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徒然日記

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[127]arshe [ Mail ] [ HOME ] 2007年12月20日 (木) 19時07分
夢なら醒めて。冷めないで。

愛って何だ。くるしいものか?かなしいものなのか?

やっと君を信じ始めても、信頼なんてやわな気分。

あれから何を、誰を理解してこれただろう。

誰かのために生きている、なんてすばらしいことだろう。
誰かのためにここにいる、いちばん近くにいる、いとしい人よ、さいごの人よ。

お願い、お願い、もうだめなの、会いたいの、会いたくないの、そんな目をしないで、そんな声を出さないで、きみに会うのもう嫌なの。さよならってした瞬間に死にたくなるから。


ふふふ…
[128]arshe [ Mail ] [ HOME ] 2007年12月20日 (木) 19時09分
中国語のテストは微妙でしたな。あほみたいにピンイン覚えたのに一切出なかった。しかも日本語訳することに気づいていなかったという悲劇、喜劇!!
問題はきちんと読みましょう。
(こんな小学生みたいな凡ミスするとは思わなかったぜ!大学生にもなって!!)



やばいやばいやばい
[125]arshe [ Mail ] [ HOME ] 2007年12月19日 (水) 10時11分
しょうがないから入ってやるよ、なんて。耳まで赤いの、ばれたかな。

息が苦しくて、好きだなんて冗談じゃ言えない

お願い、時間をとめて。泣きそうなの。

敵に回りそう。もう会えない、近くて遠いよ。だから手を繋ぎたい。もうばいばいしなくちゃいけないから。


って、
[126]arshe [ Mail ] [ HOME ] 2007年12月19日 (水) 10時12分
こんなことしてる場合じゃねぇえぇぇぇぇぇええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



