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終戦60年の節目に思う(要約) |
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From:菊池金雄 [/]
日本船主協会 常任理事 鰹、船三井 代表取締役社長 芦田昭充氏述
戦没船員のこと 日中戦争〜太平洋戦争の商船被害は、約2,400〜2,500隻・800万総トンという。民間の船が強制的に徴用されて国家の各種輸送船となったためだ。 開戦前の保有船舶を超える船舶(戦時中に造られた戦時標準船を含めて)を戦争で失った。 何より心痛むのは「3万人におよぶ商船員が、魚雷や砲撃/爆撃で亡くなった」という事実(漁船・機帆船を含めると7,000隻/6万人)だ。ほとんどの商船が何の護衛もなく、日本近海や南方の海を航海中に沈められ、兵士の死亡率を超える4割もの船員が命を落とされた。 戦後の混乱の中、ゼロから再出発された先達の方々の奮闘努力を思うと涙を禁じえない。海運業はその甲斐あって蘇り、幾重の谷をくぐり大波を越えて今、隆盛のときを迎えている。そのようなときにこそ、後に続く私たちは海運にまつわる史実を、「墓標」というべき水底に眠る船たちを、決して忘れてはならない。太平洋戦争終結60年目の年の瀬に、改めて誓おう。
2019年07月23日 (火) 16時44分
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