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メタルギア小投稿掲示板
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No.737 ケロロ ギア そりっど  FROG EATER  投稿者:got HOME

・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・

真っ暗な、宇宙を一機の宇宙船が通る。
機体には、蛙が跳ねているマーキングが施されている。
─微かに、frog とよめる。

その宇宙船の目の前には、青く美しい星が見える・・・・


「間もなく、ペコポン星に接近します」
「いいぞ、天気は快晴だ・・・」

一人の・・・いや、一匹の蛙らしき生物が、つぶやいた。
─その宇宙船の、カーゴにて、二匹の蛙がいる。
一匹は、センサーをいじっており、
もう一匹は・・・

「宇宙葉巻を消せ。・・・酸素吸入開始、カーゴ正常位置に固定」

その、葉巻?を消せと言われた蛙はなおも吸っている
すると・・・

「おい、聞こえたのか?宇宙葉巻を消してスーツを着ろ」

マイクから、怒鳴り声が聞こえた。
その一匹は、しぶしぶと葉巻を口から放し、ポイット捨てた。
が、それがいけなかった。
船内は無重力ではなかったので、葉巻が天井に当たり跳ね返ってきた。
そして・・・
ぼとっ・・・ジュュウ・・・

「!!!?・・・」

自分の膝元に、落ちてきた(火が付いてるほうから)
あまりの暑さと苦痛で悶える蛙。
それを見ていた一匹が司令室にこう呟く。

「あの男、素人か馬鹿か?」

気を取り直して、もう一度・・・
─やけどを負いながらも、スーツを軽く着こなす蛙、よくよく見れば
スレンダーな体つきをしている。それなりのプロといったら良いのか?
蛙らしく緑色だが、かなり深い緑色をしている。
まさに、戦闘色だった。

─司令室から、声が来た。

「時速、560000キロで降下する。大気圏突入時の高温やけどに注意しろ」

そんな無茶な・・・と思う人もいるだろうが、無理でもやるのがこの蛙たちなのだ。

「カーゴハッチ、開きます」

スイッチを押したと同時に、カーゴが開く。すると、
星の向こうから、ギラギラと照りつけるものが・・・

「日の出です・・・」

太陽だった・・・が、あまりにも危険だった。宇宙では太陽の光は
そのまんまで当たるので、放射線を多量に浴びてしまう。
─案の定、スーツを着ていた蛙は、ふらふらしてきている。
恐らくこのスーツに放射能の遮断機能は付いてないのだろう・・・

「これが、初の宇宙ヘイロー降下となる・・・」

司令室ではひどい目にあっている彼を無視して、呟く
─その彼は、何とか力を振り絞ってカーゴハッチの手前まで前進する

そして!

「フェニックスになって来い!幸運を祈る!」

そういわれた彼はどこかの誰かのように、宇宙に飛び出た。
─ものすごい速さで。(恐らく、隕石くらい)
そこまでは、よかったが、運がわるのかどうかはしらないが・・・

「?・・・・!!!?」

周りを飛んでいた人工衛星に、激突した!!!
─ズゴォォォォォォンン!!!

一方、ペコポン星では・・・

『先ほど、人工衛星ひまわりからの通信が途絶えましたので、後ほど天気予報を
 お伝えします』

テレビにかじり付く少女がいる

「えー!?明日運動会なのに!!天気予報は如何したのよ!?」

それに優しく答える母

「残念ねぇ、雨じゃなきゃいいんだけど」
 
不思議がる、少年(オカルト?)

「人工衛星通信が途絶えた?どうしたんだろう?」

どこかの国のどこかの家族(奥さん一人に、子供二人、姉と弟)
が、反応していた。(関係あるのかどうかは後ほど・・・)

所変わって宇宙

体中、傷だらけで頭から血をたらしながら大気圏に突入していた
はっきりいって、新手のいじめだ。

彼は心の中でこう呟いた

『死ぬのか?俺って』



続く


2006年03月24日 (金) 17時04分
この小説へのレス


No.738 投稿者:グロック HOME

面白い!!!wwwwwとても面白いですね!ケロロとメタルギアをくっつけるアイデアが最高ですね!

2006年03月24日 (金) 17時15分

No.740 さてさて・・・ 投稿者:got HOME

どうも、何時だったか忘れましたが、
予告していたと思いた、アニメとの競演作品を書きました。
(本当はどの作品と競演させるか迷ってたけど・・・)
作品自体、フメタルギアパニック!と同様に進めて生きたいと思います(週に一作)
どうぞヨロシク・・・

2006年03月24日 (金) 18時37分

No.762 ケロロ ギア そりっど  FROG EATER 2 投稿者:got HOME

ザァァァァァ・・・

雨が降りしきっている。
 
気がつけば、霧が濃くなっている。

「う、ううん・・・ペコポンに着いたか・・・」

一匹の蛙が目を開けた
その蛙・・・いや、蛙ではなかった
2速歩行で歩き、英語をやすやすと話し、へんちくりんなスーツを装着して
全身打撲、頭から血を垂れ流してるような蛙はこの地球には存在しない!!

「二言多いぞ作者・・・」

す、すいません・・・
その謎の蛙─

「・・・」(言葉にならない殺気)

う、宇宙人で良いですか?

「・・・かまわない・・・」

じゃあ再開で・・・お,オホン・・・謎の宇宙人は装着していた
メーターなどの機器を捨てた
─何故か、ボチャンと、下から音が・・・
他の機器を捨てた後、断熱がたのヘルメットを脱いだ
・・・おお、見かけによらず、なかなか・・・きりっとしている
瞳はどこかの誰かのようにブルーだ。
その宇宙人・・・いや、ここは彼としておくか
─彼は、ヘッドマイクで通信を開始した。

「少佐、聞こえるか?・・・またせたな・・・」
「待たせすぎだ、かれこれ3時間はたつぞ」
「それはすまなかった。誰かの計算が違っていてペコポンの人工衛星に衝突。
 おかげで、天に召されるところだ」
「そういうな、ジロロ。君は生きていなければならない存在だ。解るな?」

ジロロ・・・それが彼の名前なのだろうか?
ちょっとあきれたような表情を見せるも真面目に答えた

「FROGの、最初のミッション・・・だからか?」
「そうだ。敵に悟られず、隠密行動をする。それがFROGの存在意義だ」
「まあそのうちの隠密行動は既に無理だがな」
「それも手は打っている。人工衛星のことは担当のスタッフが隠蔽した」
「ご丁寧に感謝する」
「それと・・・今回のミッションの内容は理解しているか?」
「ああ、勿論だ」

懐から端末を取り出し、内容確認(ちゃっかりしている)

「ペコポン星にて、危険物資および兵器製造工場の破壊・・・それと・・・
 なるほど、核兵器のサンプルの持ち帰りか」
「そうだ、この星最大の兵器・・・この兵器は大量殺戮および大量報復攻撃の
 意味合間をかねている。我々の科学力には到底劣る兵器だが・・・」
「後先、この星を占領するときには邪魔な存在となる。だから消す」
「そうだ。それが、今回我々が受けた任務だ」

ここ宇宙人は・・・ジロロは単に侵入しただけではなく、そんな大儀を受けていたのだ。
戦争の始まりを意味する兵器や核兵器を消すために・・・

ただ侵略されるのは抵抗感が・・・

「それと今回はスニーキングミッションが流儀だ。解るか?」
「ああ。訓練で200はやった」
「よろしい。それと・・・」
「まだあるのか?」

いい加減話が長くなってきたので、飽きてきたジロロ

「うむ、これより我々は敵に悟られないよう、コードネームで呼び合うことにする」
「コードネーム?ゼロロ少佐、あんたをか?」
「そうだ・・・それと読者の方々、私の名前に似ている人物がいるそうだが、
 まったくの別人だ。関与はしていない」
「少佐、いきなり如何した?」
「いや、単なる独り言だ。気にするな」
「?・・・まあいいか」


─そのとき、どこかの国のどこかの地方のどこかの家の屋根の上で・・・

「は、はっくしょん!!・・・な、なんでござるか?!・・・ 
 だ、誰か拙者のことをうわさしてるでござるか?・・・う、うれしい・・・・」



で、もとにもどってきたわけで・・・

「それで、どう呼べばいい?」
「そうだな・・・・・・私は、トロロ、トロロと呼んでくれ」
「わかったトロロ少佐。で、俺はどうなんだ」
「既に決まっている。・・・君の名はフロッグだ」
「部隊名と同じ?」
「いいだろう?初任務にして、初の名前が部隊名だ。必ず成功する。そういう心意気だ」
「心意気ね・・・単に名前を考えるのが面倒だからじゃないか?」
「馬鹿を言うなフロッグ」
「(いきなりか?)・・・解った。で、次は如何すればいい?」
「うむ、では予定地点に移ってくれ」
「・・・移れない・・・」
「どうしてだ?なにがあった?」

やっと霧が晴れてきた。そして周りの風景が目にと超えこんでくる・・・
─中刷りの状態のフロッグ(私もいきなり使ってます)が風に揺られている
バックパックが、鉄柵に引っかかっている状態なのだ

しかも引っかかっている場所が、ある大きな橋なのだ。
─えーと、なになに・・・べラザノブリッチ(本当は英語です)・・・
日本語に訳すと、べラザノ橋・・・
と、そんなことをしている暇はなかった。

「どうなるんだ、俺?」



続く・・・かもね

2006年03月30日 (木) 22時48分

No.797 ケロロ ギア そりっど  FROG EATER 3 投稿者:got HOME

「少佐、やばいことになってきた・・・」
「ああ、気の毒なことだが・・・風で流されていたようだ
 予定降下地点より300キロもずれた」
「そんなにか!!?・・・よくもまあそんな適当な計画で
 作戦ができるな?」
「いやいやすまんな。本格的な器材は高くてFROGに配備されてないのだ」
「・・・どうりで安上がりなわけだ・・・」

フロッグは、自分の着ていた宇宙服を見た
─言うまでもなく、放射線の防護能力も無い。簡単に熱でこげる代物だからだ・・・

「そんなことは無い。低コストで完璧に任務をこなすのがFROGなのだ」
「開き直ったような言い方だな・・・まあいい。で如何すればいい?
 このまま宙吊りで良いのか?」

まだ、橋の鉄骨に宙吊りでいた。
─早くほどけよ!!