●夢設定?アッシュとある少女。
[123]arshe [ Mail ] [ HOME ] 2007年12月06日 (木) 14時16分

「お兄ちゃん、」
 既視感が訪れた。裏路地を通っている時に、あの時と同じように小さな手が後ろから

外套をひいた。呼びかけの言葉まで一緒だが、その声には怯えを感じる。それに、時刻

はあの時は昼だったが、今は夜だ。

 体を少しひねり、背後の小さな少女を視界に入れた。あのときの少女は身形のきちっ

とした服装をしていたが、この少女は一目でそれとわかる形をしている。所謂ストリー

トチルドレンである。まだ十にも満たないであろうこの少女が、身売りをしているのだ

。そうして、彼女のように身売りをする者に面倒を見られている子どももいる。もしか

したら、彼女は今日が初めてなのかもしれない。

 アッシュは、不快感に眉を顰めた。

 それは、不潔だとか生理的な理由で少女に対して感じたものではなかった。かつて、

貴族以外の者でもみんなが飢えることのない国を作りたいと願ったからこそ、今はもう

どうしようもできない自分が腹立たしかったのである。

 眉を顰めたアッシュに少女はたじろいだ。やはり声をかける人を間違えたかもしれな

い。でもどんな人に声をかけたらいいのかわからない。寒くて手足が悴んでおり、裏路

地なんて元々人通りの少ないところに、もう人など通らないだろうという時刻になって

きた。
 今日、朝からずっとここにいるが、通る人はみんな恐い人ばかりだった。恐くて恐く

て、不安でたまらなかった。痛いのだろうか。自分より年上で自分と同じくらいの年か

らやっているひとは、時折タバコを押し付けられたりするとか、ナイフで傷をつけられ

るとか言っていた。痛いのだろう。でも、やらなければならないんだと、次に通った人

に声をかけようと意を決した。そして現れたのがこの人だった。
 真っ赤な髪が血を連想させて、少女は一瞬やめようかとも思った。だが、今声をかけ

られなければ、一生誰にも声をかけられず、みんなに迷惑をかけることになると理解し

ていた。
「…買って、……」
 しかし、どう言えばいいのかわからなかった。掠れたように小さな声は、それでも、

怯えの中に決意を含んで強かった。

 直接的な物言いに、アッシュは痛みを耐えるように顔を歪めた。やはり、と確信した

のだ。慣れている子どもはそれこそ娼婦がする艶やかな物言いで誘う。
 少女の手から外套を取り戻し、小さな彼女と目を合わせるように屈みこんだ。肩に腕

を置くと、少女はびくりと震えたが、泣きそうに揺れる瞳から涙が零れることはなかっ

た。
 腕に感じる体はその年頃にしてはあまりに細く手折ることも容易く感じられた。それ

に氷のように冷たく、少女がどれだけこの路地裏にいたかを、如実に表していた。よく

見れば服は確かに汚いが、体は綺麗にしてあった。おそらく水でも浴びたのか、この寒

い時期に。
 少女の肩に手を置いて、アッシュが少女を検分する間、少女はじっと動かずただアッ

シュの瞳を見つめていた。髪は、血の赤でとても恐かったけれど、この人の眼はとても

温かい気がする。強すぎる意志の光を秘めた、深い透明感を持った翠に少女は、いつの

間にか安堵さえしていた。

 こんなに小さな子どもでも、必死に生きている。
「大丈夫だ、リリがついている」

 掌で少女の両頬を包み込むと、アッシュはその額に優しく口付けた。
 まだ彼がルークだった頃、バチカルの下層で迷子になったときに、心配して近寄って

きた、年上の少年に言われた言葉である。不安でたまらなかったルークに、少年は額を

合わせてそう言った。意味が知りたくて、無事に屋敷に戻ってからいろいろな本で調べ

たが、やはりわからなかった。意味を理解したのは、誘拐されてからだった。
 アッシュが少女と視線を合わせると、彼女は大きな瞳を零れそうなほど見開いていた

。何故、アッシュがそれを知っているのか、わからなかったのだ。少女には、アッシュ

が同じ貧民層の出だとは思えなかった。
 少女の両頬にも、順に口付けると、アッシュは彼女の頭を撫でて、そうして、外套を

冷たい風に翻し、路地裏を進む。少女の手の中にはいつの間にか数枚の硬貨があった。

歩み去るアッシュの後ろ姿を見ながら、少女はきつくそれを握り締めた。


補足
[124]arshe [ Mail ] [ HOME ] 2007年12月06日 (木) 14時17分
※外周(フリンジ、貧民層、貧民街のこと。スラムとも)の説明がちょっとうざったかったので省いた方がよかろう…設定として書くべきかな?
(ってことで設定っぽく文を変えてみた!)
※リリ
 預言を、ユリアを信じない貧民層にのみある、おまじない。オールドラントの貧民層にあまねく広がっていて、他の町の貧民街に行って困ったときは、それを言えばなんとかなると言う。
 さらに、スラムは外の人間を信用しない、同じ貧民層でコミュニティを作っている(外の人間とは普通に町に住む人間以上の者のことである)。情報収集をするにしても、信憑性の低い、胡散臭い情報が多いにもかかわらず、「全ての情報は貧民街に集まる」とまで謳われる。それを出せば、彼らは無条件で信頼するから、実際、アッシュも何度かそれを使って諜報を行っており、今もまたそうしようとしていたところだった。
※自分メモ
 どうやらオールドラントにも季節がある模様!



日にちが…結構経ってるな。
[122]arshe [ Mail ] [ HOME ] 2007年11月26日 (月) 12時41分
大丈夫、今までだってそうやって生きてきた。

何が大丈夫なの、本当に大丈夫になんてなるの。
ほらまた行き詰った。また迷った。何かが私を止めた。
いつも大丈夫なんかじゃなかった。
絶対、大丈夫になんてならない。

