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[3633]選句・選評します 投稿者:泥亀 メール HOME
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選句・選評します。宜しくお願い致します。
1.〇友つれてついて来るなり赤とんぼ アキアカネの卵は冬を越して初夏に羽化し山地へ移動 、涼しくなり始めると姿態は赤くなって低地へ移って来る。 アキアカネの乱舞する野の風景を描写している。
6.〇夕化粧語り部のごと猫座る 夕方から開くことから、和名では夕化粧、英語ではフォー ・オクロック(四時)の呼び名がある。 残暑の後の夕暮れのひととき人待ち顔の愛猫を配した処は 嫋やかで説得力がある。
8.〇南瓜の勢い止まず思ふまま 夏の間に逞しく蔓を伸ばし、秋になると果実を結ぶ。 南瓜は比較的、育てやすく家庭菜園には持って来いの野菜 である。 一番の難点は昆虫類に任せづ人口授精をする。 これを朝のうちに実施すればほぼ間違いなく立派な南瓜が 出来る。 句は前の段階で勢いよく蔓を伸ばす様子を描写している。
13.〇偏屈の顔にえくぼかどてカボチャ 南瓜は関東では「かぼちゃ」関西では「なんきん」と呼ばれ 一字違いで難しく、披講時に気をつけたい。 土手で作られている南瓜の手入れ・肥料が行き渡らなく虐げ られて立派とは言い難い状態を上手く表現している。 土手で南瓜を栽培している人の強かな顔かも知れない。 あるいは作者かも、これ以上は選者に任せるべきかも。
妄評お許しください。
投稿日:2020年09月17日 (木) 08時02分
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