「そんなわけ無いだろ!ナイフでバックパックを切るんだ。それで脱出できる」

少々もったいない気がするが、任務のためである。アイテムなどはどうせ
大気圏突入のときに燃え尽きているだろうし、錘になるだっけである。
だが、ナイフで切ろうとしたとき、ふと手を止め、少佐に連絡した。

「ところで少佐、下はいったい何なんだ?地面だったら骨折ではすまんぞ」
「ん?君の真下か?・・・心配するな。分析結果からペコポンの海だ」

流石にフロッグとも言えども、この高さから落ちたら、死ぬのは間違いない
(いや、マジで・・・)
海なら、フロッグの得意な場所である。泳ぎでだが・・・

「そうか海か。なら大丈夫だ」
「そうだ、仕切りなおしだフロッグ・・・任務再開だ」
「了解」

ものすごい真剣な顔で、ブチッとバックパックを切った。

ヒュー・・・・ドポォォォン!!
・・・・
・・・・・
・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・・

「しょっぱぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

口を押さえて溺れだすフロッグ
どうやら、ペコポン星の、つまり地球の海はしょっぱいことは知らなかったようだ。
─これにはフロッグもお手上げだ。
力を振り絞り、海面に上がる・・・すると・・・

「ぬうわぁぁっぁぁぁぁあああ!!」

なんと、海面を走り出したのである!!
す、すげぇや・・・
と、そんなことを思っているうちにフロッグは息を切らし、びしょびしょになりながらも
海岸にたどり着いていた。(目が死んでいる・・・)
とにかく、力を振り絞り、海岸をはいつくばって移動する。
すると、向こうに看板らしきものが見える、もちろん文字は読めるのだが・・・・

「ニュ、ニューヨーク?・・・ぐ、ぐはっ・・・」

看板を読み終えようとしたときに力尽きて倒れるフロッグ。
─そんな彼に近づく陰が・・・・

『あれ?なんだろう?何か倒れてるな・・・』

離れ行く意識の中そんな声が聞こえた。
うっすらとだが、白衣を着ている人物だった・・・





続く・・・かもね・・・

2006年04月15日 (土) 23時33分

No.798 楽しすぎるwww 投稿者:かってに、FRОGファンの人 HOME

海に落ちた時のリアクション最高〜〜〜wwww

2006年04月16日 (日) 14時38分

No.818 ケロロ ギア そりっど  FROG EATER 4 投稿者:got HOME

ひどくうなされていた
長い間眠っていたような、気が・・・しないような、するような・・・
とどうでもいいことは置いておこう。

『まったく、またわけの解らんものを持ち込んだな』
『良いじゃないか、蛙だよスネーク。しかも新種の!!』
『お前何時から生物学なんかに興味が出てきた?・・・しかし見るからに不気味な蛙だ』

スネークといわれた男の発言に理性が反応して目が覚めた。

「あ、起きたみたいだね」
「何でこいつは服なんか着てるんだ?」

よく見るとベットの上で寝かされていたようだ・・・・ん?
フロッグはやっとわれを取り戻した。

「だ、誰だ貴様らは!!」
「うわっ!!か、蛙が・・・かえるがしゃべった!!?」
「!・・・」

露骨に驚く科学者の男と、スネーク。
そんなことはお構いなしで、フロッグは、手元の銃に手を伸ばした・・・が

「ぬっ・・・武器がない・・・」

そうなのである。バックパックは、橋の上でまだ引っかかっていた。(燃え尽きてる)
武器はその中に入れっぱなしだったのである。

「・・・」
「・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・・」

とてつもなく長い時間が過ぎた
なんでだろ?ま、蛙がしゃべったら・・・こうなるよな・・・

「と、と、とにかく落ち着こうか、ね?」
「・・・・蛙がしゃべったのにか?」
「蛙じゃない!俺はフロッグだ」
「フ、フロッグ!?」
「まさに蛙だ」
「違う!これはコードネームであって・・・!!?」
「どうした?」
「お、俺は今何を言った?」
「自分の名前だが・・・それがどうかしたのか?」

フロッグは、はっとした。FROGは部外者(敵、ペコポン星人)に知られてはいけないのだもしばれたら・・・死刑は確実・・・
白色になって、自分からなくなる理性・・・

「・・・・・ドウスレバイイノ?」

とっさに出たのがこの言葉だった。
─なんだそりゃ?
スネークと呼ばれた男はとりあえず言った

「落ち着いて、話すべきだ。そして物事よく考えろ」
「スネーク、意味が解らないよ・・・」




つづく・・・

2006年05月01日 (月) 23時50分

No.819 爆笑! 投稿者:コア丸 HOME

僕はMGSのファンであり、同時にケロロ軍曹のファンでもあるので、
これはかなりツボに来ました^^



・・・そういえば、
アニメのガルル中尉の声は大塚明夫さんだったような・・・?

2006年05月02日 (火) 20時13分

No.836 ヘルプ!! 投稿者:got HOME

やばいです、ネタが切れました・・・
誰かいいアイディアください・・・

2006年05月18日 (木) 23時02分

No.872 ケロロ ギア そりっど  FROG EATER 5 投稿者:got HOME

ようやく落ち着きを取り戻したフロッグ
目の前のペコポン星人二人にとりあえず話しかけた

「ここはどこなんだ?」
「どこって僕達の隠れ家、というところかな?」
「隠れ家?・・・そうか・・・」
「ところで君は一体全体なんなんだい?」
「俺も気になる」
「!・・・」

如何することも出来なかった。自分のコードネームをばらした挙句の果てには
わけの解らない言動を口にしたフロッグにとっては、仮死薬でもあれば直ぐにでも
飲んで、仮死状態になりたいほどだった。
FROGでは、他星の住民との交流は禁止されているわけではないが
存在だけは明かしてはいけない。明かしてしまえば死を意味するのだ。
─今まさに、死が待っていた

「た、ただの蛙だ・・・」
「嘘をつけ!視線が定まらず、相手の目を見れない。嘘をついている証拠だ」

バンダナ男に強く指摘され何も言えなくなった

「確かフロッグっていったよね?本名?」
「・・・コードネームだ」
「なるほど。で、だからなんだ?」
「・・・」

これ以上しゃべると、ケロン星最大の裏切り者に成り下がってしまう・・・
心の中で、葛藤するフロッグ
─ふと少佐との連絡を思い出す
少佐ならばいいアイディアをくれるのではないかという、甘い考えが浮かんだ

が・・・

「そ、そうだ、通信機は壊れたままだ・・・」
「へ?あ、これかい?なんか、ヘッドフォンみたいだね」
「ヘッドフォン?馬鹿にするな。これはケロン星でもかなり高性能な通信機だ」
「・・・つまりお前は宇宙人か?」
「そうだ。・・・・!!!!!!」
「やっぱりな」

うまい具合に口を滑らしてしまったフロッグ。
やってしまった・・・燃え尽きてしまった・・・
頭にそんな言葉が残る

全身蒼白で灰のようになりつつあるフロッグを見て
メガネ男が喜んだ。

「す、凄いよスネーク!!宇宙人だ!!本物の!!ゴシックなんかじゃない!!」
「ああ。ただ、こいつは俺達に友好的に接してくれるかどうかわからんがな」
「うまくいくよ。ETみたいにさ!!」
「テレビ局にでも売れば言い値が付きそうだが・・・」
「そんな、非人道的なことは止めようよスネーク」
「こいつは、人間じゃないだろう・・・」

なんか、凄い会話をしてるんですけど・・・
われに返ったフロッグは、あせった

「お、俺を如何するつもりだ!」
「べつに、君が如何するかだよ」
「そうだ、この場で俺達を光線中で消し去るか?」
「???」

敵対する意識はないようだった。どちらかといえば友好的か?
が、用心するに越したことは無いフロッグ

「そんなことはしないが・・・この俺の事情を説明してもいいか?」
「いいけど、どんなことなんだい?」
「宇宙人と関わるとは思っても無いからな・・・いいだろう喋ってみろ」

ここにいたるまでの話を全部話した
─死刑は免れないだろう。
何で話したかというと、フロッグ自身この時点でミッション失敗なのだから
死んでいてもおかしくないと思ったからである・・・投げやりな状態だった

「なるほどね・・・でも君の命の危険性は無いよ」
「どうしてそう言い切れる?あんたらに敵意はなくとも、本部は黙っちゃいない」
「その本部と連絡手段はこの通信機だけだろう?」

バンダナ男が壊れた通信機を持った。

「ああ。そうだ、それが今の会話を全部筒抜けの状態にしている。
 もうばれているころだな・・・」
「おかしいな、それ壊れてるんじゃなかった?」
「ああ・・・・・・・あ、ああああ!!!」
「裏を返せば、誰も何も聞こえてないということだ」

そうなのである。壊れてるんだったら、こっちの会話なんて傍受することも出来ないだろう。頭をひねれば直ぐにわかる話だった
緊張のせいで、頭が真っ白になったせいかもしれない。
ともあれ、命の危険はなくなったわけだ。

「・・・で、どうするんだ?」
「は?」
「君はこれから如何するんだい?」
「・・・・・」

それは、まだ決めてなかった。そのことは本部からじきじきに連絡されるはずだが、
肝心の通信機がお陀仏になっているので、なーんにも解らない状態なのだ

「まあ、自己紹介くらいはしても良いと思うんだ。よろしく。
 僕はハル・エメリッヒ。皆からはオタコンといわれてる」
「オタコン?・・・変わった名前だ」
「よく言われる。さて、スネーク君の番だ」
「・・・ソリッド・スネークだ。一応よろしく頼む」
「ソリッド・スネーク?」
「どうした?蛇は嫌いか?」
「いや、・・・あんたの名前をどこかで聞いたことがあるような気がする」

脳裏に焼きつくのは教本だったような・・・そんな感じだ

「へー。スネークは宇宙でも有名なのか?」

オタコンが羨ましそうな感じだった

有名?どういうことなのだろう・・・



つづく




2006年06月06日 (火) 20時15分

No.895 ケロロ ギア そりっど  FROG EATER 6 投稿者:got HOME

「有名?」
「ああ。彼は・・・」
「オタコン。話を深めないでくれ。」
「ご、ごめん。でも有名なことには違いないだろ?」
「・・・ある意味でな」
「???」

恐らくは、このペコポン星で娯楽の番組での有名な人である
とフロッグは勝手な解釈をした。

「それでだ、フロッグ。君の目的は分かった。実は僕らも同じようなことをしてるんだ」
「同じような?・・・この星の危険な兵器を排除するこをか?」
「似たようなことだ・・・ま、危険な兵器でも限られてるがな・・・」
「と、言うと?」