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仔アシュって本当につらい…



今、息をしている言葉でメモ
[120]jessica [ Mail ] [ HOME ] 2007年09月18日 (火) 03時06分
平安パロネタメモ
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成樹と将は都の市で知り合った。将はいまだ下級官人、成樹は地獄町の傀儡小屋の頭(どこかで!)、陰陽術を使える。
成樹(とその成樹を心配した将)はかなりの美酒といわれる鬼灯の酒を手に入れようと、百鬼夜行の列に姿眩まして紛れ込む。二人の前にいた七尾の銀狐は、稲荷の遣わしの装束で、同じく三尾の仔狐を連れている。成樹は陰陽寮で習ったわけでもなく、またきちんとした陰陽師について会得したわけでもないが、その陰陽術はなかなかのものだった。しかし、その仔狐は二人が人間だとわかったようで、銀狐に耳打ちする。銀狐は一瞬ちらりと嫌悪感をもって二人を見遣ったが、仔狐を宥め、知らぬフリをしただけだった。
銀狐に知らぬフリをしろといわれた仔狐は拗ねて二人をじっと睨みつける。将は苦笑いして仔狐に笑いかける。それに印象をよくしたのか仔狐は睨むのをやめ、二人をじっと見ては時々銀狐に耳打ちするようになった。成樹にしたら、睨まれるよりもそちらのほうが居心地が悪いようだったが。
ようやく二人はもう少しで酒をもらえる番になったが、しかし一瞬気を緩めた隙に、鬼灯から手を放してしまった将が、周りのあやかしに人間だと気づかれてしまった。あやかしたちは人間がいることに怒り、二人を食べようとするが、そのあやかしたちを止めたのが、七尾の銀狐だった。しかも鬼灯の酒をおこぼれで貰うこともでき、不思議に思って成樹が尋ねると、仔狐が頼んだからだという。
そうして二人は西の方角、夜の闇に消えていった。東には既に日が昇っていた。






メモメモ
[121]jessica [ Mail ] [ HOME ] 2007年09月18日 (火) 04時19分
ほのぼの系をめざすつもり。
一応竜也総受けのつもりですが、もしかしたら私の最近の趣味でシゲがメインになる…?
でも総当たり戦を目指します。U-14+潤も須釜さんも三上も渋沢も出る予定。あくまで未定だが。
タイトルは仮です。(仮)
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私個人の趣味により平安パロ。
そして私個人の趣味により快新が大きく絡みます。
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かなり先で発覚する事実もメモメモ。
・七尾の銀狐
元は大陸を騒がした九尾の妖孤だったが、天帝妖孤に召し上げられて側近に。
普段は自粛して自分で魔力をおさえ、七尾に見せかけている。(妖孤は尾に妖力を溜める)
でも実は九尾に憑かれた人間で、憑かれはしたが逆に精神力で九尾に打ち勝った。
しかし自身はもはやあやかしでもなく人間でもない。天帝に召し上げられたといっても、九尾は元の知れぬ野干。天帝はもちろんのこと周りの妖孤らも自分のことを道具としか見ていないことを、神龍暗殺を命じられたときに確信した。
神龍暗殺に行くも失敗し、自分を使わしたのが誰かを神龍に告げ、天帝妖孤に仇なすのもいいかと思い、神龍の廟に忍び込む。
神龍暗殺は予想通り失敗し、死を覚悟するが神龍は総てを見通しており、新一を許す。それどころか自らの魂の緒(つまり玉の顕現)を新一に預けるとまで言う。(龍は玉に力を溜める)それが竜也だった。
最初は嫌々だった新一だが、次第に竜也に心を支えられ、過保護に。
安倍清明の弟子(清明の再来と言われるほどの才をもつ快斗)と因縁があったらしくかなり仲が悪い。普段は冷静なのに快斗が関わると人が変わったように口が悪くなる(元から)。


