強烈に覚えているのは、Vincent van Goghの展覧会を神戸で見た時。タイトルは覚えてないんだけど、とにかく手紙も一緒に展示されてて、展示絵画が描かれた当時の彼の心境と共に鑑賞できるようになっていた非常に興味深い展覧会。彼の展覧会は京都、オランダ、神戸、東京で過去何度か見たけど本人の性格を反映して無口。だから、ある雰囲気=彼がどういう気分でいたかのムードを感じる事はあっても、声がはっきり聴こえた事はなかった。もちろん、彼の原画を最初に見たのは20年も前、京都でだから、私自身にそういった絵画とコネクションをとる力がなかった時期って事もあると思うんだけどさ。だけど、そんな彼の絵の中から、ある一枚からはっきり「テオ、テオ。僕は幸せなんだ。今の先生に心から感謝してるし、本当に今、心から安らぎを感じている」といった言葉が感じられた。言葉だけじゃなく、キラキラした感情も伝わってきた。Vincent van Goghという人は、精神を患って何度も入退院をくりかえした様に本来のキャラクターからも、生前絵が一枚しか売れなかったという境遇からも、明るい楽しい幸せな気分(生きる喜びとか、人を愛する喜びとかね)を享受してその気分を反映した絵があるって事だとしたら、本当に珍しい一枚だな、と感じた事を強烈に覚えている。その日その後、常設展を見た中に戦地へ向かう人々を見送るデッカイ絵画があって、その絵からは「なんでやー!なんで!こんな事を言わんとあかんのや!!本当はこんな事はしたくない!!」って聴こえてきて、またまたビックリ仰天。上にアドレスリンクした体験よりちょっと前に体験した事なんで、私自身そういった体験自体に慣れてなくって非常に印象深い一日だったな。後、声がよく聴こえるのはイラストレーターの山下勇三先生の絵。なんて言っているか?そんなの、もちろん教えてあげないよっ(笑)♪