その質問に答えるかのように、オタコンがノートパソコンを見せた
そのノートパソコンには見たことも無い二足歩行の兵器が写されている。

「これは・・・」
「メタルギアさ。この星には、これと同じ亜種がいくつもある」
「・・・」

フロッグは、ただしげしげと、メタルギアと呼ばれた兵器を見つめた
─やはり、どこかで見たことの在るような・・・
いや、気のせいだろうとフロッグは思った

「この兵器はどんなものなんだ?」
「核搭載二足歩行戦車・・・」
「か、核だって!?」
「どうした?」

フロッグは、思わず耳を疑った。任務前に少佐との会話の中に重要目標として存在した
危険兵器・・・核兵器。
(ちなみに、重要破壊目標、サンプル持ち帰りでもある。)
実は核兵器の存在は科学力の発達したケロン星でも危険視されていた。
長年、使用の禁止がされていた。
核兵器の存在も軍上層部の者しか知らず、下士官や一般兵には、まして民間人は
存在自体が、隠蔽され極秘とされている。(旧世紀の兵器扱いだから)
─この星では、核兵器の存在は普通なのだ。
あって当然。無かったら・・・無かったらそれでいいのだが、
もしも、このペコポン星にケロン星が侵略しようものなら
ノートパソコンに写されているメタルギアという二足歩行する核搭載戦車が
たちまちのうちに、それを発射し、各地でメギドの炎が上がるのだろう。
という、何の根拠も無い長い妄想が、フロッグの頭をよぎった

ただ、瞬きもせず、ノートパソコンを見ているフロッグに
スネークが問いかける。

「おい、大丈夫か?」
「あ、ああ。なんでもない・・・あんたらはどうしてこんな兵器なんかを俺に見せる?」
「君の目的と、僕らの目的はちょっと似てると思ってさ・・・」
「似ている?あんたらはいったい・・・」
「俺達は、このメタルギアという兵器をこの世から無くすために戦っている」
「!・・・」

この星にも、分かってる奴らがいる・・・
フロッグはそう思えた。

「そう。このメタルギアと呼ばれる兵器は今こそ特別な兵器とはいえないけれども、
 核を撃つことが出来る」
「俺達は、未来に残してはいけないものを無くそうと考えている。
 俺達の子々孫々まで残す平和のためだ」
「平和・・・」

なんだかとてつもない話になってきたと思うフロッグ。
そんでもって、スネークを単なる娯楽番組の司会者ではないと思うフロッグ。
─それに、この話は自分にとって好都合な情報だった。
メタルギアと呼ばれる重要破壊目標・・・そして、サンプル持ち帰り・・・
顔がにやけて来た

「おい、聴いてるのか?」
「ああ。勿論だ・・・平和と未来のためか・・・中々面白いじゃないか」
「こっちは本気なんだけどね」

オタコンが、ちょっとむすっとした。

「悪かった。・・・そのことなんだが、俺も協力してやってもいいぞ」
「え?本当に!?どうしてまた・・・」
「・・・単なる、気まぐれだ」
「怪しいところがあるな」
「べつに信用しろと入ってない」
「─裏切ったら?」

スネークが詰め寄ったようなかんじで問いただす
すると、余裕なかんじで答えるフロッグ

「背中から撃ってもかまわない」
「・・・玉の無駄ずかいはしない」
「じゃあ、きまりだね」

そんなこんなで、フロッグは謎の二人組みと仲間になった?
・・・が、フロッグの腹の中は・・・

『危機感の無い二人のペコポン星人で安心した・・・利用するにはうってつけか・・・
 このまま、メタルギアとか呼ばれる兵器のデータと、核のサンプルはいただきだな』

一方、その二人組みの腹の中は・・・

『いやー、単純な宇宙人で助かったよ』
『フィランソロピーからの仕事も増えたからな・・・一人くらいの助っ人が増えて
 助かるな・・・』
『スネーク、結構僕らも悪だね』
『お前もなオタコン。だが、忘れちゃいけないのが宇宙人がどう出るかだ・・・』
『場合によっては・・・』
『ああ・・・それは考えたくは無いがな・・・』

結構似てたりする・・・・
─そんな会話をしてるころ、宇宙では・・・

謎の、ガンシップが地球に降り立とうとしていた。
その中で、フロッグと同じケロン星人らしき一匹が、静かに瞑想をしている
瞑想をしているケロン星人は美しい白色だった。女のようである。
瞑想を終えた彼女は、ペコポン星を見つめつつ、胸のロケットを取り出す
ロケットには、彼女と・・・フロッグ?が写されている
すると、彼女はこういった

「ジロロ。貴方では役不足だったようね・・・」





続く・・・かもね

2006年06月18日 (日) 23時30分

No.901 ケロロ ギア そりっど  FROG EATER 7 投稿者:got HOME

「ところで、ついでといっては何だが・・・」
「どうした?」
「通信機を修理してもらいたいんだが・・・無理か?」
「まさか、僕に任せてくれ!!」

そういって、オタコンは壊れた通信機と工具箱を片手に隣の部屋に移る。
・・・若干の不安が残る。

「任せてよかったのか?第一、あれは俺達の星の技術でないと解らんぞ」
「何とかなる。あいつはプロのメカニックだからな」
「・・・信用しよう」

とは言ったものの・・・

キュィィィィン!!!
バリバリバリ・・・
ガシャァァン!!!

明らかにスクラップになっている音と共に・・・

「ああ、もう・・・ここはこうなのか?・・・いや違う・・・回線はこうで良いはず   ・・・クソッ!!なんなんだこのCellチップは!!」

明らかに不安を逆なでするような叫び声が響いてくる。

「・・・」
「ま、何とかなるだろう・・・たぶんだが」
「・・・信用しきれなくなってきた」

─そんなことを離してる間に、マンションの屋上に続々と集結しつつある
謎の影が・・・・かなりの重武装だが、姿形は人間ではなかった。
・・・・集団が、マンションの電源のコードを切る。

「!」
「な、なんだい!?停電?」
「・・・・おかしい、いきなりだ」

少しばかり真っ暗になるが、摩天楼の明かりが差し込み、少し明るくなる
・・・かなりの静寂だ。

「・・・」

嫌な予感がしたフロッグは透かさず戦闘体制に入る
見たことの無い身構え方だ。
おそらく、ケロン星の格闘術なのだろう。

「そのおかしな構えかたは?」
「失礼だな、ケロン星式CQCだ」
「似たような接近戦術だな」
「・・・無駄口は後でだ」

いくらか時間がたった後、シュルシュルとファストロープがベランダから垂れ下がった!
─来る!・・・

いきなりだったが、まぶしい閃光が襲った。
スタングレネードを投げ込まれたのだろう。用意がいい・・・
投げ込んだ連中が、襲い掛かってきた!

「!?こいつらは・・・」
「スネーク、怯むな!!こいつらはプロだ!!」

人間ではなかった。代わりといって身長や体格はフロッグと同じといっても良いだろう。
─ということはつまり・・・

「こいつらも宇宙人か?!」
「ああ。間違いない・・・ぬぅ・・・」

格闘戦では勝ち目がなかった。
あるにはあるのだが・・・

「数が多い・・・」

さすがに、2人は体力的にまずかった。
─強硬手段に出るしかないスネーク。

デスクに隠してあったソーコムとUSPを取る
─USPをフロッグに渡した。

「この星の武器の扱い方は?」
「一応は覚えてる・・・実戦では初めてだ」
「こいつはUSP。9mmを使う代物だ。解るか?」
「弾丸の口径か?生憎そこまでは解らない」
「それでもいい。撃てるのかどうかだ?」
「なめてもらっては困る。・・・いくぞ!!」

とたんに銃撃戦が始まった。
─今更だが、アメリカのニューヨークの摩天楼のアパートの小さな部屋で
宇宙戦争(小規模)が始まっているのである!!

ズガァァン!!
バスッ、バスッ!!
バァン!!
ズドッ!!ガッ!!

「!・・・実弾か?!」
「何をしてる!撃て、怯むな!!」
「馬鹿を言え、実弾だぞ!!」
「あっちも実弾だ・・・撃たなければ・・・死ぬだけだ!」
「・・・・」

この時、フロッグの背筋に戦慄が走った。
辺りを見回すとうめき声を上げている奴らや、既にピクリとも動かない奴もいる
・・・死んでいるのか?・・・

「うあぁ!」
「どうした!?」
「こ、殺した・・・本当に・・・」
「新米によく出る症状か?・・・おい!撃て!ぼさっとするな!!」
「あ、あぁぁっ・・・」
「・・・何だっていうんだ」

わけも解らず悶えるフロッグ。
彼自身も訳がわからなくなった。
戦場は既に体験している。
─クリーンで愛があって誰もが苦しまない戦争を
だが、今は違う。
麻酔ビームを発射するビームガンではない
─実弾を発射する、殺すための鉄の塊だった
初めて握った、それは、フロッグにとって大きなわだかまりを残した。

「?連中が引き始めている?・・・」

戦闘員は、そそくさと帰り始めている。
引き上げというよりも、逃げるかのようだ
・・・彼らもまた死人が出るとは思ってなかったようだ。

「終わったか・・・オタコン、何時まで隠れてるんだ?」
「あ、ああ。終わったみたいだね・・・」

オタコンが、掃除用のロッカーから出てきた。うまい隠れようである。

「そのようだ。フロッグ、お前の方は・・・」

スネークは次の言葉が出なかった。
フロッグは目が死んだような感じになっている。
銃を握ったまま、うわごとの様に何かつぶやいている。

「俺は・・・俺は・・・やってしまった・・・」

それを見たオタコンが心配そうに言う

「スネーク、彼はいったい如何したんだろう・・・」
「・・・はじめて、人を殺した瞬間などに起こる症状だ・・・かなり重いな・・・」
「あ、ぁぁぁぁっ・・・」

もう、フィクションやコメディなどではなかった
正統派アクションになりつつあるこの話は、かなりやばくなりそうである。
─スネークが活を入れるかのように胸倉を掴んだ

「お前は生き物を殺したことが無いのか?」
「・・・」
「答えろ!!」
「・・・無い」
「これが初めてか?」
「ああ。ああそうだ!!俺達の星で起こる戦場ではこんな苦しみは無い!!
 クリーンで、誰もが苦しまない戦争だ!」
「ふん。お前の星は飛んだアマちゃんの連中しかいないようだな」
「な、なに!?」

─とある国の、とある家の玄関先のテントの中

バキィッ!!