・三尾の仔(銀)狐
新一と共にいるのに不審に思われないように狐に転変している(転変できるほど妖力が強い)仔龍。
意外と好奇心旺盛で蹴鞠がダイスキ。新一にもよく一緒にしてもらうが、新一は女に化けていることが最近は多いので不満。しかしこのごろは将(時々成樹)が一緒にしてくれて嬉しい。
特技は迷子になることと人を怒らせること。人に転変することもでき、新一の変化の御付きとして都を昼間に歩くことも。基本夜行性で百鬼夜行によく混じる。そして迷子になる→新一が探しに行く→新一の許可なしには外出不可に…(新一の邸には新一が術で結界を張っている)→将(ついでに成樹)と蹴鞠ができなくなっておちこむ竜也→見かねて将ら(ついに名前の表記も面倒に…)と一緒ならという条件を出すようになった
実は神龍の魂の緒のひとつで、竜也の命はそのまま神龍の命を削ることに通じる。
封印を解くと神龍が現れる。険気が強いと雷があたり、存在を拒否すると精神を破壊することも。神龍の姿は竜也の成長した姿で大体16くらい、でもって長髪。
神龍は時間と死が支配するこの世界の存在ではないので、基本、この世界に干渉せず傍観するのみ。(天帝妖孤でさえこの世界の存在である。天帝とは名ばかりで神龍に劣等感を感じていた)
・成樹
都の川原近くの傀儡小屋の頭だった松下(陰陽の大家・加茂家に学び、陰陽寮に籍を置く暦博士。道楽で傀儡小屋をやっていた)に陰陽術を学び、経営を取り仕切るようになる頃には、その傀儡小屋を中心に地獄町ができ、そこの頭を任される。(松下は隠居した)
実は公卿・藤村家当主(右大臣)の落胤。成樹の母・陽子は藤村と関係をもったが、藤村は正式な婚儀を交わさず、陽子が身ごもってもそれはかわらず、北の方が陽子に嫌がらせをするのもとめなかった。
陽子は都の果てに落ちぶれたが、成樹とともに静かに暮らす。しかし成樹が成人する頃(12・3才)流行病で亡くなってしまう。(藤村は成樹を一応天殿人としてとりあげられている)
藤村には前世の因縁がなかったのか、北の方にも他の側室にも男子が生まれず、(息子ばっかりの方が困るけど、娘だけってのも困る)成樹を北の方の娘が息子を生むまでの中継ぎの後継としてとりあげようとするが・・・?!(この後は考えてません。かなり無理あるかもな、このへん)






シゲ水/純情?
[119]jessica [ Mail ] [ HOME ] 2007年09月12日 (水) 01時18分
 手を握ったこともなかった、そういう意味では。本当に。
 普通の友達がするような接触のみだった、肩を組んだり、そんなものだ。本当に、下心なんて入る隙のないほど。
 いつも自分がどうでもいい話をして、隣を歩く彼が冷静に突っ込みを入れて、頷いて。
 彼はサッカー馬鹿だから、彼から出る話は全てサッカー絡みだった。

 本当に、そんなものが入る隙間なんてなかった。
 だから、今まで気づかなかった。



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高校2年くらいまで何もなかったシゲ水とか逆に萌ゆる。



神の怒り(塔)
[118]james [ Mail ] [ HOME ] 2007年07月11日 (水) 19時39分
▼016:神の怒り(塔)
(寓意札的22のお題/ノア(アベル)ラビv.s.ティキ・ユウラビ?)
「本気で相手してやるさ」
 アレンたちは先に行かせた。アレンはこのノアを倒したいだろうが、リナリーのためには、今アレンは彼女の傍を離れない方が良い。加えてクロちゃんがいた方がいいだろう、ジャスデビとかいうのと戦う前の長い回廊のようなときがあるかれしれないから。
 せめて自分は時間稼ぎにでもなれたらいい、そう思って残ろうとした。最初は。でも、
――まだ、ユウが来てないさ。
 不愛想で短気だし、気難しいし気丈だし、すぐ怒鳴るし、美人だがきつい容姿を裏切らず、きつい性格なユウ、でも不器用なだけだと知っているから。
――同い年だからかな、気まずかったのに一緒にいて、あんまし苦痛じゃなかった。
 神田は死んだと先ほど目の前のノアが言った。それでも、ラビは信じられなかった。
 ユウは生きてる、ユウが来たときにこいつがいたら、今度こそ死んでしまうかもしれない。(来るのが遅いということは、それだけ命を消費したということなはずだから。)
――やってやる…
 とはいえ、それは危ない賭けだった。力を解放して本気になると、やたら眠くてたまらないせいか、意識が途切れがちになってしまうのだ。
――でも、ほかに方法ないさ…
 アレンやリナリーのように、イノセンスを強制解放するようなことは、ラビにはできそうになかった。勇気がないことはないが、生きて来い、とアレン達が言った。強制解放なんかしたら、勝ったとしても消耗して動けなくなりそうだし、イノセンスは壊れてしまいそうだ。
「へぇ、それは光栄だな」
 まあ、俺としては少年Aとやりたかったんだが、とティキがぼそりとつぶやいたのを、ラビは聞こえなかったふりをして、バンダナを首までずり下す。
「思ってもないくせに、よく動く口さね」
 ラビはティキの軽くくだけた感じの口調に、どこか親しみやすさを感じるも、アレンを瀕死にまで追いやり、イェーガー元帥と数名のエクソシストの命を奪ったこのノアに対してそうそう穏やかではいられない。
 ブックマンは自分に傍観者たれと言った。しかしそうあることに対して、ラビは自分がまだまだ未熟とわかっていた。
――仲間だ、今は。
 こいつは自分を倒せば、すぐ先に行った仲間を追うだろう。そして、後から来るとユウは言った。
――守ってやる、全部。
 本気になれば、できるとラビは一種の自信を感じていた。

