骨塚だよ(違うよ!確か丸藤翔とかいうやつ、カイザーとかいうのの弟)、そいつの頬にキスしたのは許せねーよ!脚本考えたやつ、ちょっと顔貸せ!!

かっぺいさんが声やってる人、背景が透けて見えるンですけど!

相棒はクリボー語検定やっぱりすごい。
うーん、それにしても、遊戯と十代は絶対戦わないって高橋先生は言ってたのになー、文庫版の後書きで。



アッシュとアーシェとルークたちと。前の続き。
[138]arshe [ Mail ] [ HOME ] 2008年01月24日 (木) 15時11分
「来るなといっただろう…」
 冷たさを感じさせる口調で遊んでいるように無邪気で残酷な言葉ばかり吐いていたアーシェの唇から、声こそ違うものの、ルーク達がよく知る口調が現れた。そして彼らの知る彼は、そちらの方がしっくりきた。
 こちらに攻撃を仕掛けようとしていたのに、動きを自ら止めたアーシェは、床に膝をついてしまった。彼らにしては有り得ないことだが、終始それを見守っていた。単に膝をつく前にアーシェが死んでいるはずのアッシュを振り返ったからである。そして、再び顔を上げたアーシェがつむいだ言葉で彼がアッシュだとわかったが、フリをしているとも考えられないわけではない。一行は用心深く近付かず、祈るような気持ちで彼の出方を待った。長い静寂は再び、少年の声に乱される。
「……早く逃げろ、そう長くは持たない」
 静かに告げ追求を拒否するかのように後ろを向いた彼に、一行は沈黙したが、やがてそれを破ったのはジェイドだった。
「どうするつもりなんです?」
 問掛けにも、彼は振り向かなかった。そのまま、二年前の大地変動のためか、漏れるように降り注ぐ光を仰ぐ。
「内側からやらないと意味がない…」
 淀みない調子で囁くように少年は応えた。目線は変わらず、その眩しさに目を細める。柔らかなその光も、彼には突き刺さるように痛く感じられた。確かに日向にいるのに、とても暖かいとは思えなかった。
 見せたくないものとはこれだろうか。そんなもの、自分でさえ直視できたことはなかった。ふたり離れてもずっと同じものを見てきたのに、今更。
――本当に、今更だな…
 静かに彼は自嘲した。何もかも、自分は遅すぎる。二年前、いやそれよりももっと前から。後悔しないように生きようと決めたのに、できなかった。もう何も諦めないと決めていたから、そんなことはできないとわかっていたのだ。
「巻き込まれたくなきゃ逃げな」
 吐き捨てるように言うとアッシュは意識を内側に集中するために力を増幅させる。これまでは外側からのアプローチしかできなかったが、相手の躰に入れば、内側からダイレクトに接触できた。
――思った通りだ。
 そう、ここまではアッシュの予定通りだった。再構築中に構築途中の意識だけを剥離させて、対象の意識の中に入り込むなど、いくら同一の存在であったとはいえ、並大抵のことではない。同調というよりも、侵略でなのだ。もしアーシェに拒否されていれば、アッシュは自分の躰に漂着することさえできなかっただろう。しかし、アーシェはアッシュを受け入れたが、閉じる前の意識ではそうとう不本意であるようだったので、早めに済まさなければならない。
 ルークたちの反応も気にする時間のないくらいに、そう余裕のある状況ではなかった。
 このままでは済まさないと、強くじゅそのように念じていた割には、アーシェは静かなことにアッシュは嫌な予感がした。そしてそれは当たりだと確信できた。
 すらりとアーシェの扱う細身の白羽を抜いた。それを惜しむことなく白亜の美しい床につき立てる。刃こぼれすることない刀身は、一層怜悧な光を放ち始めた。
――これで、もう…
 ふ、とアッシュは瞼を閉じた。それが油断だということはわかっていたけれど、見たくないものが彼にもあった。これがどれほどの衝撃を伴うことなのか、世界にどんな影響を及ぼすか、そんなことが一瞬どうでもいいと思えたくらいには。
 この光もきっと痛い。