武器を磨いている妙な赤だるまが、にらみを利かせている

「だれか、俺達の星のことを貶したように思えたが・・・気のせいだな・・・」

人知れず武器を磨く赤だるまは、真っ二つになった武器を磨く

・・・・で、元の修羅場に戻る・・・

「この星ではそんなことは日常茶飯事だ。・・・オタコン見せてやれ」
「いいのかい?ギャップが違うと思うけど・・・」
「かまわん。現実を見せてやれ。平和ボケした宇宙人にな」
「・・・・」

オタコンから渡されたノートパソコンに写された画像はこの星の歴史だった
・・・
・・・・
・・・・・
・・・・・・
長い時間が過ぎた。フロッグの目には、戦場というものが写された
酷い。酷すぎた。
これまで見たことも無い・・・すさまじい光景だった
泣き叫ぶ人々、業火に見舞われる町並み、独裁者、戦場に借り出される若者達、
そして、核兵器・・・

「・・・スネーク。この星は命を理解できているのか?」
「勿論だ。命の大切さは誰もがわかっている。だが、本能がゆえに人々は争う」
「俺達のように、いけないのか?」
「さあな・・・あと、百年も先の話になるだろう」
「あんたらは、さっき未来に残してはいけない物を取り除いているんだろ?」
「そうだ。今のお前にはまだわからない内容だがな」
「・・・BOSSと同じか・・・」
「なに?」
「いや、なんでもない」

急に、自分が恥ずかしくなったフロッグ。
彼らにとって自分の気持ちなどちっぽけな存在なのかと・・・
この星と自分の星の違い(ギャップ)は何億光年の距離もあったのかと・・・
─まだ、罪悪感が残るものの、震える手で戦闘員のなきがらに近づく。
自分で、確かめたくなった。心の中に出てくる感情は戦果を確認することと
同じ感情だった。
『いやだな・・・・』
そう思いつつもマスクを剥がす。すると・・・

「!・・・こいつは・・・」
「どうした?」
「うわっ、へ、蛇!?」

頭に銃弾の直撃を食らい、絶命している戦闘員は身長はフロッグと同じくらいだが
人種(?)が違った。蛇のような蜥蜴のような・・・爬虫類系だった
異なる、異星人のようである。
フロッグは亡骸を見つめたままこう言った

「敵性宇宙人、スネーク星団人か・・・」
「どんな奴らなんだ?」
「一言で言うと、厄介なことになってきてしまったという事だ・・・」
「つまり、どれくらい?」

ため息が出てくるほど自分を呪うフロッグ

「太陽系全体が危機に陥るぞ・・・」
「そうか・・・・なに!?」




続く・・・かもね

2006年06月19日 (月) 21時22分

No.914 ケロロ ギア そりっど  FROG EATER 8 投稿者:got HOME

「ぎ、銀河系全体が!?」
「そうだ・・・」
「いったいんどんな連中なんだ?」
「・・・」

重々しく語るフロッグ

「スネーク星団人・・・一つの銀河系でまとまった軍事集合種族だ」
「軍事集合種族?いったいどれくらいの?」
「ざっと・・・3000種ほどか?」
「3000・・・数はどれくらいだ?」

この数に、スネークは息を呑んだ

「しらん。数える気にもなれんほどだ・・・数えたくも無い」
「爬虫類と両生類の関係か?」
「?何のことだ?」
「いや、なんでもない。フロッグ、こいつらの性格なんかわかるか?」
「野蛮極まりない連中だ・・・好戦的かつ、残酷極まりない」
「・・・」
「何より、血を見るのが好きな連中だ」
「ますます、大変だ」

フロッグはごそごそと、死体をさっぐった。
嫌そうな顔をしながら、懐から何か見つけた。

「もっと大変なことになりそうだ」
「?それは・・・」

何かしらのワッペンのようだ。

「スネーク星系軍統括精鋭部隊・・・」
「なんだって?」

聞きなれない連続した単語だ

「通称SGS・・・くそっ」
「SGS?またパクリのような・・・」
「SGS・・・スネーク星系軍のエリート部隊だ。主に破壊工作、用心暗殺
 新聞配達の何から何までパーフェクトにこなす連中だ」
「一ついらないものがあった気がするが・・・まあ、凄腕部隊な訳か」

新聞配達はともかく、破壊工作や用心暗殺が得意な連中といったら
GRUなどと一緒だ。
宇宙にも同じような組織があったようである

「あんたら、豪く余裕だな?」
「慣れというやつかな?ね、スネーク?」
「まあな。・・・しかし宇宙となれば別だが・・・」
「慣れ?・・・まあいい。それより、奴等がどうしてここに来たかだ」
「目的も無しに破壊工作などはしない。何か、この部屋に重要な何かがあるのか?」
「重要なものねぇ・・・」

と、言われたが特に何も無い。(特大のスパコンとテレビ以外)
重要なものなどあるはずが無い。

「そんなもの俺達はもって無いぞ。・・・どちらかというと、お前が怪しい」
「!?」
「やつらとの戦闘中、お前は躊躇った。まして罪悪感が溜まって泣き出す・・・
 連中の仲間としか思えんぞ」
「そんな!・・・」
「・・・生き物を殺したことが無いというのも嘘なんじゃないか?」
「ばかなっ!俺は真実を述べているぞ!」
「慎じ切れないな」
「くっ・・・」

いいように誤解されていた。
真実なのだが、こうもとんとん拍子に厄介ごとが重なると、
信じ切れなくてもしょうがなくも無い。

「まあまあ二人とも、今は誰も信じ切れないよ?」
「・・・」
「・・・」

オタコンの発言で何とか一触即発の事態は避けた
─余計に誰も信じ切れなくなったが・・・

「とにかく、奴等の事を追おう。何かしらつかめるかもしれない」
「そうだな・・・俺は下に行く。スネーク、あんたは?」
「俺は上だ。オタコン、サポートを頼む」
「任せてくれ。まさかアパートでサポートするとは思ってなかったけど」
「不安か?」
「ぜんぜん。むしろ楽しみだ!・・・あ、フロッグ。これをついでにもってってよ」
「?・・・これは・・・」

見覚えのある通信機。まさか・・・

「ごめん、やっぱり解んなかったからこの星の通信機にしておいた」
「ちょ、それでは約束が・・・」
「ああ、サポート、サポートっと・・・」

そういってオタコンは手早く機器を取り出した
・・・素早いなぁ・・・・
─フロッグはスネークに問いかけた

「・・・スネーク」
「何だ?」
「信じてくれよ」
「・・・結果次第だ」

二手に分かれて捜索する。
フロッグはいち早く一回までたどり着く
(そんなにでかいアパートではないので楽々だ)

「ん?」

通信機がコール音を出している。・・・スネークからだ。

「こちらフロッグ・・・スネーク?」
「ああ。俺だ。屋上には誰もいなかったぞ」
「となると・・・もう既に脱出したか・・・あるいは・・・」
「待ち伏せかもしれないね」
「オタコン、どうしてそう思う?」
「蛇や蜥蜴といった爬虫類は待ち伏せして獲物を捕らえることもあるんだ」
「・・・なるほど・・・で、役に立つ情報かそれは?」

痛い所を突いてくるスネーク

「まあ・・・役に立つと思うよ。フロッグ?」
「何だろうか?」
「用心してくれよ」
「任せた。これでお前を信用できるかもな」

通信が終わった。(用心してくれ・・・か)とぼやくが
内心、信頼が戻るならいいと思った。
他星の人とはまず、信頼関係から・・・なのだろう
(他の星の人々と仲良くなる本に書いてあった)

警戒しつつ、もらったばかりのUSPを構えて行く。
都会といえど、この時間は静かなものだった。
辺りは人っ子一人いない

(引いたのか?)

心の奥でそう思った。
が・・・

「あいたかったですよ・・・BOSS」
「!!!?」

かなりびびった
暗がりで人に呼び止められると、怖いのと同じだ
─とっさに銃を撃った!!

「うわっ、何をするんです!?」
「お、ああ・・・すまな・・・いいぃ!?」
「なんです?私の顔に変なものでも付いてますか?」

というわけでもないが、話しかけてきたのは、なんと、敵側のスネーク星団人だった。
しかも白い。白蛇だ。若い。鋭い目だ。怖い・・・

結構やばい状況になってきた・・・

「あ、ああと、お前はなんていう?」
「ご紹介遅れましたね。私は・・・ハクリュウ少佐です」
「しょ、少佐!?」

若ぇ・・・と、思ったが現状は変わりない。危機的状況だ。




つづく・・・

2006年06月29日 (木) 22時43分

No.927 ケロロ ギア そりっど  FROG EATER 9 投稿者:got HOME

「どうかなさいましたか?」
「い、いや・・・」

その若くて、白くて、少佐のスネーク星人は怪訝な顔でこちらを見てくる
・・・見つめられても困るぞ・・・おい、

「それにしても、伝説のボスがいち早く目標に到達していたとは・・・
 いやはや、我々も努力しなくては」
「わ、我々?」
「ええ・・・─シャァァァ・・・」

突然、ハクリュウは蛇特有の泣き声(?)を出した。
─突然回りから、武装したスネーク星のSGS舞台が現れた!!

「!!!」
「どうです?我々SGSの部隊は?」
「え、どうって言われても・・・」

こ、この男、
この若さで、少佐のクセにSGSの隊長!?
・・・もう後がなかった
幸いにも誰かと勘違いしてるようで助かってるが・・・
─BOSS?ボス・・・組長?・・・ああ、こいつらのボスと勘違いされてるのか。
と、勝手な解釈をするフロッグ

「あ、あの隊長・・・」
「なんだ?」

一人の隊員がこちらを見て言う

「その、ボスは・・・目標と一緒に我々のことを攻撃してきましたが・・・」

ズドン!!

