[ No.316 ]
■診断士の自戦記 :自戦記052 先手中飛車−01]
投稿者:
2017年12月30日 (土) 09時47分 |
|
|
|
. ,. - ― - ._ / `ヽ.. . r^/ , /. / f! ' ⌒ヽ. . i/ / , l l 、 ヽ ヾ l l i /、 ハ ト 、 X 〉 〉 | \ レ、Nヽ! ● ヽ! ●ヽ/l ,/l | \ | !,//(⌒) -(⌒)/// iノ| | 【自戦記: 052】 \ | |!ヽト _ワ_,. イ / | | | をうっpしますた! . \ヘ,イ,. - '´ ゝ_ノ `ヽ__|レヘNリ (_ヽ__,〈 ハ 〈、.__ /つ. レヘく / '. \ヘ丿. /`' ー ^ー'´\ ..
いつもありがとう御座います。今年もいよいよ最後となりました。 皆様は如何でしたでしょうか? 本局は2017年ラストを飾る一局ですので趣向を凝らした将棋です。
本局は某所にて対戦した棋譜です。 「角換わり」の将棋が3局続いたので違う内容にしたいと思います。 久しぶりの居飛車vs振り飛車戦。それも「先手中飛車」の内容です。 この戦型は先手の振り飛車側が動きやすいといった特徴があり、 人気を博しております。
本局は普通の居飛車vs振り飛車戦。玉頭戦の攻防がメインなのです。 ポイントとしては玉頭の最前線へいかに多くの戦力を投入出来るのか、 また場合によっては顔面受けを考慮しつつ頓死に注意するといった 危険性がありますが、首の皮一枚残るかどうかの攻防戦が魅力です。 本局では果たして成功したのか?それとも、もろくも失敗したのか?
稚拙な内容かも知れませんが、ご興味のある方は棋譜並べして お楽しみ下さい。
[1/8]
|
|
[ No.317 ]
■診断士の自戦記 :自戦記052 先手中飛車−02]
投稿者: とある診断士
2017年12月31日 (日) 00時49分 |
|
|
|
戦型:先手中飛車 先手:とある診断士 後手:あいて
▲5六歩 *気分を変えて「中飛車」の意思表示。 *本局は「振り飛車」の方針です。 △8四歩 *作戦の岐路。 *△3四歩と角道を通す指し方も有効で各々一局です。 ▲7六歩 △3四歩 ▲5五歩 *5筋の位を取るのがポイント!です。 *ココで大人しく▲6六歩では別の将棋になりやすいですね。 △6二銀 *△8五歩と飛先の形を決めてしまうと▲7七角〜▲8八飛の「向飛車」 *にされる場合が多々あり、どちらか言うと作戦の幅が狭まり面白くないと *個人的には思います。 *ですが、それを逆手に取った方が対応しやすいと指摘された事が過去に *ありましたので、どちらが良いのかは難しいですね。 ▲5八飛 *初志貫徹の方針で「中飛車」にする。 △4二玉 *「飛」の位置が決まれば玉の移動で囲い重視の進行です。 ▲4八玉 △3二玉 ▲3八玉 △4二銀 ▲2八玉 △5二金右 *△1四歩と端歩を突き、穴熊診断する手も有効ですね。 ▲7七角 *左銀が動けるようにする為、「角」にヒモを付け、 *いつでも▲5四歩と突ける態勢を作っておく。 △7四歩 ▲6八銀 △1四歩 ▲1六歩 *作戦の岐路。 *本譜では素直に端歩を受けておく。 *穴熊に組まない場合は玉の懐を拡げる手となりますが、 *居飛車からの端攻めを喰らう場合も多々ありますのでお好みで一局です。 *また▲1八香からの「穴熊」にする構想も一局です。 *他に端歩を受けずに▲3八銀と玉型を決める構想もあり、 *△7三銀▲5七銀△6四銀▲6六銀の「銀対抗」の先後逆バージョン *にする構想も有力候補となります。
[2/8]
|
|
[ No.318 ]
■診断士の自戦記 :自戦記052 先手中飛車−03]
投稿者: とある診断士
2017年12月31日 (日) 00時49分 |
|
|
|