「自殺する気?」

 違和感を感じていたはずだ。丁度、アーシェが先程感じていたような。

 想いを共有することはなくとも、アーシェはアッシュの経験を共有するのだから、どうやって、など意味のない疑問だった。アッシュの意識を支配したのは、もっと違う理由によるもの。
 アーシェがどうしてそれだけ拒むのか、悲しいことにわからなかったのだ。アッシュに、アーシェが見せたくないものがわからないように。



闇もえす。
[137]arshe [ Mail ] [ HOME ] 2008年01月24日 (木) 15時07分
こだいもえす。まおうかっこよす。やみはかっこよいです、かわゆいです。(病気)

いちお、海闇が本命でバク闇贔屓でマリ闇推し。
え、表闇と城闇はデフォルメでしょ?
(ちょ、おま、海闇は?!)
(あー、原作で海馬が嫁嫁うるさいからぁーブラコンやし)
そういえばモクバ好きだなーモクバ。モクバ。(何回言うねん!)

だめだ、ぜんぜんやる気がでない。なんだっていうんだ。だめだーもえると勉強ができない。しかも昨日寝すぎだ。夕方六時から朝六時って、おまww12時間wwwとりあえずアニメのW遊戯の身長差自重してくださいwwww

闇はどこか抜けてる。
でも古代妄想やばいなー父王が死んで即位した少年王!王家遠縁の義母は少年王と結婚して王の血を濃くしたいんですよ!でも少年王は父王と神々の祭壇で誓った義母をそういう意味で見たくないってわけで拒否してるんだけど、実は少年王の母親は王家の血筋じゃないから、周りからも2人の結婚が望まれてるんです。東屋で昼寝とかしてたら王は必ず義母に襲われるのだ!個人的に王はかなり早くに経験済みかなーっと。え、どうでもいい?よくないよ、王は神だからね、テクとかすごいわけだよ、仕込まれるわけだよ(黙れよ)女の子口説きまくりなのだよ、でも王は天然です。(言ってること矛盾してるぞー)
個人的に記憶喪失前と後じゃ別人だぜーってわけでアテムはすげー鬼畜とかでもいい。だって残虐な王こそ立派な王だった古代だしー、でも賢王でいてほしいなー(だから矛盾!!自重しろ!)
BM師弟は王命だよ、闇第一だよ、たとえ闇が相棒第一でもこれだけは譲れないな!


ひたすら続く古代妄想(勉強しろ)
[139]arshe [ Mail ] [ HOME ] 2008年01月24日 (木) 18時06分
ピラミッドは最近の研究にしたがって、奴隷の行使というよりは、農閑期の農民救済策、失業者救済策ってことで。当たり前だろ、アテムはやさしいのだ!(何か言ってる)
太陽の祭壇で父王から自分の誕生名を聞くのですよ(また始まったよ…)そして王家の石を継承…
あれ?そんなのない?っていうか、流れから言って継承するの千年錘だよね〜(ですよね〜)
義母は父王に隠れてアテムのことを「わが君」って呼ぶのだ!(そろそろとまっとけー)
たぶん義母は神官だな!王家の女性だし。
んで、下エジプトと上エジプトで王派と義母派に分れるわけです。王が経験した は じ め て の反乱vやべーモエスww
そして義母から結婚しろーみたいな最後通牒がっ!(どんなストーカーだよ)
「あなたは父上と太陽の神殿で誓い合ったお方、私の気持ちは変わりません。あなたを妻とすることはできない!義理の母子とはいえ、私は貴方を実の母とも思っております。お願いです、私を真実、ホルス神にしないでください、私は貴方を討ちたくないのです!」
ってかーーー!!(黙れ)
ホルスは一度、イシスが父の敵であるセトに情けをかけたことで実母であるイシスを殺しちゃうんですよねー
だからホルスは母殺しの神でもあるわけです。
ちなみにセトはとにかく強くて、その強さはファラオの強さだとか…モエス!