「ひぃ!!」

その隊員の足元に弾丸がぶち込まれた

「何をいってる?そんなわけが無いだろう。ボスは母星を裏切ってまで
 我々に味方してくれてるんだぞ?・・・先ほどの戦闘では一緒に戦ってくれたんだぞ
 そうですよね?ボス?」
「う、うん・・・」

もう、ばれてるんだから。
うんとかしか言いようが無い状況だ
─SGSの隊員の視線が、すべてこちらのことを、にらみつけていた。

「・・・恐縮ですが隊長・・・」
「なんだ?まだなにかあるのか?」

一人の兵士が挙手して言った

「ボスは女ですが・・・」
「・・・今・・・何て言った?」

あたりがシーンと静まり返る

「ですから・・・ボスは女です」
「女・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

隣にいるフロッグをまたもしげしげと見つめてくる。
─いい加減、飽きて来た。

「お、男じゃないかぁぁぁっぁぁぁ!!!!!」
「おせぇーよ!!!」

とたんに騒がしくなった

「だ、誰だお前は?!」
「名乗るようなもんじゃない」
「くっ・・・私としたことがまんまとはめられた訳か・・・」

その一言にSGSの隊員とフロッグが一斉に言った

『いや、それは無いって』



一方宇宙では・・・

「まったく、何時になったら通信が回復するんだ?」

少佐がじだんだを踏んでいた





続くかもね・・・

2006年07月11日 (火) 22時13分

No.938 ケロロ ギア そりっど  FROG EATER 10 投稿者:got HOME

「何はともかく、貴様は何者だ!」
「・・・」
「答えろ!!」

じりじりとこちらに迫るハクリュウ

「悪いが言うわけにはいかない」
「ならば・・・消えてもらう」

カチャリと目の前に銃が突きつけられる。
─リボルバータイプの光線銃だ。

「消える?消えるのはお前らの方だ」
「?」
「今俺はむちゃくちゃに虫の居所が悪いんだ。貴様らのせいで・・・」
「なんのことだ?」
「─俺は命を奪うことになったんだ!!」

もうなんでもこいの状態
─あのころのフロッグになった。

「ああああ!!!」

思いっきりの強烈な右フックをハクリュウに食らわせる。

「ぐうっ!?・・・」

勿論吹っ飛んだ。
吹っ飛んだハクリュウを羽交い絞めにする、ものすごい素早さだ・・・

「動くんじゃない、お前らの少佐の命が無いぞ!・・・」
「うぐぐ・・・」

これには部隊の面々は思うように動けなかった。

「そうだ、それでいい・・・誰も指揮官は失いたくない」
「は、はなせ!・・・」
「うるさい!俺は・・・俺は命を奪ったんだ!とりたくも無い残りの人生を奪ったんだ!
 お前らのせいだ!お前ら仕掛けた戦いだ!!」
「・・・」

みんなシーンとなった。
戦意消失といったところか・・・
─いきなりフロッグはハクリュウを投げ飛ばした。

「うわっ!何をする!?」
「・・・失せろ」
「?」
「失せろよ!!俺の気が変わる前にな!!」

蛙に睨まれた蛇ほど、むなしいものはなかった。
たった一匹に多勢の面々がビビっていた。

「くっ、こんな屈辱初めてだ・・・覚えて置けよ。お前の名は?!」
「フロッグ・・・それ以上でもそれ以下でもない」

こんなときにでも騎士道精神のようで律儀に相手の名を聞いてきた。
それに答えないわけでもないので答えておくフロッグ。

「覚えておこう・・・いくぞ」
『はっ!』

そうしてSGSの面々は去っていった・・・残ったのは複雑な気持ちと
一匹の蛙・・・宇宙人だった。

「畜生・・・俺としたことが戦場に感情など持ち込んじまった・・・」

そんなことをつぶやきながらもポケットから宇宙葉巻(ハバーナ星産)を銜えた。

それを盗み聞きするかのようにオタコンとスネークが見ていた

「ねえ、彼は大丈夫だと思うかい?」
「いっただろう?あれは新兵によく現れる症状だ。だがやつも戦士だ。それくらい乗り越 えなければならないことは理解しているだろう。それに・・・やつ自身の問題だ」
「ああ・・・彼は意外に若そうだからね」

実際若いのかもしれない。
宇宙人だけどね・・・
葉巻を銜えるところからして若いと判断するのもおかしいが、自分の感情をむき出しに
してるあたりが若いのだろう。

「それにしてもさっきのSGSのとか言う連中はあっさり引き上げたけど        如何したんだろう?」
「さあな・・・まだ戦力が足りないのだろう、それとも・・・いや、まさかな」
「さあ、彼を迎えてやら無いと」

2人はフロッグを迎えにいった。
その彼自身は何のそぶりも会話もせず黙って迎えられた。




続くかもね・・・

2006年07月29日 (土) 00時04分

No.945 ケロロ ギア そりっど  FROG EATER 11 投稿者:got HOME

そんなこんなで、何とかやり過ごすことが出来た三人・・・いや、二人と一匹は、
再び部屋に戻る

どうにも暗くて重い空気が漏れていた。それもそうだろう・・・真面目な話に
着いていけなくなってきたからかもしれない。
─笑いなんて糞食らえ!徒でも叫びそうな状態だ。

「あ、そういえば忘れてた」
「何だオタコン?」
「フロッグが持ってきていた通信機のことだけど、さっき直しておいたよ」
「ほ、本当か?だが通信機は・・・」

さっきの通信機は頭につけている。ではいったい・・・

「僕の開発した新型超高性能通信機、略してオタコンスペシャル」
「お、オタコンスペシャル?」
「そう。もともとはナンマシン通信の代用に使うはずだったんだけど、
 嵩張るからほとんど使ってなかったんだ」
「なるほど、嵩張る理由はでかいからな」

通信機、と言えばそうだろうが『着ける』というよりむしろ『背負う』の方が正しい。
まるで第二次世界大戦で使用されたアメリカ軍の通信機のようだ。

「そんなものまだ持ってたのか?」
「あたりまえだろ?僕の自信作なんだ」
「性能は認めるが実用性はゼロだ。重いからな」
「だからこうして、ここにおいて使うんだろ?実用性は大有りだよ」
「うーむ・・・」

確かに実用性は・・・無い様でありそうだった

「で、それが何なんだ?」
「あ、そうだった。実はね、君の通信機のシステムを解析して・・・と言ってもあんまり
 解らなかったけど・・・いや、なんでもないよ。で、そいつの一部をこいつに取り付け たら・・・」
『─繋がったというわけだフロッグ』
「!!!!!?」

通信機から、聞いたことのあるような声がする・・・まさか・・・

「少佐か?」
『うむ。・・・話はエメリッヒ博士か聞かせてもらった』
「どのくらい?」

話をするフロッグの表情が、あせってきている。そんでもって涙目だ

『そうだな・・・君を助けたことと、SGSの連中に襲われたと言うあたりまでだな』
「つまり全部か?」
『そういうことになるな』

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・死んだ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・死刑決定
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あばよ人生

フロッグの目の前が、真っ白になった。

「・・・・おーい、大丈夫?」
「うえぇあ!!?」

またも突拍子も無い声が出た。

「如何したって言うんだ?」
「・・・先ほどの話を聞いてなかったのか?」
「死刑になるとか何とか?」
「・・・・そうだ。もうお仕舞いだ。少佐がぜーーーーーーーんぶ聞いてしまった」
「だから?」
「俺のミッションは終わって」
『─いないぞフロッグ』
「少佐?!」

いきなり会話に飛び込んできた少佐。
なにやら、風向きが違うようだが?・・・

『フロッグ、忘れたのか?FROGはたしかに隠密組織だ。ケロン軍参謀本部直属の
 公認組織だ』
「組織の掟に従えと言ったのはあんただぞ?」
『そうだ、だがそれは単なるテーブルと紙の上での話。ここは・・・』
「ここは?」
『戦場だフロッグ。何時何が起こるかわからない。・・・生き物を殺すこともあるだろう
 まして、敵に見つかることもある』
「・・・」

顔は見えないが、通信機からの言葉が、ひしひしと伝わるものが見えそうだった。

『一回の失敗が死にいたることもある。だが今の君の失敗は成功への一歩だ』
「成功への?」
『そうだ、もし君が一人だけならここまで出来たか?』
「・・・」
『そこにいるエメリッヒ博士、そしてスネーク君のおかげでもあるんだぞ?』

そうでもないと言いたくなるスネークだったがあえて我慢した。
そういう状況じゃないからだ。

「そうだが・・・」
『何だ、まだ心配事でもあるのか?』
「このことが、ばれたら如何する?あんたは・・・」
『その時はその時だ。拳銃自殺でも死刑でも受け入れよう。今はミッションが大事だ
 それくらいの覚悟が無いとでも思ったのか?』
「い、いや・・・」
『まったく・・・君はいちいち細かいことが気になるようだな?まあいつものことだが  もっとシャキッとしろ!それでも軍人か?』
「あ、ああ。そうだな・・・すまない少佐。それと・・・SGSのことだが」
『話は聞いているこちらでも検討してみよう。今はとにかく、彼らと協力して事の自体を 突き止めろ。核兵器は後だ。いいな?』
「・・・了解」

こうしてお説教交じりのブリーフィングは終わった。
フゥーと一息つくフロッグ。

「どうだ?楽になったか?」
「ん?ああ。妙なことを考えて自分を重くしていすぎた。重く待った分、引きずっていた
 が、引きずった分、削れて言った感じかな?」
「それだけ余裕が戻れば十分だ。─流石は君の上官、よく解ってるよ」
「そうかな?いつものことさ・・・ほんと、いつものな・・・」

何かの思い出に浸っているフロッグ。
─いきなりりブザーが響く!!