 額が熱い。前に、試して鏡を見たときのように、不思議な文様が今の自分の額には浮き上がっているのだろう。そしてどういうわけか肌の色が日に焼けたように黒くなる。
――ノア、みたいでちょっとやなんだよな。
 ノアがそれを見て少し目を見開いた。
――ははぁ、ノアから見てもやっぱそう思うんだ…
 ラビは自分の思考がまだ睡魔が襲って来ていないので冷静なことを確認しつつ、なぜか気分が高揚するのを感じていた。不思議な気持ちだった。この姿になると、なぜかハイになるのだ。
「さて、時間もないことだし、あんたも時間切れとか、つまんねー理由で死にたくないっしょ?」
 ちゃっちゃとやろうぜ、ノアの色男さん♪
 ああ、やはり不自然なほどハイになっている。槌をノアに向けてそう言った途端、ラビは別人のような自分を見ていた。

「驚いたね、少年、もしかしてノアなのか?」
 ティキの表情は、やはり戦いを楽しむ、ある種の悦楽をたたえた余裕のものだったが、江戸城で戦ったときのようなありあまる余裕はなさそうだった。冷や汗が浮かんでいるのが見える。しかしそれは戦っているラビが、ノアかもしれないという不安からきたものだろう。本気になったとはいえ、ラビの今の攻撃は先ほどまでとまだ何も変えていない。
「避けんなよ、めんどくさいんだから」
 ノアではない、と自分では否定しようとしたのに、口にはそれは出ない。いつもながらおかしいな、とラビは思う。おかしな口だ、まるで他人のものみたいに。
 ヴン、と回りに火や雷、木とか書いた丸が現れる。イノセンスの第2解放「判」を行って、まよわず「?」を選択する。いつもなら何が起こるかわからないので、怖くてできない行為だ。
 直に叩きつけてやろうかと思ったら、敵はすでに間合いをとって離れていた。
――なんだ、つまらない。
 凶悪な気分なのだ、今は。しかし口には出さなかった。出さずに、床へ判を叩きつける。「?」が「闇」へと変わる。闇というより、影だよなとあきれたような気持ちで見ていた。
 ティキの足元、彼自身の影から、無数の手が現れる。ある意味、ホラーだ、と呑気な気分で眺めてしまう。でもそれもしょうがない、あれは、ラビを引き込んでこないからだ。

――いや、確か一度引き込まれたことがあるような気がする。
 思えば、今自分はこの能力を攻撃に使っているが、そこはひどく穏やかなところだった。何もかも忘れて、泣きたくなるほどに、ひどく。
――俺は、引き込まれたいのかもしれない。
 あの時、あの甘美な孤独は、心をゆるやかに満たしていた。裏切られ、絶望した自分のすべてを包んでいた。自分はあの中よりきたのだ、  からきたわけではない。
 神の怒りを受けた兄さん、可愛そうに。この世を永久にさまようことになった。でも本当は、知ってる。あの時、神は見ていたのだ。とくとくと流れる血を口を開けて飲み込むあの土よりも残酷な、サーカスに興じたローマ人と同じ残虐さで見ていたのだ。