王宮での暮らしを想像するのも楽しい…
義母の前では絶対に政務の話をしないアテム!(注意ー!妄想始まりマース(ペガサス的な意味で)
「貴方はいつもわたくしをないがしろにする…」
「義母上(ははうえ)、お許しください、このような俗世のこと、神殿の巫女たる貴女のお耳に入れる話ではありません」
「そのような他人のように…アテム、わたくしのことは」
「わかっております、母亡き私に、義母となられたとはいえ、貴女は実の子ではない私に、本当によくしてくださった。まるで実の子のように、むずがればあやし、午睡に付き合い、私が迷えばいつも道を示してくださった。いつも私を心配してくださる貴女をどうして忘れられましょう。私は一日も早く貴女に心配をおかけしないようになりたいのです」
「アテム、わたくしとて、貴方の心配ばかりをしてはいませんよ。貴方は頼もしくなられた。だからこそわたくしは…」
「お慕いしています、義母上、貴方を実の母のように」
「アテム…」
「さあ、このように風の通る場所では、御身によくございません。奥宮までお送りいたしましょう」
とかな!やべーモエス!側近はハラハラしながら見てるわけです。

個人的には盗賊王と王ってすごいモエなんだけどなー
バク王万歳!

転生ネタとしては既に過去に帰る15年前には転生してたとかナシですか!自分的にはアリです!
もちろん、エジプト人としてーーー!!(褐色モエ)
8年前、表遊戯がパズルを手に取った日に思い出すわけです。みんなに沸いたかったけど、みんなまだ知らないだろうし、自分が相棒と一緒にいたときも、今の自分には会ったことがなかったぜーみたいな感じで、会いに行かないアテム!もえ!
逆行ですね、ある種の。自分が関わって未来が変わるのは嫌なので黙ってるんですが、未来に何が起こるかも知ってていろいろ心配とかもしてる感じ。
ある日突然、我慢できなくなって、校門の前で待ってて、「よ!」とか言ったりして再会とかだったらかわいいなぁ。
もちろん、英語ぺらぺらです。王だから!語学には強い!エジプトだから理系も得意!でもゲーム好き!やたら理詰めのゲームしたらすごいなーでも、デスティニードローです。運命がアテムを勝たせるのだ!
むろん、15歳です。(あ、そう)



アーシェとガイとアーシェスと。ガイアシュ(のつもり)ですよ!
[135]arshe [ Mail ] [ HOME ] 2008年01月18日 (金) 14時40分
 つま先立ちで、ぐっと伸びをする猫のように、アーシェはガイの上着を掴んだ。
 なんだ、とガイが声を発する間もなく、それは触れて。そうしてまた、把握する間もなく離れていった。風に木々がざわめいて、その枝葉が分かれるのと同じく、アーシェも軽い足取りでガイから離れていった。
 え、とガイは未だ目を見張っていた。感触を齎せられた自分の唇に触れて、未だ重い頭で考える。何がどうなって、何をされたのか。
 確か、話しかけたのは彼からだが、一端話が途切れると、結構な間は沈黙が落ちて、それを察したのか、アーシェに好悪を聞かれた。2年前も判別がつかなかった感情はそう割り切れるものではなく、好いているのか嫌っているのか判断できなくて、ただ憎んでいないのは確かで、と口に出して黙り込めば、アーシェは自分は好きだと告げた。
――待て、もしかしてそういう意味で聞いたのか??
 まさか、しかしそんな兆候どこにもなかったじゃないか、とガイがぐるぐると導き出しそうになった結論を認めたくなくて、でも他に何があると反問する。それを見かねたのか、あきれた様な声がガイに近寄ってきた。
「誤解しないように口出しするけど、今のは伯爵サマの立ち位置が悪い」
 ガイをここまで案内してきた、アーシェスの声だ。なんとかアーシェと踏ん切りをつけたくて、でもどうすればいいのか、どう切り出せばいいのかわからなくて、アーシェの前でいろいろを考えを巡らすうちに、彼の存在はガイの頭から消えていた。
 アーシェスはあまりガイを好かない。それは彼が貴族だからであり、気概には因らないと言っていたことがあるが、本当にそうかはガイにはわからない。
 2年前、アーシェスは最終的に離反し、大分前からアッシュに情報を流していたとはいえ、ルーク達はエルドランドで彼の裏切りを目の当たりにするまで、彼とは基本的に敵対していた。実際に目にするまで、彼はルーク達にその雰囲気さえ見せなかった。金で動いているようだった彼に、こちらにつくよう提案すれば、彼は悪態をついて拒否した。会うたび、戦闘中でもふざけた口調だった彼が、厳しく否、と答えた。アーシェの件で、アーシェスはルーク達に協力し行動も共にしたが、その真意は彼らと同じではなかった。ところが、アーシェに対する言葉から彼の真意はその時も、2年前と変わらないらしい。
 それに関係するのかもしれない、アーシェスはガイが尋ねてきた時、気乗りしない様子だった。そこをガイが無理に押し切る形で、アーシェスが妥協したのだ。アーシェとガイを少し離れたところで見ていた彼は、アーシェが立ち去るとガイに近寄ってきた。とりあえず邪魔はしない、という言通りに。
「…上」
 だが、自分が悪いと言われてもガイには訳がわからない。それを察して、アーシェスが補足に入る。ガイが言われた通り上を見ると彼は続けた。
「ヤドリギだよ、その下にいる奴に話しかけられたら、キスしなきゃいけないんだ」
 ガイがヤドリギに気づいていなかったことはアーシェスにも見て取れた。ガイが知るヤドリギの言い伝えはそれとは違うものだったことも承知していたので、それゆえの動揺も一蹴する。
「話しかけられたら、だぞ。俺は話しかけたの」
 それでも、アーシェがキスしてもいいくらいにはガイに好意を持っていることをアーシェスは口には出さなかった。大体、そこを移動しようと提案したアーシェを呼び止めて、そこで話始めたのはガイである。