△8五歩 ▲5七銀 △6四歩 *作戦の岐路。 *△7三銀や△7三桂も各々一局です。 ▲5六銀 *何時でも指せる△3八銀は後回しにし、まzは攻勢重視で進める。 *5筋4段目に銀を据えて先手満足な展開です。 △6三銀 ▲3八銀 *そろそろ玉型を決めておく。 △4四歩 ▲4六歩 △4三銀 ▲5九金左 *囲い重視で玉型を固めた手ですが甘かったような気がします。 *対局者の棋風や好みにも寄りますが▲3六歩が先だったかも・・・ △7三桂 *△3五歩と3筋の位を取っておくのも有力候補。 *▲4八金左△3四銀(位の確保)▲4七金△4二金上or△7三桂 *で先手の動きを見たい。 ▲6六歩 △8一飛 *△4二金上で堅めたいような気がしますが、 *本局ではじっと飛を引き間合いを計る。 ▲4八金左 *このタイミングで▲3六歩だったかも・・・ △3五歩 *3筋の位取りキタ━━(゚∀゚)━━!! *位を取られた事で先手陣の進展性が一気に減ったのは痛かったです。 ▲2六歩 *予定変更。 *「銀冠」にして盛り上がる作戦に予定変更。 △4二金上 ▲2七銀 *瞬間的に陣形が崩れるので▲4七金が先だったかも・・・ △5四歩 *仕掛けキタ━━(゚∀゚)━━!! *先手陣は瞬間的に陣形が乱れた状態ですので、 *このタイミングで仕掛けるのは敵ながら好判断。
[3/8]
|
|
[ No.319 ]
■診断士の自戦記 :自戦記052 先手中飛車−04]
投稿者: とある診断士
2017年12月31日 (日) 00時50分 |
|
|
|
▲同 歩 △同銀右 ▲5五歩 *堅実性はありますが、折角5筋の歩交換した直後ですので手拍子でした。 *その為▲3八金寄と陣形整備を優先させたかったですね。 *また▲7五歩の桂頭攻めが見えますが△6三銀(△同銀は▲7四歩)▲7四歩 *△同銀▲7五歩△6三銀▲3八金上△7六歩▲9五角△8三飛▲7八飛で *良さそうですが、△8六歩の切り返しがあり▲同角△7七歩成の対応が *悩むところです。 (−−;)ウ〜ン △6三銀 ▲4五歩 *戦線拡大を狙った二の矢。これで後には退けない状況です。 *ですが仕掛けずに▲3八金寄と陣形整備を優先させるべきだったかも・・・ *この辺りの判断は棋風や大局観、経験値等が影響しますね。 △3四銀 *△4五同歩も考えられますが▲同銀△6五歩▲3八金上△8六歩▲同歩 *△6六歩▲同角△8六飛で一局。ですがこの後▲4四歩の二の矢が有り、 *△同銀▲同銀△同角の清算後▲4五歩があり、悩ましいところです。 *これでも悪くありませんが、後手玉の上部が圧迫されるので *指しにくい印象がありますね。 (−−;)ウ〜ン ▲4四歩 △同 角 ▲4五歩 △6二角 *△2二角と元の位置に戻る手も一局。 ▲3六歩 *玉に近いので危険ではありますが、戦線拡大を目指し局面の複雑化を狙う。 *ですが玉型が不安定なので、どこかのタイミングで▲3八金上とテコ入れ *が必要。それまでは多少強引でも或る程度まで攻め、橋頭堡を作りたい。 △3三桂 ▲4七金 *援軍 *玉頭戦はどれだけ最戦線に戦力を投入出来るかがカギとなります。 △3六歩 ▲同 銀 △2六角 *疑問手か? *まさか取ってくるとは思いませんでした。 (−−;)ウ〜ン *「角」の飛び出しは本譜のように捕獲される危険性が伴う為指しにくい。 *ですのでココは△3五歩と押さえたいですね。▲2七銀の逃げに *△4三金右▲3八金△2四歩▲3七桂△2一飛(玉頭に狙いを付ける) *▲5九飛△9四歩(▲9五角の端角の牽制)▲9六歩の後、 *△1五歩or△2五歩と仕掛けで一局です。 ▲3五歩 *「角」の捕獲作戦へ。 *この手を指せた事は先手としては大きい。
[4/8]
|
|
[ No.320 ]
■診断士の自戦記 :自戦記052 先手中飛車−05]
投稿者: とある診断士
2017年12月31日 (日) 00時51分 |
