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「声」 投稿文 |
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From:菊池金雄 [/]
無職 菊池金雄 (宮城県仙台市 83歳) 電話022−293−0324
終戦9日前の8月6日からA型戦時標準船「向日丸」(むかひまる)は北鮮の羅津港で内地向けの穀物等の積荷を行っていた。ところが9日未明から在港輸送船団は国籍不明機群に急襲され各船警乗の隊員が必死に応戦、やがて夜が明けソ連機と判明し大混乱に陥った。 たまたま次席通信士が病床に伏していたが自船が危機にさらされたので、彼を陸軍病院に緊急入院させた。ソ連機は至近基地からのべつまくなしに飛来。西船長は軍に離岸許可方の伝令を出したが事務所は空っぽで連絡がとれず、在泊各船は次々と被弾にさらされ、 西船長もついに負傷して陸軍病院で応急措置後10日早朝帰船。やっと軍から脱出許可がでたので全速で南下し、元山から残存船団で舞鶴に向かい奇跡的に終戦の3日後帰還した。しかしその後の調査で羅津で下船させた次席通信士が現地で戦死したことが確認され自責の念に絶えなえないものがある。
2018年06月11日 (月) 19時22分
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