うーん、
[136]arshe [ Mail ] [ HOME ] 2008年01月21日 (月) 10時33分
続きそうだけど、この話はここで終わりなんですよね!
てへ!つーか続きとか思いつかないっていうか、こんなギリギリまでパソコンに触ってる私!さっさと英語の教室に行かんと!

でも最後に一言!
王様萌!アッシュダイスキ!マリ闇推奨中!



アーシェとアッシュとルークたちと。
[134]arshe [ Mail ] [ HOME ] 2008年01月16日 (水) 12時17分
(躰が、動かない…)
 ぴたりと、アーシェは動きを止めた。今まさに本気でルークたちに攻撃しようとしたその時に、である。しかし、それは彼の意志ではなく、何か別のものにアーシェの躰の命令系統が支配されていたからだ。
――何故、
 本来なら、アーシェには見当もつかないはずのことであったのに、彼は直感で理解していた。ずっと、違和感を感じていたのだ。もう一人の自分、アッシュの再構築が始まってから随分と時間が経っていることに気付いていた。
 振り返って見ると、黄金の第七音素の光が変わらずアッシュの躰を包み込んでいる。いくら待っても、目覚める様子もなく、彼は横たわり続けるだけだ。
 アーシェにわからなかったのは、どうやって、ということだった。記憶を共有するふたりだったが、アーシェはアッシュの構築中のものは共有しない。だが、様子をうかがった途端に、アーシェはその方法を悟った。
――やってくれる…
 アーシェの能力は、確かにアッシュによって左右されている。だが、アッシュはアーシェの意識に干渉することはできない。相手の意識に干渉するのはアーシェの方であり、ましてや、そのアーシェであっても、アッシュを操ることはできないのだから、アッシュがアーシェを操ることなど到底出来やしないのだ。
 外部から、など絶対に。
 がくりと、アーシェの躰がくずおれた。自分の中に確かに別個の存在をアーシェは感じていた。それは元々はアーシェと同じものであったので、嫌悪などあろうはずもなかったが、やはり違和感があった。
 離れている時間が長すぎて、もうひとつには戻れないとちゃんとわかっているのに、こんな、わざわざ、思い知らせるような。
 アッシュにそんなつもりはないとわかってはいても、アーシェは悲しかった。自分が望まないことばかりするアッシュが嫌だった。拒絶などしたくないのに、ともすれば受け入れることもできないと感じてしまうほど、アーシェはかなしかった。どうしてわかってくれないのか、わかっているはずなのに、どうして邪魔ばかりするのか、わからなくて、憎らしかった。
「くっ…、そ……僕、の中に…入りやがった……、な」
 そして何より、アーシェはアッシュに見られたくないものがあった。さらに、アッシュの中にはアーシェが見たくないものばかりある。思考が無理矢理閉じられるのを感じながら、このままでは済まさないと、強く強く念じていた。



