──やあ青年、君には夢があるかい?
──……そうか。無いのか。しかし君には大きな何かが見える。
──私にはそう見えている。それが何なのか、本当なのか…
──探してみてはどうかな??
──…さあ時間だ青年。また会える日が来ることを祈っているよ!





「…い!…きろ!」
聞き覚えのある声が青年の耳元で聞こえる。
「………ん?」
「おいってば！起きろよ!!」
「うわっ!!何でお前がここに居るんだよ!不法侵入だぞ??!」
「俺の得意技といえばスニーキングだろ?やっと起きたか」
「今日の予定は何もないだろ??寝かせてくれよ 泣」
「それがさ、面白い記事見つけたんだよ」
すると青年の友達は記事を自慢気に見せ付けた。
青年はまだ重たいまぶたを頑張ってあげながら読んだ。
「…あなたの、夢はここにある。なんだこれ？」
「よーく読めよ」
記事の隅の文字を指差しながら言った。
「N.A.S.の記事か…なんだよお前軍隊なる気かよ?」
「ビンゴｯ!やっぱ国の為に働きたいんだよな…親父も軍人だったし」
「…まあいずれ入るって言うと思ったよ」
「そうかあ??!いやーやっぱさあ────」



時代は2089年。世界では２大勢力が存在する。
当時2056年。経済発展途上の真っ只中であったアメリカへ、
何の予告もなく核を発射し、NYに核を落とした。
その後もロシアは他の国と同盟を結びながら確実に勢力を増していった。
その同盟の名が『R.C.U.（ロシアン共同連合）』と名付けられた。
加盟国にはアジア全域、ベトナム、シンガポールなど他１０カ国があがる。
R.C.U.の核攻撃は止まることなく、カナダ、ブラジル、アルゼンチン
など他１０カ国への核攻撃を予告無しに打ち落とした。
R.C.U.の核攻撃から3年後アメリカ合衆国は新たな対策に出る。
アメリカが設立した『N.A.S.（ニューアメリーステータス合衆国）』への
参加をカナダ、ブラジル、アルゼンチンなどの国々に要請。何年かののち
2062年にカナダ、ブラジル、アルゼンチン他１０カ国が参加。
戦争は現在(2089年）も尚続いている。

先ほどの青年達を紹介しておこう。
寝ているところを起こしていた青年の名はスネーク（19歳）
彼の父親はBIGBOSSと称された伝説の兵士の息子。
そして起こされていた青年の名はライデン（18歳）
この物語の主人公である。彼の過去は全くの謎。

とまあ簡単に紹介しておく。

出口に向かいながら。
ス「───っつわけで、よろしくたのむわ」
ラ「おい──」
バタン
ス「そんな勝手許されるのかよ…俺が軍人??なれっかよ」
ライデンはベッドに横になりながら天井を見つめた。
そのうちまた眠りにつく──。

──やあ青年、君には夢があるかい?
──……そうか。無いのか。しかし君には大きな何かが見える。
──私にはそう見えている。それが何なのか、本当なのか…
──探してみてはどうかな??
──…さあ時間だ青年。また会える日が来ることを祈っているよ!

ラ「うわ…また寝てたよ…しかもさっきと同じ夢。なんだよあれ。」
ライデンはベッドから立ち上がると昨日の食べ残しの
サンドウィッチを食べながらスネークが置いていった記事を読んでいた。
ラ「あなたの、夢はここにある。か…」
記事を読みながらﾗｲﾃﾞﾝはサンドウィッチを喉につまらせる。
ラ「げほっ！やべ喉にパンつまった!」
キッチンへ走ってコップに水をくんでいっきに流し込む
ラ「ぷはあっ!やっぱ一日たつとパサパサ…」
ピンポーン！
インターホンが鳴る。
「すいませーん!ライデンさん宛に手紙が届いてます」
ラ「はいはい。ちょーっと待って」
扉の方へと向かって鍵を開けて扉を開けた。
「あ、こんにちは!手紙なんでココにサインを…」
ライデンはサインを済ませて手紙を受け取った。
「ありがとうございましたー！それではまた」
ラ「誰の手紙だよ………………え…！N.A.S.から…???!」