――しまった、もう眠気がきたさ…
 早く、決めちまわねーと…




言えよ、その続きを
[117]james [ Mail ] [ HOME ] 2007年05月12日 (土) 00時10分
▼言えよ、その続きを
(クロラビのつもり/99夜を読んで)

「元帥さァ、いったいいくらアレンに借金ツけたの」
 いつもはすっごいまっすぐな子なのに、金の話とか、あんたのこととかになると、アレン、性格変わっちゃうんだけど。
 ひさしぶりに会って、本当にひさしぶりに。ノアの方舟の中だけど。みんなからちょっと離れたとこで、聞いてみたわけで。
 お兄ちゃん悲しいっと演技派的にしてみたら、鼻で笑われた。ああ、そうだね、あんたそういう人だよね!初対面から俺様だったしね!(第一声が「邪魔だ、ガキ」だったもんね。その後も何度名前を言ってもずっと「ガキ」だった。まあ、俺は定期的に名前を変えるから、「そんなもの意味がない」と返されちゃあ、何にも言えなかったけれど。)(でもなんとか交渉して、やっとのことで「Jr.」になった!)自分を狙ってきてるノアにツけるくらいだしね!(あの二人はそのせいかすごい気迫があった。まあ、そりゃ自分が使ってもいないのに、100ギニーもツけられちゃぁ、な…)
「なんだ、おまえもツけてほしいのか」
 そんなことをつらつらと考えていたら、思いもよらない言葉が降ってきた。どうやったら、今の流れでそうとれるのだろう。半ばどころか完璧あきれ気味に適当に返そうとして、
「いらないさ、そんな歪んだ…」
 あ、しまった、つい、と思って途中で止めたら、尻切れトンボみたいに収まりがつかないセリフになってしまった。あきらかに不自然、不審極まりない。ああ、返事を律義に返さなければよかった。(自分で話し掛けておいて、何だけどさ) 
「歪んだ、何だ?」
 一応は尋ねる形をとっているくせに、威圧が強制している。あんまり離れると、はぐれる…と暗に示して先を急ごうとすれば阻まれた。気まずい沈黙。(俺だけが)
「言えよ、その続きを」
 そうすれば、望み通りにしてやる。なんて言葉が続いて、やっぱり俺様だよなとか思ったりしてみて。(まあ俺ももう18なので、そうそう素直に一筋縄に言ってたまるかと、抵抗したわけですが、)やっぱり逆らえなかったというわけです。



いいね、その目。俺が憎くてたまらないみたいだ
[116]james [ Mail ] [ HOME ] 2007年05月12日 (土) 00時07分
▼いいね、その目。俺が憎くてたまらないみたいだ
(エロスティキ!98夜ネタバレ?)

 いかさま少年Aのお友達は、大分情に厚い性格のようだ。そんな泣きそうな目で、憎しみを象って。どれだけ俺を悦ばせるの。
 一筋の希望をちらつかせて、絶望させてみたい。そんな加虐心を煽るような、必死の言葉。端からにじみ出ているそれ
は、同族嫌悪だろう?



猶予は煙草一本分だけ
[115]james [ Mail ] [ HOME ] 2007年05月12日 (土) 00時01分
▼猶予は煙草一本分だけ(クロラビ?クロス一人称むずい)
「で、どうするんだ」
 尊大に言うと、面白いくらいにこのガキは反応する。燃えるような赤毛はお互いさまだ。読めない性格、これは俺に勝敗が上がるだろう。だいたい、こいつはわかりやすすぎる。ブックマンにしてはあまりにも感情的なのだ。
――こいつ、サチコが死んだとき泣いたな。
 聞きはしないが、決定事項だ。情が深すぎる。このままではこいつはブックマンの役目を果たせないだろう。
――だから引き継ぎはまだなわけか…
 表情からすでに感情の動揺が見て取れる。致命的だ。考えあぐねている。まあ、俺の知ったことではない。
 俺はいつも強制はしない。選ぶのはJr.だ。どうするか、好きな方を選べと示すだけだ。
「一服し終わるまでに決めろ」
 猶予は、煙草一本分だけだが。







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