「な、なんだ!?」
「おちついて、やつら(SGS)の所在がわかった!!」
「なに?」
「さっきスネークがSGSの連中に発信機を取り付けてたんだ」
「結構簡単だったがな」
「それで場所は!?」
「君が最初に引っかかってたところ」
「・・・べラザノ橋か!」

急いで飛び出そうとするフロッグをスネークが止めた

「待て。お前一人じゃ荷が重い」
「では?・・・」
「俺も行く・・・実はおれも調べたい事があるからな・・・」
「いいだろう。それじゃ急ぐぞ!」





続くかもね・・・


2006年08月12日 (土) 22時06分

No.957 ケロロ ギア そりっど  FROG EATER 12 投稿者:got HOME

途中までスネークのバイクで移動した
行きかう車はどうやらフロッグのことは見えないようだ・・・

「フロッグ、隠れなくていいのか?」
「大丈夫だ。アンチバリアだ。ポコペン星人には見えない」
「俺は見えるが?」
「ああ。好奇心や何かの感情が大きければ見破られる」

意外な弱点があったものだ。

「俺は好奇心が強いのか?」
「さあな。わからん。まさかバックの中に入っているわけにもいかんからな」

─と、そんな時

「─むぐ・・・ごほっごほっ!・・・」

どこかの国のどこかの町の商店街で・・・

「軍曹、大丈夫?」
「いや〜なんか変なうわさされたような気がするであります・・・」
「まさか。あ、くしゃみは頑張って耐えてよ」
「任せるであります。・・・もう少しで、オニューのガンプラが・・・」
「え?なに?」
「あ、いや今日は・・・ただのお使いでありましたな」
「うん。余計なものは買えないよ」
『う〜む・・・ここは我慢するべきでありますな・・・』

少年が話しかけた、バッグの中にいる軍曹と言われたフロッグと同じケロン星人が
変な心の戦いを続けていた・・・

─そうこうしてる内に目的地に着いた

・・・深夜だが車は通っている

「べつになにもいないが・・・」
「いや、いる・・・見ろスネーク!」

ヘリ型のガンシップに逃げるかのように乗り込んでいくSGS
ハクリュウもいた。

「追うぞ!」
「まて、発信機はつけてる。深追いはするな」
「待てるか!ここで逃がしたら、後が無い!」
「おい!・・・くそっ、今時の若いのは・・・」

フロッグがガンシップに駆け寄る。勿論SGS側もアンチバリアで見えない(音も)

「待てコラぁー!!」

ガキ臭い叫び声が届いたのか、ハクリュウが出てきた。
・・・なにか落ち込んでいる。

「ん?さっきの偽ボス?・・・何のようだ?」
「心機一転だ!逃がす訳にはいかない!!」
「・・・生憎、私は相手が出来ない。将軍が怒ってるんだ」
「なにぃ!?」
「私は相手が出来ないが・・・変わりに本物のボスが相手をするそうだ」
「せいぜい楽しめよ・・・くそっ」

吐き捨てるかのようにつぶやいた後、ガンシップが飛び立った
─飛び立った後に、向こうに人影が見える。
どうやら、こちらに向かっているようだ。

「・・・まさか・・・」

しとしと、雨まで降ってきた。
─次第に見えてくる人影。

「・・・そんなはずは・・・」

うっすらと見えるシルエットは、ケロン星人のようで違った。
─読者の方は、ウーパールーパーを知っているでしょうか?そんな姿です。
それに、フロッグは何故か知ってるようだ・・・

「・・・ボスって貴方だったのか・・・」

フロッグの手前で止まる。
物を言わず、ただじーっと見つめるように見ていた
─女というのが一目でわかった。
白い肌で、えらのような物は(耳もしくは飾り?)は焔色の美しい物だった。
目は、緑色でエメラルドのように輝いている。しかしその目は戦士の目であり
見つめられると、引きずり込まれていきそうなほど深く鋭かった。

「・・・久しぶりね、ジロロ」

─声も中々美しい
突然話しかけられて言葉に困った挙句

「どうしてここに?」
「どうして?・・・ふふふ・・・」
「何がおかしい?」
「お前の鈍感さは宇宙一よ。見て解らないかしら?連合を裏切り、スネーク星団に
 亡命したのよ」
「な、なんだって!!?」
「ジロロ。宇宙で一番強いのはスネーク星団軍。どこぞのドブガエルとは訳が違う
 ・・・失礼。お前もそのドブガエルの一種ね」
「・・・何が言いたい?」
「本題に戻るとしましょう。弱いものが手を取り合って生きる連合宇宙軍には、
 私の望むものは無い。私の臨むものは力!!それはスネーク星団軍には有る」
「まさか・・・裏切ったのか!?」
「違うわ。さっきも言ったとおり、亡命よ。裏切りとは人疑義の悪い言い方よ」
「・・・形的には同じだ」
「そうね。・・・悔しい?ジロロ」
「・・・」

あざ笑うかのように白いウーパールーパーが・・・
─ギロリ・・・

し、白くて美しい宇宙人が言った・・・

「それでいい。さすがはポコペン星人ね。チキンと言うのは本当ね」

ぐ、ぐうぅぅ・・・何とか言えよ。フロッグ!

「ボス、俺は悔しくてたまらない」
「そう・・・どうして?」
「俺の尊敬していたボスが・・・敵性宇宙人側に寝返り、裏切ったんだ!」
「で、なに?」
「ボス!!裏切りの罪は重い!!」

殴りかかろうとしたとき、電撃が突如フロッグを襲う!!

「ぐあぁぁっ!?」

どさっと後ろにひっくり返るフロッグ
─ボスの後ろにスネーク星人がいた。かなりでかい。

「女性に手を上げるとは男の風見にも置けないな・・・」
「き、貴様は・・・」
「お初にお目にかかる。ヒャン・ブラックボア・コブラード将軍と申す」

豪く丁寧な紳士みたいなやつだった。将軍と言った・・・

「将軍は私の亡命の手助けをしてくれたわ」
「どうも・・・その男がボスの・・・」
「ええ、教え子よ。元、だけど」
「ふうむ・・・」

将軍は、たとえるならワニのような感じだ。
筋肉質のワニだ・・・キメェ・・・

「─何か言ったかな?耳が遠いのでね・・・」

いえ!何も言ってないです!!ハイ!

「フム・・・流石はボスの弟子ですな。よく出来た戦士だ」
「でしょう、将軍?殺しがいが有りそう?」
「ええ。勿論・・・」
「!・・・」

かなり恐ろしい話をしている。

「井の中の蛙よ、大海を教えてやろうか?」
「・・・遠慮させてもらう。これでも知識は有るほうだ」
「ほう・・・口も達者か?・・・ふん。ますます殺しがいが有る」

将軍は、今にも飛び掛ってきそうだ・・・すると・・・

ズガァン!!
ズガァン!!

二発の銃弾が地面に当たる

「何やつ!?」
「2対1と言うのはどうにも卑怯だな」
「─スネーク!!」
「待たせたなフロッグ。・・・ちょっと遅かったか?」

スニーキングスーツに着替えたスネークがソーコム片手で登場した!
ボスと将軍は驚きもせず、逆に喜んでいる

「これまた豪勢な助っ人ね」
「しかも、ターゲットが直々に登場など、鴨がねぎを背負って来たのと同じですな」

どうゆうことだろうか・・・
この意味を知るには、次をお楽しみに!



つづくかもね・・・

2006年08月27日 (日) 00時55分

No.969 中書 投稿者:got HOME

どうも、gotです。
ケロロ ギア そりっど FROG EATERですが、
ほぼ原作とかけ離れてる(ユーモアだけ同じ?)内容ですが
今後もよろしくお願いします。

次回、スネーク&FROG対BOSS!!でありま・・・ゴホッゴホッ・・・です。 

2006年09月06日 (水) 22時41分

No.987 ケロロ ギア そりっど  FROG EATER 13 投稿者:got HOME

「何を言ってる?」
「なに、ただの身内の話だ。・・・そろそろ本気を出すか」
「ここは私の出る幕ではなさそうね」
「ボス!!あんたの相手は俺だ!!」
「あなたに出来るのかしら?ジロロ?」

今度のフロッグの構え方はマーシャルアーツに似ている
─じりじりとした空気が流れた

「引きずり戻すくらいはできる。ケロン星MPに引き渡す」
「笑止!!私を倒すなんて、100年早い」
「なら、見せてやる!!」

とたんにマトリックスみたいな格闘が始まった。
─以外に凄い迫力・・・
フロッグがボスの右手を掴んだかと思えば逆に組まれて、地面に叩き落された

「ぐうぅ!・・・」
「まだまだね」
「なんの!」

カポエラをしたがすんでの所でかわされた。

─そんな戦いを見とれてたスネーク

「なんだ、すでに吹っ切れてたか?」
「─余所見をしないことだ」
「!?」

電撃がスネークを襲う!!
これも間一髪でかわす。

「ほう・・・動体視力だけはいいようだ」
「生憎、蜥蜴に負ける気はしない」
「ふん、その調子がどこまで持つかな?・・・いくぞ!!」

とたんに将軍から電撃の触手が伸びる
交わしつつ銃弾を叩き込む!!

ズガァァン!!

「むグゥ・・・」
「やったか?」
「・・・残念だが予想ははずれだ」
「な、なに!?」

45口径の弾丸がぽろぽろと、こぼれ落ちた。
ボディアーマーでもないし、バリアではなさそうだ。
いったい・・・

「私の皮膚は鋼より硬い。それゆえ・・・高電圧をまとうことも出来る・・・
 このようにな!!」

ぶわっ!!

「むっ!・・・」

将軍からはげしい電圧がほとばしる。それゆえ、まるで磁石のように
強力な、電磁波がスネークを襲った!!
─そのせいでもっていた鉄製の武器が、もってかれた!!

「ソーコムが!・・」

ソーコムを手にした将軍から、次の瞬間の言葉を疑った。

「ふん!武器はいただいたぞソリッド君」
「な、なぜ俺の名を?」
「なぜ?君が我々のターゲットだからだ」
「俺が!?」

驚愕の事実だ。

「どうやら、あっちは決着がついたようね」
「ス、スネーク!!」
「フロッグ!!、俺にかまうな!前を見ろ!」
「フロッグ?それがあなたの新しい名前?・・・ふっ、あの人のやりそうなこと」
「な、何がおかしい、ボス!?」
「部隊名にふさわしい最期を遂げるがいいジロロ!!」

スローモーションでフロッグの懐に入ったボスは
強烈なアッパーカットを食らわした!

「ガハッ!・・・」

吹っ飛んだフロッグ

「余所見をするからよ。戦場では気を抜くなとあれほどいったはず」
「ぐ、ぐぅぅ・・・」

頭から地面に落ちたので、ふらふらになっているフロッグ

「─フロッグ!しっかりしろ!!立て!!」

スネークの応援が聞こえるが、満身創痍だ。

「そろそろ時間か・・・ハアッ!!」
「むおっ!・・・こ、こいつは・・・」

スネークに妙な輪が取り付く

「安心しろ、捕獲用の電磁シールドだ・・・連れて行け!!」

スネークの真上から変な光が降り注ぐ!!