アーシェスが見ていた!
[133]arshe [ Mail ] [ HOME ] 2008年01月07日 (月) 11時21分
「お兄ちゃん、」
 おお、既視感。
 あの時と同じ路地裏、彼女と同じ年頃の少女、そういえば容姿もどこか似ている。いや、顔は見えないが、後姿でアーシェスはそう判断した。時刻はあの時と違って寒風吹き荒ぶ夜、自分の立ち位置も違うが、呼び止める言葉はに通っている。だが、あの時の少女の言葉もそれだったら、どんなによかったかとか、アッシュは思っているんだろうな、とアーシェスは苦笑した。
 しかし、風に乗ってアーシェスまで届いた声(実際にはアーシェスの常人離れした聴覚のために聞こえただけだ)は、緊張した怯えを含んでいるように思えた。

 ケセドニアの夜は冷える。砂漠地帯なので当たり前なのだが、幼い頃から任務でキムラスカ・マルクト両国のありとあらゆる町の外周(フリンジ)に潜入し、順応してきたアーシェスにはその厳しさは身にしみている。おまけに季節は冬だった。灼熱の砂漠地帯に入るケセドニアでは関係ないとはわかてはいたが、晩秋というだけで、他の季節よりも空気も風も冷たく感じると、アーシェスは思っている。
 裏路地に入る前に、マーケットで姿を見られたために、今影に身を隠して伺っている紅と似た朱の一行にずっとつけられている。彼らはそろって腕は立つし、3人は軍属である。しかし、アーシェスのように偵察や密偵、暗殺を専門にする者ではないためか、はたまた内2人は王族の天然モノのためか、気配がわかりやすかった。別についてくるなら言えばいいのに、と思いつつ目指す先が見られて困るところではないので、アーシェスは気にしないように努めていたのだが。
 見慣れた紅の気配が、まさに足を踏み入れようとした少路にあったのだ。
 それだけなら、アーシェスは気にせず声をかけただろう。既視感が襲ったのだ、それがアーシェスをとどまらせ、身を隠させた。

 アーシェスにとって、あの時のことは間違いではない。むしろ、アッシュのことを思ってしたことだった。しかし、残酷なことを強制したのは事実であるし、きっと、アッシュの中の何かを壊すような行為だったということは充分に理解していた。それをアッシュがちゃんと理解していることも知っている。
 だからこそ、心苦しかった。

 少女の呼びかけに応えてか、アッシュが少女に振り返った。ヴァンに離反してからずっと、それまで以上に周りを警戒している彼にしては、ぎこちない動作で。おそらく彼も、いや、彼の方が、強烈な既視感に襲われているからだろう。今まさに、あの時の情景を重ねながら、自分の外套の裾を縋るように掴んだ少女を見ているに違いない。
 だが、アーシェスはアッシュが過去に囚われて、目先のものを見ないということはないとわかっていた。確かに、少女をみるまでは、アッシュの眼にはあの時の少女が蘇っていただろう。振り向けば、そこに彼女がいるような気さえしていただろう。しかし、彼女を少女に重ねることはない。少女に彼女を重ねて見るような、そんな奴ではない。きちんと、今、目の前にいる少女を認識する、アッシュはそういう几帳面なところがある。アーシェスの知る限り、彼がそれをできていないのは、彼のレプリカに対してだけであった。
 しかし、アッシュが眉を顰めたことに驚いてしまった。アーシェス以上に、彼を呼び止めた少女がびくりと体を震わせる。アッシュにそのつもりはないのだろうが、彼は普段でも不機嫌に見えるのだ。
 アッシュはレプリカに対して差別意識を持っていない。自分に厳しいから、レプリカルークに対してきつくあたってしまうだけだ。事実、レプリカイオンに対しても、アッシュの態度は他のものに対するそれと変わらなかった。同様に、外周に対する偏見もない。それはアーシェスが外周にいたと知ったときのアッシュの反応を見れば明らかだった。およそ貴族、しかも王族の血をひくとは思えない反応だと、アーシェスは少し嬉しかった覚えがある。
 ならば、何故か。表情から嫌悪は読み取れないので、アーシェスはさらにわからなくなった。
 もしかして、何か自己嫌悪にでも結びつけてしまったのだろうか。こんな、彼の所為ではないことで、また。アッシュは変なところで潔癖だ(アッシュのそういうところを、どう言ったらいいのかわからなかったのだが、ヴァンがそう評していたので、アーシェスはその表現を使うことにしている)。諜報員として人間観察が仕事でもあるアーシェスにも、アッシュは時々わかりにくい。

