インターネットのアダルトサイト運営を巡り、「ネズミ講」方式で出資者 を集めたとして、神奈川県警生活経済課は31日、東京都大田区中央、 無職芳賀一智容疑者(39)ら4人を無限連鎖講防止法違反(開設)容疑 で逮捕したと発表した。約3か月で、47都道府県の約2800人から約 4億5800万円を集めたとみられ、県警は組織の全容解明を進めている。 ほかに逮捕されたのは、東京都渋谷区神泉町、会社役員鴨川昌敬(41)、 千葉県浦安市当代島、無職岡田法彦(41)、横浜市港北区太尾町、会社 員本多秀樹(34)の3容疑者。 調べによると、4人は昨年2月、東京都品川区のホテルで、「倶楽部・パ ラダイス・ヘブン」と称し、海外からアダルト映像を配信するサイトの オーナー募集の説明会を開き、「会員を集めれば、無限に配当がもらえ る」と勧誘し、ネズミ講を開設した疑い。 説明会は東京、大阪、名古屋、札幌、福岡など全国各地で開いていた。
このネズミ講は、一口当たり3万3000円で会員になり、新たな 会員を増やすと2000円〜10万円の配当がもらえる仕組み。約2 800人が約3300口投資し、集まった約4億5800万円のうち 約1億9000万円が配当金として配られたが、サイトは開設されず 、約7割は全く配当を受けていないという。 調べに対し、芳賀、本多両容疑者は、「違法だと思っていなかった」 と否認しているという。
2010年11月14日 (日) 21時57分
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