「な、なに!?」
「作戦完了ですぞ。ボス」
「ええ、先に戻っていて。ちょっとけりをつけてからいくわ」
「でわ・・・くくく・・・ハァッハハハハ!!」

大気な笑い声を上げつつ光の中にスネークと消えた将軍・・・

「く、空間転送装置?・・・ムグウッ」

ボスに首を捕まれて持ち上げられるフロッグ

「・・・私を憎めジロロ。そうすれば私に勝てるかもしれないな」
「ひ、一ついっておくぞ、ボス」
「なに?」
「おれはフロッグだ!」

何とか叫んだ。叫ぶことが出来るのが精一杯だ

「ああ、そうだったわね・・・ふんっ!!」
「ぐはっ・・・」

そのまま、投げ飛ばされたフロッグ。
鉄柵を越えて、そのまま海に落ちる形だ・・・

「グアァァァァァァ!・・・・・」
「這い上がれるか?フロッグ?・・・もう一度私を楽しませてくれ・・・」

・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・フ・・・・・・・・・
・・・フロ・・・・・・・・
・・・・・・フロッ・・・・・
・・・・・・・・・フロッグ・・

「俺を呼んでいる?」

『フロッグ!!しっかりしろ!!』

「・・・・・・・負けたのか?俺は・・・・」

フロッグの意識がもどった。
海岸に流されていたようだった。

「ヌッ、グゥゥ・・・・」

わき腹が痛い。
肋骨が折れたようだ。
─それでも何とか、通信機には届いた。
意識が朦朧とする中、誰かと話がしたいと思うフロッグ・・・・





つづくかもね・・・

2006年09月13日 (水) 23時21分

No.999 ケロロ ギア そりっど  FROG EATER 外伝 投稿者:got HOME

これまでの任務・・・いや、侵略作戦の一環に入るまでさかのぼること
10年・・・

ガマ星雲第58番惑星、惑星ケロン
そう、フロッグの母星であるこの惑星で、今となっては忘れ去れているこの話。
伝説の英雄BOSSが活躍していた時だ。
舞台は、この星の超精鋭部隊「アサシン」の内部から始まる


「どうかね?精鋭たちの集まりは?」
「・・・」
「全員ケロン軍有数の腕利きばかりだ。BOSS、目に留まった奴はいるかな?」
「いや・・・皆まだ子供だ。少佐、今度はもっと慎重に選ぶことだな」
「そ、そうかね・・・うーむ、皆強そうなのだがな」

そんな会話をしているのは、若き日のゼロロ少佐とBOSSだ。
(この当時、彼らがどんな仲なのかは不明)

「いるとすれば・・・あいつだ。あいつは私の気を引いている」
「ん?ああ・・・彼か」

精鋭たちの中にまぎれている貧弱そうな奴がいた。
どう考えても、超凄腕でもなければエリートでも無い。
いたって普通のどこにでもいそうな民間のケロン星人(地球人で言うと20歳前後)だ。
─それにしても影が薄い。BOSSだから見つけられたのだろう。

「あれが?!どう考えても軍人じゃないだろう!!」
「まあ・・・見ていれば解るはずよ」
「うーん?・・・」

「─おいガキ!!」
「なにか?」

屈強そうなケロン星軍人がその貧弱そうなケロン星人に食って掛かった

「お前、民間人だろ?ここはケロン軍超精鋭部隊の訓練所だ」
「で?それが何か・・・」
「観客は来てはいけない規則だ」
「自分は、やってみようと来ただけだが・・・観客じゃない」
「ははははっは!!嘘つくな!!第一軍人じゃねぇだろう!?」

豪快に笑い飛ばされた、が・・・

「─だよな・・・外見じゃ判断がつかないからな・・・ほらこれ」
「ん?」

懐から、手帳を出す

「ほおー・・・一応、軍人か?ジロロ二等兵」
「まあね」

─そう、彼こそが若き日のフロッグの姿なのだ

「生憎だ。ここは尉官クラスや佐官クラスのやつでも厳しいんだ」
「入れるさ」
「だったら、肉体的にも強くなきゃな?」
「???」

─鉄拳が飛んできた
「その減らず口むかつくんだよ!!ガキが!!」

ヒョウッ!!
ガッ!!
ズドォォーン!!

「!!?」

一瞬何が起きたか判らなかった。
たとえ背丈が同じと言えど、力的には殴ってきた方が強そうだが、ジロロは
いとも簡単に地面に叩き付けた。

「ガキじゃない。ジロロだ。よく覚えておけ」
「く、くそぉ・・・」
「筋肉馬鹿に用は無い。失せろ・・・」

先ほどと打って変わって、蛇のような鋭い眼光で睨んだ。

「く、覚えてろよ!!」
「どうかな」

囲んでいたやつはほとんど逃げていた


「─ほぉー!!」
「ね?言ったろう?」
「う、うーむ・・・しかし実技審査の結果は・・・」
「まあ、それも次期に解るはず」
「・・・」

少佐とBOSSはその一部を見ていて驚いていた
─その後ジロロは入隊検査(実技)をトップで合格。
内容は暗殺術と洞察力、そして体力面、精神面だ。
貧弱そうな体と打って変わって、とてつもなく強靭な肉体の持ち主だった。
無論アサシンの最年少記録を作り上げたことは言うまでも無い。
勿論、I,Qも凄かった。(500以上!!!)

その時代で歴代アサシンのトップまで上り詰めたジロロは、
実戦においても(暗殺と言えど、当身)トップに位置した。
─面接内容も聞いておくとする。

「アサシンに入隊したい理由は?」
「静かそうだから。それだけ」

その資料を片手に、女性の宇宙人が声をかけた。

「─・・・簡単な入隊理由だな」
「うるさいの苦手なので」
「・・・どうだ?君ほどの腕前ならアサシンよりも強力な部隊にいかないか?」
「好きにしてください」

BOSSはいち早く目を留め、彼を誘った。
ジロロは、有無を言わずBOSSの誘いに乗った

そう、これがジロロのFROGと関係を持った日だった



続くかもね・・・

2006年09月18日 (月) 00時24分

No.1008 ケロロ ギア そりっど  FROG EATER 外伝2 投稿者:got HOME

それから何年もたった。
BOSSからの誘いを受けたジロロは、
ケロン星超特殊精鋭部隊(FRST.REQIRE.OMEGA.GOSPELS)
通称FROGに入隊していた。
─待ったくケロン星と関係ないような語呂合わせの特殊部隊だが、
超がつくだけあって、実力はあった。
・・・部隊のほとんどは変人や狂人が多かったが・・・

そのせいか、この部隊のことについては、すべて極秘扱い。
存在自体が闇なのである。

ジロロはそんな中で、たった数年でトップになる
事実上、ケロン星最強になった。
─BOSSの徹底した指導もあったが・・・

「いい成績だ」
「これもBOSSのおかげ。感謝しますよ」
「ジロロ・・・実はお前にまだ教えていなかったことがある。一緒に来てくれ」
「??ええ・・・」

訓練施設にあるいびつな部屋。
とある、メディカルチェックのためにあるそうだが、今は誰も使っていない・・・
大きなカプセルがあった
これまた不気味な緑色の液体が入っている

「これに入ってくれ」
「えっ・・・」
「大丈夫、危害は無い」

と入ったが、不気味だ。
しかしBOSSの命令は絶対。言われるがままだった。
─ゴポゴポと液体に入れられる。
苦しくはなかったが・・・ 

「今から、ちょっとしたテストをする。何単なる体の検査だ」
「体の?いつも専属のドクターから診察してもらってが・・・」
「私も上官として、部下の体を見ておくべきだと思ってな」
「ああ・・・」

とはいえ、BOSSは女だ。変な理性が自分に出てきた。
(入隊試験の恥心の検査は受けた)

「何を考えている?」
「いや、何も」
「・・・それでは、いくぞ」

スイッチがおされた
とたんにゴポゴポと泡が勢いを増した

「!!?」
「落ち着け。少々眠くなるが、我慢しろよ」
「むごごご・・・・」

もつれ行く意識のなか、体に妙な感覚が出てきた。
今までの自分ではない何かが、自分に入ろうとしていた!!

(そうだ。それでいい・・・私の理想に近づく・・・)

─機械音声が響く。

『サンプル遺伝子ヲ、被験者二登録中。作業完了マデ、オヨソ12分。
 サンプル遺伝子名ソリッド・スネーク。』

夢の中で、ジロロは見たことのない男と似合っていた。
自分と似ているようで違う。違うようで似ている。
─うすうす感ずいていたが自分が何か変わってきているのだと思った
そして・・・作業が終わった・・・




続くかもね・・・



2006年09月24日 (日) 01時31分

No.1015 ケロロ ギア そりっど  FROG EATER 14 投稿者:got HOME

「うぅぅむ・・・・」

意識が戻ったフロッグはあたりを見回す。

「・・・負けたのか・・・」

いつぞやの流れ着いた海岸に再び、流れ着いていた
─聞き覚えのある声

「フロッグ!!」
「・・・オタコン?」

雨が降る中、彼は傘も差さずに走りよってきた

「大丈夫?!怪我は・・・あるようだけど」
「肋骨と腕の骨が折れたみたいだ・・・ぐうっ!!」
「無理するなよ。さ、僕につかまって」
「オタコン・・・俺はスネークを・・・」
「その話は後だ。さあ!」
「・・・」

有無を言わずフロッグはオタコンにおぶってもらった。
その間、疲れと極度の緊張の連続もあったせいか、オタコンの背中でぐうぐうと寝ていた
・・・
・・・・
・・・・・
スネークはいったいどうなったのだろう?
・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・・
そして俺はなんで無力なのだろう?
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
オレハ、ダレダ?
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
オレハ、スネーク?
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
キョウダイ?イトコ?ハトコ?ケロン星人?ポコペン星人?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
俺は俺だ!!