「…買って、……」
 風に乗って聞こえてくる、直接的な物言いに、アーシェスはつい先ほど小耳に挟んだことを思い出した。
 このあたりの外周のストリートチルドレンで、今日始めて商売をする子がいるらしいと聞いていた。おそらく、あの少女がそうなのだろう。予断だが、そういう情報をきいた場合、多分客に声もかけられないだろうから見かけたら買ってやる、という暗黙の了解が外周にはある。特にアーシェスはそういう意味でよく教えられるほうだ。
 年齢を気にしないことが外周で周知の事実として知られていることを、どうしたものかとアーシェスは気にはかけているが、直す気はさらさらなかった。彼は綺麗なものも、可愛いものも好きだったし、それこそ外見の美醜を気にしないところがある。あまねくオールドランドのほとんどの町に、外周以外の諜報ラインを持っているし、2・3人は付き合ったことのある女がいた。そのどの女性も、アーシェスは同じくらい好きだった。彼の名誉のために付け加えておくと、同時に複数と付き合ったことはない。大概、アーシェスの仕事のこともあって、長続きしないことがほとんどで、今ではみんな良い友達として付き合っている。
 あの子もあの子も、良い子だったとアーシェスは意図せず思い出していた。同じくらい好きになって付き合ったけれど、それ以上に好きになれた子はいない。『あなたが本当に好きなのは私じゃないわね』とは、聞きなれた言葉だ。何故だろう、みんな本当に好きだったのに、同じくらいに。

 アーシェスがどうでもいいことに思考をめぐらせている間に、アッシュは少女と視界の高さを合わせるように振り向いてしゃがみこんでいた。まるで物色するように、アッシュが少女を凝視していることに気づいたアーシェスは思わすため息をついた。
――それじゃ、余計怯えるって…
 アッシュは態度こそ不遜で横柄だが、根が優しすぎる。自制と自律で自分を縛っているくせに、他人には寛容で全てを許せる人間だ。だが、不器用で、それをそとに示すことができない。故に、よく誤解されてしまうのだ。
 アーシェスがそろそろ声をかけるべきかと一歩を踏み出そうとしたとき、アッシュが少女の額に口付けた。

 アッシュが外周を使って情報収集を行っていたことは知っていた。アッシュもアーシェスと同じ特務師団で、いや、アーシェスがアッシュの監視のために特務師団に配属されたのだが、とにかく表向きには活動が公表されない特務師団であるがゆえに、そういう裏の道にも通じているのは大体予想がついた。
 予想がついた、というのは、アーシェスも監視とはいえ、アッシュに四六時中張り付いていたわけでもなければ、いつもアッシュと同じ任務についていたわけでもない。もちろん、アーシェスと同じく、アッシュの監視のために特務師団に配属された者が同じ任務についていた。幼い頃は、それこそアッシュよりも明らかに年上で、世代も変わってしまう彼らがアッシュの監視をしていた場合、子供といえど聡明なアッシュには丸わかりだということで、比較的年の近い、まだ少年だったアーシェスが監視の任についた。そうして、四六時中、任務がないときはアッシュの傍にいたものだ。でもアーシェスはたとえ年が近くても、アッシュは気づいていたと思う。事実、知っている、とアッシュ自身の口からそれらしいことを聞いたこともある。

「大丈夫だ、リリがついている」

 そう、予想をつけてはいたが、彼はもっと違う方法で、外周のものとコンタクトをとったのだと思っていた。まさか、アッシュがリリを知っているとは予想外過ぎて、想像も及んでいなかった。
 実を言うと、アーシェスは情報収集に外周を訪れた時に、偶然アッシュを見かけたこともあった。その時不思議に思ったのは、彼らが到底外周出とは思えないアッシュに割と好意的だったことだ。余所者には警戒心が強いにも関わらず、顔なじみであるかのように(これは少し言いすぎだが)アッシュに対する態度は柔らかいものだった。