|
|
|
△同 銀 ▲2七銀 △3六歩 *甘い手。 *△2五桂で勝負したい所です。 *▲3八金△3七歩▲同桂△同桂成▲同金上△同角成▲同金と清算し、 *△2五桂のおかわりで一局です。 ▲2六銀 △同 銀 ▲5九角 *遊び駒の活用。 *遊んでいる「角」を右辺の攻防戦に参加させ、戦力の拡充を図る。 *この角が玉頭戦に参加した事は大きいですね。 △4六歩 *急所の歩打ち。 *▲同金なら△3七歩成▲同桂に再度△3六歩と叩き、 *▲3八歩(▲同金は△2七銀打の王手金取りが厳しい)△3七歩成▲同歩 *△2七銀打で後手指しやすい。 ▲2六角 *次に金は取られますが、攻めの要である橋頭堡を解消する。 △4七歩成 ▲同 銀 △4六歩 *手筋の叩き。 *守備駒の銀を狙うのは好判断。 *ココまでの攻防戦は先手・後手どちらがいいのか? ▲同 銀 *▲3六銀は△4七銀の飛銀両取りが痛い。 (´・ω・`)ショボ〜ン △4七金 *飛銀両取り。 *頭では判っていても痛い手。 ▲3四歩 *受けに回ると一手一手の展開になりそうなので、 *攻め合いに活路を見いだし、局面の複雑化を狙う。 *俗に言われる「形勢が優勢な場合はシンプル(単純)化。劣勢の場合は複雑化へ」 *へと誘導するのが勝つ為のチョットしたテクニックとなりますね。 *また▲5六飛と逃げるのは△6七銀の追撃があり、面白くない。 △4六金 *守備の要である銀を取り、先手陣の弱体化を図る。 *焦って△5八金と飛を取るのは▲3三歩成が早く△同金▲5八金△4九飛 *▲4四桂で先手指しやすい。
[5/8]
|
|
[ No.321 ]
■診断士の自戦記 :自戦記052 先手中飛車−06]
投稿者: とある診断士
2017年12月31日 (日) 00時53分 |
|
|
|
▲3三歩成 △同 金 ▲4四桂 *良くも悪くもとりあえず両取りをかけ、後手陣の弱体化を狙う。 *チョットでもスキが有れば敵陣にイヤミを付けるのがポイント! *となりますね。 △2二玉 *△同金と桂を払うのは▲同歩△3四銀▲3三歩△同玉▲3五銀で一局ですが、 *先手ペースの流れになりそうですね。 ▲5二桂成 △3七銀 *反撃開始!の王手キタ━━(゚∀゚)━━!! *先手・後手どちらも寄せが早いのか? ▲同 桂 △同歩成 ▲同 角 △同 金 *清算へ。 *△4七金と滑り込むのは▲4二銀の詰めろ。△3六桂の王手は▲2七玉と *上がる手が有り、後手が面白くない。その為、清算は仕方がないようです。 ▲同 玉 △2五桂 ▲4七玉 △5二銀 *一旦自陣へと手を戻すが・・・ *感覚的に△4六歩と一本玉頭を叩いておきたい。 ▲4二銀 *詰めろ。 *放置すれば▲3三銀成からの即詰みがあります。 *以下△同玉▲4四銀△2四玉▲3五角△3四玉▲3三金△4五玉 *▲4六金までの詰みです。 *ですが・・・対局時は詰みは読んでおらず「イヤミを付けた位でいいか」 *と考えていたのは内緒です。 (´・ω・`)ショボ〜ン *※局後、即詰み有りの指摘を受けますた。自玉の事は当事者が *よく知っていますね。 △4六歩 *王手キタ━━(゚∀゚)━━!! ▲5七玉 △4七歩成 *成り捨て。 *ココまで来ると秒読み勝負ですので、時間稼ぎの対応は *仕方がない所です。 ▲同 玉 △3五桂 ▲5七玉 △3二歩 *王手攻撃から一転しての自陣へのテコ入れ。 *まずは後手玉の頓死を防いだか・・・
[6/8]
|
|
[ No.322 ]
■診断士の自戦記 :自戦記052 先手中飛車−07]
投稿者: とある診断士
2017年12月31日 (日) 00時54分 |
|
|
|