「ふーむ、驚異的な回復力だ」
「ケロン星人はこんなに早いんですか?」
「いや、フロッグだけだよ。これほどの重症だがものの一時間で完治する」
「・・・常人じゃない」
「BOSSだけがすべてを知っているよ。エメリッヒ博士」
「・・・あ、起きたみたいだ」
「おはよう。相変わらず目覚めが悪いようだな。ジロロ・・・いや、フロッグ」

ぼんやりとした明かりの中オタコンだと言うのはわかったが、もう一人は・・・
ケロン星人だった・・・

「・・・少佐?・・・ああ、なんだこれも夢・・・じゃないな!!?」
「遅いよ!!」
「現実だフロッグ。やはり私も現地に行かなくてはならないからな」
「どうやって・・・」
「異次元転送装置。これさえあれば住所と電話番号を書き込めば
 どんな惑星だろうと遠く離れた銀河の星だろうと一瞬で到着する」
「電話場番号はともかく住所はよくわかったな」
「なーにケロン星の科学力を甘く見るなよ」

『金の無い部隊のクセに何故かいいもの持ってるな』

異次元転送装置はスネークの誘拐のときも使われたあれだ。
─そのことを思い出したフロッグは重々しく話した

「オタコン、少佐・・・BOSSが裏切った。そしてスネークが・・・」
「わかっている。一部始終は無線で聞いていた・・・大変だったな」
「・・・如何すればいい?」
「もう、ポコペン侵略どころの話ではないのは確かだ・・・これを見ろフロッグ」
「ん?・・・これは」

ケロン軍最高部特別任務指令。

「FROGに下されたトップからの命令だ」
「・・・」

内容は簡単だ。
─裏切りのBOSSを抹殺、SGSの壊滅、スネークの救出

「これを俺にやれと?」
「そうだ。今最も任務が出来る男がフロッグ、君だ」
「如何して俺なんだ?他にもFROGの隊員はいる。ましてアサシンの連中や
 どこぞの見知らぬ小隊もいるんだぞ?」
「BOSSとスネークに接触しているのは君だけだ。そしてBOSSとSGS     
 未だ、ポコペン星にいる・・・君はそのポコペン星にいるんだ」
「・・・俺にBOSSの抹殺とSGSの壊滅、スネークの救出・・・」
「─僕からも頼むフロッグ」
「オタコン・・・」

何時になくメガネが光っているオタコン

「スネークは親友でもあり、家族だ。助けてくれないか?・・・」
「・・・」

スネークはこの星ではじめてであったポコペン星人の一人で
自分にこの星の事実と戦闘の仕方を教えてくれた。
─自分がスネークの注意を聞いていたら今こんなことにはならなかった。
見捨てることは出来ない!

「わかった・・・俺はやるよ」
「よかった!・・・」
「だが俺一人では相手に出来ない。相手は強力な特殊部隊にBOSSだ
 俺一人では到底無理がある」
「そのために私とエメリッヒ博士がいる。それと・・・まだ、サポート要員は
 他にもまだいるんだ」
「?・・・だれだ」

ガンシップのクルーは操縦者と少佐そしてフロッグだけだった
─ほかに誰がいたのだろう?

「ああ、彼は現地に着いてからいろいろサポートしてくれる予定だった。が
 今となっては彼はプログラム2に入っている」
「緊急用?」
「そうだ、途中でお払い箱になった」
「どうして?」
「それは・・・」

『ク〜ックククク・・・お払い箱はひでぇんじゃねか?少佐』

スピーカーからとても耳障りな嫌な笑い方が聞こえた

「誰だ?!」
「ああ、紹介しよう。その・・・プログラム2の専属オペレーターを務める・・・」

『─お〜っと少佐・・・俺様の名は俺様自身で名乗るぜ・・・」

「だそうだから、聞いてやってくれ・・・」
「・・・」

少佐が妙に嫌がっていた。

『俺様は武器装備から通信、情報、機械からいたるにあらゆる物に超がつく程      すげぇクールな専門家だ・・・ク〜ッククククク・・・』

「ああ、そうなのか・・・」

ここまで自分のことをほめるやつを始めてみたフロッグ

「で、名前は?」

『名前?・・・そうだなぁ・・・俺様には本名があるが、面倒くさい作戦のおかげで
 コードネームで言わなきゃなんねぇ・・・クッ・・・まあいい。
 俺様は『K・66』だ。そのミニマム脳みそによく叩きつけとけ・・・』

「ミ、ミニマム脳みそだと!!・・・」

IQ500のフロッグがはじめて言われた罵詈雑言だった。

『じゃ〜な。用が無いなら呼ぶなよ・・・ク〜ックククク・・・』

「・・・少佐、あいつは本当に味方か?」
「少なくとも信用は出来るやつだ。昔、私がやつを育てた」

衝撃の事実だったが、胸の奥にザラついたものがあったので、気にならなかった。

「どうやったらああなる?」
「育て方が悪かったかもしれん。甘やかしすぎた」
「親子?」

オタコンもちょっとばかし顔が引きつっている。

「いや、上司と部下・・・それだけだよ」
「・・・深く詮索はしない。残りは後だ、早速行動しなくては」
「ああ、待ってフロッグ、君に渡したいものがあるんだ」
「?」

オタコンが渡したいものとはいったい・・・
─・・・一方宇宙では・・・

「くそ!!ここから出せ!!」

鎖につながれたスネークが宇宙船で連れて行かれようとしていた・・・
その先には巨大なマザーシップの影が・・・




続くかもね・・・

2006年10月22日 (日) 21時54分

No.1022 ケロロ ギア そりっど  FROG EATER 15 投稿者:got HOME

オタコンから渡されたのはバンダナだった。
・・・スネークのより小さいが・・・

「やっぱりそれが無いとね」
「・・・どうして俺に?」
「今回は君がスネークの変わりなんだぜ?バンダナ着けなきゃ」

言われるがまま額に結びつける

「ほう・・・ずいぶんと様になってるなフロッグ」
「そ、そうか少佐?・・・恥ずかしい気もするが・・・」
「でも結構にあってるよ」

確かに似合っていた

「それはともかく、連中は宇宙に行った事は確かだ」
「我々からも転送ビームが見えた。・・・そこが厄介だ」
「どうする?いまさらカーゴシップに戻るわけにもいかん・・・」
「うーんこれには僕も・・・」

三人とも黙ってしまった
すると・・・

『一つだけいい提案があるぜぇ〜・・・』

「!?」

先ほど通信を終えたばかりのK・66が出てきた

「それはなんだ?」
『ただじゃ教えられねぇな〜』
「・・・給料は倍にしてやろう」
『クッククク・・・解ってるじゃねぇか少佐・・・』

なんだこの二人の会話は・・・

『ポコペン星のロケットに乗ってくのさ』
「え?ポコペン星のロケットって・・・」
『あるだろ?あの・・・俺様のケロン星の科学力に到底およばねぇあれだ』
「・・・」

ポコペン星(地球)の一科学者としてちょっと傷ついたオタコン
─つまり地球製のロケットで敵の本拠地まで飛んでいこうという寸法だ・・・

『危険性は無いとはいえねぇが、連中から攻撃されることは無いだろ』
「その根拠は?」
『なんでかって?誰もいざこざなんか起こしたくは無いだろ?・・・生きてるものの
 性だなク〜クッククク・・・』
「なるほど・・・ポコペン星のロケットを攻撃してしまえば、ポコペン星は
 混乱に陥ってしまう。ポコペン星は躍起になってロケットを攻撃した連中・・・
 つまり宇宙人と交渉に出てくるはずだ。─彼等はそれは望まんだろう」
『そうだ。交渉なんかしちまったらメタルギアも何もねぇ・・・』
「核も?」
『ああ。無駄なことだけはさけてぇ連中だからな。あのスネーク星団人は・・・』

意味深げな話になってきた

「ところでK・66」
『なんだ?』
「何であんたはそこまで推測できる?」
『ククク・・・人の過去にふみこまねぇのがクールだぜ・・・』
「あ、ああ・・・」

先ほどより怖さが増していた

「ありがとうK・66・・・給料のことは任せろ・・・軍部に言っておく」
『ク〜クックク・・・どういたしましてだぜ・・・』

通信が終わる。
─そのモニターの奥の方では・・・

「クルちゃーん、ちょっと来てくれる?」

クルちゃんと若い奥さんから呼ばれたケロン星人が真っ暗な部屋から出てきた
ものすごく度がついた眼鏡をかけていた・・・
「ク〜クッククククク・・・・・」

K・66の話を聞いてオタコンが怪訝な顔をしている

「でさ・・・ロケットはどこに・・・」
「あ、聞くの忘れてた・・・」
「くそっ!万事休すか・・・」

フロッグがむすっとしながらもテレビをつけた
すると・・・

『昨日、日本の人工衛星ひまわりからの連絡が途絶えたとのことで日本政府は
 今日にもNASAと共同開発した新型人工衛星を打ち上げることに決定しました。
 それには、フロリダのロケット発射基地からアメリカ時間にて午後5時に発射される
 もようです。』

「・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・・」
『こ、これだ!!!!!』


三人とも声が一致したのは言うまでも無い

2006年11月22日 (水) 21時42分

No.1027 一時休載 投稿者:got HOME

1ヶ月ほど休載します。
ごめんなさい。

2006年12月25日 (月) 23時02分

No.1056 ケロロ ギア そりっど  FROG EATER 16 投稿者:got HOME

フロリダ州 ロケット発射基地

「管制塔カメラは異常なしどうぞ」
「了解、これより打ち上げに入るどうぞ」
「オールラジャー・・・?」
「どうした?」
「貨物室に何か・・・いやなんでもない」
「解った。秒読みに入る」

一瞬の隙を突いたフロッグがコンテナに入り込む
狭いし暗かったが文句は言えなかった。

「5・・・4・・・3・・・2・・・1・・・0!」

ものすごい爆音が響き渡る
ものの数十秒で地上から遠くはなれて見えなくなっていった

「うまくいくといいけど」
「うまくいくはずだ。なにせ私が信用する部下だぞ博士?」
「うん・・・」

観客のなかにオタコンと少佐がまぎれていた
もちろん少佐はバリアで見えないわけだが・・・

─ものすごいGがフロッグを襲った!!

「ぐぉぉぉぉっ!!!!!」

とてもではないが動けるものじゃない
月軌道上まで行くのだからあたりまえか?
─ハッチが開いた!
人工衛星にしっかりとしがみつくフロッグ
目前にはさっきまでいた地球(ポコペン星)が見えた。

「これほどまでに美しいとはな・・・」

そう思ったのはつかの間だった
とつぜん見えるものがあった!!

「だがこいつだけは美しいものじゃない」

地球の反対方向には遥かに巨大な要塞がたちはだかった。
これがスネークの捕らえられているスネーク星団人の要塞である。

「・・・行くとするか・・・」

宇宙服に取り付けてあるブースターで移動したフロッグ
勿論何も装備は無い。現地調達だけである。
・・・無事にたどり着けたらの話だが・・・



続くかもね・・・



2007年02月10日 (土) 20時41分



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