 その後、アッシュは少女の両頬にも口付けた。いや、正確には頬を合わせるだけだ。外周では、そうすることで親愛を示したり、励ましたり、果ては約束や別れの合図になったりする、ある種の動作なのだ。
 余談だが、成人した男同士では滅多なことが無い限りしない。
――そういう意味での心配は、いらないよな…
 わかってはいても、アーシェスは少し胸が騒いだ。もし、アッシュが外周に認められたのが、彼の脳裏に一瞬浮かんだことと同じことでだったとしたら…そう考えると、アーシェスは頭を抱えて叫びだしたいくらいだった。

 けれども、彼の視線はアッシュと少女から放れなかった。声をかけようとしていたことにも、いつのまにか、アッシュが少女の掌に忍ばせた硬貨を、少女が握り締めて歩み去る後ろ姿を見ていることにも、その時になってようやく気がついた。自分が、視線の先の赤に告示した赤を含む一行につけられていたことも、そうしてようやく思い出したのだ。

 意識して放そうとしない限り、アーシェスは眼でアッシュを追ってしまう。監視という役目もあったかもしれない、けれど。
 一度見たものは忘れない自分が、網膜に焼き付けるように、なんて、らしくないとアーシェスは自嘲した。
 



夢スキット?2
[132]arshe [ Mail ] [ HOME ] 2008年01月07日 (月) 11時19分
○ガランガラン
An「でも、確に名前長いよね〜」
G「だからってガランガランはないだろう…」
T「多分わざとだと思うけれど」
L「えっ、そうなのか?」
N「まぁ、そうでしたの?」
G「気付いてなかったのか…」
An「王族二人が天然なのはいつものことじゃ〜ん」
L「でも何でわざとだってわかるんだ?」
T「彼は神託の盾の特務師団の偵察部隊に所属しているから」
An「神託の盾の兵の名前どころか、教団員の名前もほとんど覚えてるって聞いたもん」
T「一度顔を見れば忘れないと言われているのよ」
J「まあ、諜報部隊員としては当然のことですが、なかなか難しいことです。そういう意味では彼は理想的ですね」
L「へーすげーなぁ、俺なんて屋敷のメイドの名前も全員覚えれてねーや」
G「ルーク……」

○ガランガラン…
An「でもアーシェスって名前でからかうのはせいぜい2・3回くらいらしいよ?それをあんなにしつこく間違うなんて」
J「何かしたんじゃないですかー、ガイ?」
G「何をする暇があったって言うんだよ、初対面のときにみんな見てたろ?」
An「んー、そうだけどー、知らず知らずのうちに傷付けてることってあるじゃん?」
J「そうそう、もしかしたらガイの何かが生理的に勘に障ったのかもしれませんよー?」
G「生理的にって、旦那、どういう意味だよ」
J「気色悪いと気持悪い、どっちが言われてショックかという話です」
An「やーん、そんなこと言われたらアニスちゃん立ち直れな〜い」
L「よく言う」
An「ルーク、何か言った?」(トクナガ巨大化)
L「うわあぁ…」(ルーク逃げる、アニス追い掛ける、エコー)
N「それにしても、本当に心当たりはありませんの?」
G「だからないって!」
T(ルーク、大丈夫かしら…)

○ガランガラン…?
An「そーだっ!アッシュ〜何でアーシェスがガイのこと嫌ってるか知らな〜い?」
As「アーシェスが…?」
N「ええ、何度も故意に名前を間違えたり…」
As「(思い当たることがあるように)ああ…」
An「何何、何か知ってるの?!」
As「いや、別に嫌っているのではないだろう。あいつは貴族が嫌いだから、気に障るだけじゃないか?」
N「まあ…」
An「でもアッシュも一応元貴族だよねぇ」
As「俺も会ったばかりのの頃は言われたが…、確かにしつこいな…」
An「やっぱりそうだよね〜気になるー!」
As「あいつは…謎だからな…気に入らないということではないらしいが…本人に聞くのが一番いいだろう」

○ガランガラン…!
An「ねーねー!アーシェスって何でそんなにガイの名前間違えるの?」
Ar「え、別に。特にこれといった理由はないよ」
G「故意だということに対する否定はないんだな…」
Ar「あれだけしつこかったら丸分かりでしょ〜まあ、飽きたらやめるからそれまで付き合ってよ!」
G「(溜め息をついて)全く…」
Ar「(呟くように)飽きたら、ね…」



Sign
[131]jessica [ Mail ] [ HOME ] 2008年01月02日 (水) 23時55分
『見て、』

ダディ?どうかしたの?誰かが助けてくれたの?