▲3三銀不成 *もしもの場合を考慮して、2四の地点に利かした不成り。 *気になる形勢は先手優勢です。 △同 歩 ▲5四角 *急所の角打ち。 *これで攻めの足がかりが出来たのは大きいですね。 *コレで一気に先手が指しやすくなりました。 *わぁ〜い!ヽ(≧∀≦)ノ 先手優勢なのです! △7九角 *王手! *受けてもジリ貧になるので、先手に対しイヤミを作る。 ▲6七玉 *素直に逃げる。 *▲6八金と金を投資しても良いのですが、△5六歩▲6七玉△4三銀打 *▲8一角成△5七銀▲6九金△5八金と絡まれて、もつれる危険性が *残ります。 △3一飛 ▲4二銀 *決め手! △3二銀 *△7一飛と逃げるのは▲3四歩が詰めろ。 *△4三銀打が最大の頑張りですが、▲3一銀不成△同玉▲5一飛 *△4一銀打(△4二玉は▲4一金△同銀▲4三角成以下即詰み有り) *▲4三角成△同銀▲4二金で先手勝勢。 ▲3一銀不成 △同 玉 ▲3四歩 *急所の歩打ち! *玉頭から迫るのは寄せの基本ですね。 △4三銀打 *最後のおながい。 ▲3三歩成 △同 銀 ▲3四歩 *再度、急所の歩打ち。 *コストの安い駒から活用させる事は重要! △3二歩 *△4二銀と引くのは▲5一飛が決め手です。 *△4一歩(△同銀は▲3二金からの即詰み)▲5二飛成の積めろで先手勝勢。 ▲3三歩成 △同 歩 ▲3四歩 △3二銀打 ▲3三歩成 △同 銀 ▲3四歩 *度重なる3筋からの一点突破狙いの歩打ちが利いて、ココで「投了」です。 *この後△同銀直は▲3三金の詰めろ。△4二玉と逃亡を図るのは、 *▲3三歩成△同玉▲4四金からの即詰みがあり後手の負けとなります。 *…かといって先手玉は詰み無しの状態ですので仕方がないですね。 まで115手で先手の勝ち
[7/8]
|
|
[ No.323 ]
■診断士の自戦記 :自戦記052 先手中飛車−08]
投稿者: とある診断士
2017年12月31日 (日) 00時54分 |
|
|
|
戦型:先手中飛車 先手:とある診断士 後手:あいて
▲5六歩 △8四歩 ▲7六歩 △3四歩 ▲5五歩 △6二銀 ▲5八飛 △4二玉 ▲4八玉 △3二玉 ▲3八玉 △4二銀 ▲2八玉 △5二金右 ▲7七角 △7四歩 ▲6八銀 △1四歩 ▲1六歩 △8五歩 ▲5七銀 △6四歩 ▲5六銀 △6三銀 ▲3八銀 △4四歩 ▲4六歩 △4三銀 ▲5九金左 △7三桂 ▲6六歩 △8一飛 ▲4八金左 △3五歩 ▲2六歩 △4二金上 ▲2七銀 △5四歩 ▲同 歩 △同銀右 ▲5五歩 △6三銀 ▲4五歩 △3四銀 ▲4四歩 △同 角 ▲4五歩 △6二角 ▲3六歩 △3三桂 ▲4七金 △3六歩 ▲同 銀 △2六角 ▲3五歩 △同 銀 ▲2七銀 △3六歩 ▲2六銀 △同 銀 ▲5九角 △4六歩 ▲2六角 △4七歩成 ▲同 銀 △4六歩 ▲同 銀 △4七金 ▲3四歩 △4六金 ▲3三歩成 △同 金 ▲4四桂 △2二玉 ▲5二桂成 △3七銀 ▲同 桂 △同歩成 ▲同 角 △同 金 ▲同 玉 △2五桂 ▲4七玉 △5二銀 ▲4二銀 △4六歩 ▲5七玉 △4七歩成 ▲同 玉 △3五桂 ▲5七玉 △3二歩 ▲3三銀不成△同 歩 ▲5四角 △7九角 ▲6七玉 △3一飛 ▲4二銀 △3二銀 ▲3一銀不成△同 玉 ▲3四歩 △4三銀打 ▲3三歩成 △同 銀 ▲3四歩 △3二歩 ▲3三歩成 △同 歩 ▲3四歩 △3二銀打 ▲3三歩成 △同 銀 ▲3四歩 まで115手で先手の勝ち
[8/8]
|
|
[ No.324 ]
■診断士の自戦記 :自戦記052 先手中飛車−09]
投稿者: とある診断士
2017年12月31日 (日) 00時55分 |
|
|
|
o o ノi^ヽ、_,ヘ、 / _,,,......,,,_i γノノλノ)) ご意見・ご感想等がございましたら ,ヘ,ゝ゚ ヮ゚ノ,) お気軽にカキコの程、 ,ゝ. (,_`]l[´iン よろしくおながいしま〜す。 ζ_./'~|鬥「|ゝ £'r_,ィ_ァ┘
◇◆ ↓コメントがございましたらよろしくおながいします。 ◇◆ .
|
|