↓「日刊ゲンダイ12/17号より」
◇正月休みに初めて利用する人もウロウロしないで済む◇
今月1日、羽田空港に新ターミナルがオープンした。年末年始に利用する読者も多いだろう。大混雑の中、家族連れや大きな荷物を抱えて勝手が分からずにウロウロするのはシンドイ。そこで、食事や休憩などに便利な取っておきの"穴場"を紹介しよう。
全日空とエア・ドゥが発着する第2旅客ターミナル。従来からある第1ターミナルとは首都高湾岸線を挟んで海側に位置する。地下1階には東京モノレールと京急空港線の改札口、第1ターミナルへの連絡通路がある。1階が到着ロビー、2階が出発ロビーだ。到着・出発ロビーにもレストランやショップなどがあるが、食事や買い物の中心になるのはその南側にある吹き抜けのマーケットプレイス(地上5階地下1階建て)だ。記者が12日(日)の午後に取材に行くと、ほとんどすべてのレストランで行列ができていて、30分待ちはザラ。中には「出発の時間だから」と残念そうに列を離れる客もいた。年末年始の混雑は、この日の比ではないだろうから、事前に"作戦"を立てておくのが賢明だ。
●ゆっくり食事するなら展望デッキで
出発ロビーの弁当専門店「空弁工房」や1階の24時間営業の自販機レストラン「グルメ24」をはじめ食事をテークアウトできる店がいくつかあるので、そこで買ってマーケットプレイス5階にある展望デッキで食べるのがいいだろう。
アウトドアで少々寒いが、離陸する飛行機や、その向こうの海を眺めながら食事ができる。雪や雨なら地下1階にある「若い芽のひろば」で。テニスコートほどの広さがあり、モノレールと京急の改札口に近いので待ち合わせ場所にも使える。
●旅の前後に疲れを癒やすマッサージ
3階にある「クイック&リラクゼーション西洋館」では15分(1575円)〜60分(6300円)のマッサージなどが受けられる。
●エグゼクティブ気分味わえるラウンジ
3階にある「エアポートラウンジ」は、1人1000円(ソフトドリンク付き、4〜12歳の子供は半額)で利用できる。2000円出せば、シャワーも使える。しかも、JCBやVISA、UCなどゴールドカードと当日の航空券があれば、本人はすべてタダで利用できる。同ラウンジはチェックインして入る別棟の北ピア4階にもある。
●身だしなみを整えたいならココで
地下1階にはコンビニampmや手荷物預かり所、薬局などのほか、靴磨き「コロンブス」(1足520円〜)、1階には10分1000円で散髪ができる「QBハウス」がある。
●喫煙者にもやさしい配慮がうれしい
従来はチェックインを済ませてゲートラウンジに入らなければなかったガラス張りの喫煙所が各所に設けられており、すぐに見つけられる。北ピア3階にもゆっくりとコーヒーを楽しみながら喫煙できる、その名も「スモーキーラウンジ」が。
●急に現金が必要になっても安心
地下1階には三井住友銀行、1階にはUFJ銀行と郵貯、2階にはみずほ銀行のATMがあるほか、2階と地下1階には都市銀行、地銀、信金などのキャッシュカードで手数料無料で現金の引き出しができる「キャッシュポイント」も。
◇
年末年始は空港内はもちろん、空港へのアクセスも大混雑が必至。時間に余裕を持って空港入りし、新ターミナルを探検するのもいいだろう。