ああ、誰かがね。

『見て。』


「くそがきはくそがきだよ、あれは確かに導師だったけど、くそがきにはなりえない。そういう意味ではあいつも厄介だったかもね。自分の名前すらもてない、存在理由は代替だ。んでも、俺は同情もしなかったけど。…最後の望みなんて聞くもんじゃねぇな、そのせいで俺はあの導師自身を見なかったのかもしんね。でも、後悔はしてないよ、だってあの導師はなんか気に食わなかった、ってもあのくそがきのが大分気に食わなかったけども!まあ、とにかく、その笑顔は本物か?って聞きたくなるくらい無理に笑ってんのバレバレ!ああゆうやつ見ると、こう、胸が悪くなるというか…、なんの話してたんだっけ?」


Signは、
[140]arshe [ Mail ] [ HOME ] 2008年01月24日 (木) 18時14分
ユーモラスだけど、ホラーでもあるような…
ちょっと考えさせられる映画だったかなー
妻の死により信仰から離れた牧師が信仰を取り戻す話らしいけど…
どうかな、なんか「見る」=「信じる」=「生きる」って感じで、どういうことか感じさせるような感じ。
言葉にはできない直感で感じるものだよ、きっと。



夢スキット?
[129]arshe [ Mail ] [ HOME ] 2007年12月21日 (金) 15時54分
○覚えにくい
Ar「ご一行はーレプリカさんと王女と導師に護衛役、死霊使いに妹さんとあと…えーっと、何だっけ、ほら、総長閣下の仕えるはずだったお貴族様…えーっと、ガイラルディア・ガラン・ガガガ、ガー…ガランガラン?」
V「……、ガルディオス伯爵家だ」
Ar「そうそう、そのガランガラン伯爵で七人、とあと聖獣で+一匹ね」
V「……」

○覚えにくい…
Ar「誰かと思えば…、えーっと、ガイラルディア・ガラン・ガ、ガガ、ガー…?」
G「……、ガルディオスだ」
Ar「あーそうそう、ガランガラン伯爵様じゃないですか。いきなり斬りかかるのはやめてほしいなー、いくら伯爵様でも裁かれるんじゃないですかー?」

○覚えにくい…?
Ar「何っつったっけ?ほら、お前ん家に使用人として入り込んで復讐の機会うかがってた爽やかーな顔したきっつい伯爵様。えーっと、ガ、ガガ…」
As「ガイのことか?それならガルディオスだろう」
Ar「そうそう、ガランガランね」
As「…、お前、覚える気がないんだろう」
Ar「失礼な!」
As「もしくは故意、か?」
Ar「わかってんじゃん」
As「諜報部隊のお前が人の名前を覚えられないなんてのは有り得ないからな…別に、ガイのことが気に入らないわけじゃないんだろう?」
Ar「気に入るも何も、敵だし…(いろんな意味で)お前はあの伯爵様、結構好きだよなー」
As「……」
Ar「(やっぱ敵だ…)」


アーシェスは、
[130]arshe [ Mail ] [ HOME ] 2007年12月21日 (金) 15時57分
ガイが気に入らないみたいですな。
アーシェスはみんながもっとアッシュにやさしくてもいいとおもってる。
アッシュがちゃんと泣いたり笑ったり怒ったり(は、してるか…)できたらいいと思ってる。
アッシュが幸せになれたらいちばんいいと思ってる。
でもやっぱり人間なので、そのときはアッシュのそばにいれたらいいなとか思ってる。
アーシェスは基本ふつうのひと。
見知らぬ他人よりは知ってる他人。
外周も大事だけど、ずっと見てたアッシュのほうが大事。
最初は確かに仕事だったけどね。







Number
Pass

ThinkPadを買おう!
レンタカーの回送ドライバー
【広告】楽天市場から大感謝祭を開催中26日1時59分まで
無料で掲示板を作ろう   情報の外部送信について
このページを通報する 管理人へ連絡
SYSTEM BY せっかく掲示板